亘理山元地域のいちご産地は、震災後に生産を再開した生産者の後継者や、県外等からの新規生産者が参入するなど、若手生産者が増加しています。普及センターでは、いちご生産を担う新規生産者や後継者同志の繋がりを深めるとともに、栽培技術の向上を目的として、令和5年7月20日、山元いちご農園本社を会場に「第2回いちご新規生産者・後継者向け勉強会」を開催しました。
当日は管内各法人、若手生産者等69人が参加しました。勉強会では、「pH、EC計の調整と測定、モニタリング」をテーマに(株)星理科学器械からの講師より、「pH、EC計の校正と測定」、普及センターのいちご担当職員から「測定値からいちごの生育を考える」、山元いちご農園株式会社代表から「情報交換(いちご栽培の養液の流れ)」と、3つのテーマについて実習及び講義を行いました。参加者からは「測定器のセンサーが乾燥に弱いことは知らなかった。」「基本的なモニタリングの大切さを改めて実感した。」などの感想が聞かれ、実習や講義を受けて内容の理解を深めたようです。
勉強会が終わってからも、次回の参加についてお互いの予定を確認するなど、積極的な交流の様子がうかがわれました。
普及センターでは今年度の活動として、今後も新規生産者・後継者向け勉強会を継続的に開催する予定にしており、東北一のいちご産地の更なる発展に向けて支援してまいります。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143