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宮城の農業普及現地活動情報

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りんご病害虫の発生予察技術を磨く~栗原市果樹連絡協議会先進地視察研修会~

2013年07月25日 09時12分55秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成25年7月17日(水),栗原市果樹連絡協議会(会長:佐藤常秋,会員43名)は,先進地視察研修会を開催しました。(参加者17名)
 昨年,ハダニが多発したことを受け,発生予察技術を磨こうと,JAいわて中央を訪ねました。
 JAいわて中央は,昭和55年,旧乙部農協時代から,病害虫発生予察を実施し,農薬選定,フェロモン剤採用による農薬削減防除体系を地域ぐるみで行い,集団的な防除管理を徹底している産地です。
 始めに盛岡農業改良普及センターの加藤主査より,管内の果樹栽培の概況や今年の生育概況,そして予察活動への支援体制について説明を受け,視察園地の北田健氏より,発生予察技術の実際について話を伺いました。
 予察活動は決まった予察日に,予察員280名が予察野帳とルーペを片手に,各園地でキンモンホソガ,ギンモンハモグリガ,ハダニ類を観察します。その夜に数字を持ち寄り,関係機関を交えた予察会議を開き,薬剤を選定し,管内一斉防除をします。北田氏はその予察員を長年つとめ,観察のポイントを熟知しており,樹のどの部分を見るのか,特にハダニ類は,品種間差があり,草生管理方法,除草剤とハダニ剤の関係,越冬成虫が多い場合の防除体系などについて教えていただき,すぐに現場で役立つ視察内容となりました。
 JAいわて中央ではこのように防除管理をされたりんごを特別栽培りんごとして有利な販売展開をしており,特別栽培りんごの生産体制の確立と有利販売への戦略が高く評価され平成24年農林水産祭の園芸部門で内閣総理大臣賞を受賞しています。
 今回の視察を参考に,発生予察技術を習得し,効果的で効率的な防除を実施して,品質の良いりんごづくりをしていく上で,非常に有益な視察となりました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437       
FAX:0228-22-5795・6144

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