宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

水稲優良品種決定調査の播種を行いました

2022年04月21日 11時15分53秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

令和4年4月13日に水稲優良品種決定調査現地試験の播種作業を行いました。今年は,中生の「東北235号」と「ひとめぼれ」,晩生の「東北238号」,「東北239号」,「つや姫」の計5系統を播種しました。近年は,地球温暖化に伴い,県内でも夏の高温による玄米品質の低下が度々問題となっています。玄米品質の低下を軽減するには,夏の登熟期間における高温を回避できる晩生品種の作付けが有効です。数年後には,この中から地球温暖化に適応した新しい品種が誕生するかもしれません。石巻普及センター管内では,播種盛期が4月9日となり,今年の水稲栽培が本格化しています。

      

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999 

 


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アスパラガス栽培管理勉強会(定植編)の開催

2022年04月21日 09時22分20秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

令和4年4月6日(水)に東松島市の株式会社パスカファーム立沼を会場に生産者等32人が参加し、パイオニアエコサイエンス株式会社の松永氏を講師に迎え、アスパラガス栽培管理勉強会(定植編)を開催しました。
 アスパラガスは多年生作物で定植後10年位収穫できますが、北海道や長野県等の産地では、病害虫等により作付面積が減少しています。そこで、明治大学とパイオニアエコサイエンスが1年養成株全収穫栽培法「アスパラガス採りっきり栽培Ⓡ」を平成28年に開発しました。
 石巻農業改良普及センターでは、令和2年からJAいしのまき等と連携し、地域農業の活性化のため、高収益作物として注目されるアスパラガスの導入・定着に取り組んでいます。
 今回はパスカファーム立沼が事前に施肥や黒マルチ掛けして準備した畑で、講師の松永氏から定植時のポイントについて説明を受けた後、参加者が専用定植器を使って植え穴を開け苗を定植する実習を行いました。苗は「大宝早生」と「ギガデル」の2品種で、昨年12月末にセルトレイ72穴に播種し、電熱温床線や育苗ハウスで約100日育苗したものです。
 松永氏は「窒素成分量15kg/10aの基肥とマルチ掛け、地温15℃前後の確保、専用定植器での深植え、活着促進のための潅水、6月頃の植え穴埋め戻し、除草や病害虫防除、追肥など適正管理による大株の養成が翌年の収穫量のカギとなる」と話されました。
 JAいしのまきからは、昨年定植した株が4月下旬から収穫が始まるため、標準出荷規格をもとに収穫、選別、結束、箱詰めなど直売所や石巻市場等への出荷方法の指導がありました。
 次回のアスパラガス勉強会は、梅雨入り前に支柱立て・病害虫対策を中心に開催する予定です。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班 TEL:0225-95-7612


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