宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

石巻で水稲直播総合検討会が開催されました

2011年02月28日 17時15分07秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
石巻普及センター管内では,水稲直播栽培(主食用)が前年に比べ27ha増え,平成22年には約60haが作付けされています。直播栽培は,育苗期の労働や設備負担が軽減される魅力があり,経営面積の大きい生産者から注目され,今後も面積の普及拡大が期待されます。
 2月23日にJAいしのまき農業情報センターで水稲直播総合検討会が開催され,直播栽培に取り組む生産者を中心に50名程の参加がありました。普及センターからは,平成22年産水稲直播栽培の総括について説明し,次に,(独)東北農業研究センターの大谷上席研究員と冠研究員からは,全国的な直播栽培の取り組みや乾田直播栽培の留意点,作業時間・コスト低減効果等の講演がありました。最後に全農からは,鉄コーティング湛水直播栽培の展示ほ結果が報告されました。
 生産者からは,平成23年に直播面積の拡大を予定する声が聞かれ,また,短稈で倒伏しにくい等の直播に向く品種を栽培したいとの要望がありました。

                     石巻農業改良普及センター
                        先進技術第一班
                        TEL 0225-95-7612

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戸別所得補償制度についての勉強会

2011年02月28日 15時19分04秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 2月15日に東北大学農学部において、「戸別所得補償制度の課題と展望」と題した研修会を仙台農業士会が開催しました。農業士の他、管内の若手生産者や東北大学農学部の学生等が参加し、熱心に聴講し意見交換を行いました。
 講師の東北大学大学院農学研究科石井圭一准教授から、欧州の直接支払制度と本制度を比較しながら、課題や今後の方向等について示唆に富んだ話を聞くことができました。農業のグローバル化への対応が迫られている事等から、参加者から活発な質問が出され、予定した時間を大きくオーバーしてしまいました。また、参加した大学生から農業士に対して率直な考えをぶつけられ、会長が丁寧に回答する一幕も見られるなど、参加者間での意見交換も行われました。
 欧州並の直接支払制度としていくためには、国民全体のコンセンサスが必要で、農業サイドからはもっと農業に対して理解を深めてもらう働きかけが必要である等の感想が聞かれました。
 研修終了後、大学生から時間をかけて農業士に話を聞きたいと要望され、農業士会では、若い世代に農業を理解してもらうための活動として、大学と連携し学生との意見交換や現地交流会等を企画して行くことになりました。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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酪農講演会(農業経営セミナー )を開催しました

2011年02月28日 14時45分21秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 昨今の酪農を取り巻く情勢は,牛乳の消費低迷や輸入飼料の高止まり等厳しさを増しています。当農業改良普及センターでは,こうした状況下においても酪農家にやる気を醸成するとともに酪農技術の向上と効率的な経営管理の実践による所得の向上を図ることを目的に,白石刈田地区酪農組合連合会と共催の酪農講演会(農業経営セミナー )を平成23年2月8日に大河原合同庁舎で開催しました。当日は酪農家を中心に58名の参加でした。
 講師は,みやぎの酪農農業協同組合の飯塚倫康指導課長と渥美牛群管理サービスの渥美孝雄獣医師のお二人です。
飯塚先生からは,「酪農を巡る現状と対策~生き残る酪農家となるために」と題して牛乳・乳製品を巡る国境措置,乳業業界の動きや消費動向等国内外の酪農を取り巻く現状から始まり「あなたの牛舎には埋蔵金が」をキーフレーズに元気な仙南の酪農を目指したお話がありました。
渥美先生からは,「受精卵を活用した酪農家の経営戦略」と題して,牛の受精卵移植(ET,体内受精卵・体外受精卵利用) 技術は年々進歩しており,現在では受胎率は一般的な人工授精(AI)に匹敵する段階に達しており,その技術のメリットとして乳牛の腹を借りた高価格が期待できる黒毛和種の素牛づくり,酪農における優良後継牛づくりや高気温下の夏場での受胎率向上等があるというお話がありました。
さらに渥美先生は,黒毛和種の素牛づくりを業務の中心に据えつつも,酪農における優良後継牛づくりや経膣採卵技術(OPU)を用いた体外受精卵の利用を広げていきたいとのことでした。
また飯塚先生,渥美先生のお二人とも受精卵移植等の高度技術の利用の前提として,労働力に見合う適切な飼養規模・牛の快適な飼養環境の確保・繁殖栄養管理・ストレス防止等の基本技術の大切さを強調されていました。
参加者の中には,既に受精卵移植に取り組んでいる,或いは今後の取り組みを考えている関心の高い酪農家が多く,熱心に耳を傾け,これからの経営戦略に参考になったようでした。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第一班 
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

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「あおばの恋にひとめぼれ」ごはんパン試作品ができました

2011年02月28日 14時15分13秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 登米普及センターでは,登米市で育った小麦新品種「あおばの恋」の小麦粉と登米市産環境保全米「ひとめぼれ」のごはんで作る「ごはんパン」の商品化を各直売所等のパン屋さんと検討しており,平成23年2月22日に試作品求評会を開催しました。
 参加した市内6カ所のパン屋さんが作った多彩なごはんパンは地産地消のアイディアたっぷりで,参加者は,おいしさのあまり食べ過ぎて苦しいと高評価でした。
 今回得た意見を参考に試作品を改良し,3月1日から6日まで,下記の直売所で数量限定の販売を行い,商品化を進めていきます。普及センターでは,農商工連携の取り組みを引き続き支援していきます。




   宮城県登米農業改良普及センター
   〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
   電話:0220-22-8603  FAX:0220-22-7522 
   E-mail: tmnokai@pref.miyagi.jp

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