長尾景虎 上杉奇兵隊記「草莽崛起」<彼を知り己を知れば百戦して殆うからず>

政治経済教育から文化マスメディアまでインテリジェンティズム日記

独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか(徹底解説:ウクライナ戦争の深層)    池上彰氏著作参照・要約引用

2023年07月22日 13時52分51秒 | 日記










   独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか(徹底解説:ウクライナ戦争の深層)
   池上彰氏著作参照・要約引用

 ロシアによるウクライナ侵攻では、まるで第二次世界大戦のような映像が飛び込んできます。驚きとともに、私たちに出来ることはないのか、国連は何をしているのかと切歯扼腕した人も多かったことでしょう。
 二〇世紀、私たちは二度の世界大戦を経験し、二度と悲劇を繰り返してはならない、と決意し、国際連合(国連)まで組織しました。
 冷戦下では、アメリカとソ連による代理戦争が朝鮮半島や東南アジア、中東などで繰り広げられました。が、冷戦終結後、世界は平和になるとみられていました。
 少なくとも、汎ヨーロッパ思想でのEUやヨーロッパでは、もう悲惨な戦争は起こらないとみられていました。ですが、独裁者プーチンの暴挙により、ウクライナ戦争ははじまってしまいました。
暴挙に出る前に、プーチンはロシア国産の新型コロナのワクチンを打っていましたが、このワクチンが全く効かない……新型コロナで外出もままならず、この孤独な独裁者は執務室でロシア・ソ連関係の本ばかり読んでいたという。その本の中で、『ウクライナはソ連のレーニンが勝手に作り上げた国であり、もともとロシアの一部なのだ』という内容を読みました。
 元・KGB(国家保安委員会)のエージェントだったプーチンは、ソ連崩壊後、その後継組織のFSB(連邦保安庁)のトップとなり、その後、当時のエリツイン大統領に気に入られてロシア共和国の大統領の座に着きました。周りをFSBのエージェントやイエスマンの側近たちで固め、独裁を極めました。自分や体制に反対するものは暗殺し、殺害し、独裁を強めました。
 新聞記者や報道者や政敵を次々と殺し、こうなるとプーチンに逆らう者はいなくなりました。ウクライナ侵攻も、そうした一連の独裁体制のプロセスの一部でした。
 最初は「軍事演習だ」と言っていましたが、その後、ウクライナ戦争を起こしました。
「ウクライナなどすぐに降伏するだろう」プーチンはそう考えていたようだ。
 だが、ウクライナはNATO(北大西洋条約機構)には加盟してはいないが、NATOの軍事演習を受けていた。けっこう手強かった。そこで、活躍したのが、ウクライナ政府の最年少閣僚のミハイロ・フョードロフ副首相兼デジタル転換大臣(三十代)だ。
 インターネットを衛星接続でつなげるように、イーロン・マスク氏にツイッターで呼びかけて、ウクライナ側が、氏の所有する衛星ネットの接続を提供してもらった。
 まるで、台湾のオードリー・タン氏のようだ。だが、日本にこのような優秀な三十代閣僚がいるのか? と不安になりますよね。
 ウクライナは八〇年代には、チェルノブイリ(チョルノービリ)原発事故などがあり、第二次大戦ではロシア(旧ソ連)は二六○○万人もの最大の戦死者も出した。
 ソ連崩壊によって、ウクライナが独立した時、東側のひと(親ロシア派住人)はロシアから切り離された……という感慨を持った。だからこそ、ロシアは、〝親ロシア派住民を助ける〟という大義名分で侵略行為を正当化したのだ。
 紛争解決のカギは『ミンスク合意』だったが、うまくいかなかった。
 ウクライナの飢餓経験のトラウマ『ホロドモール』もみなさんのご存じの通りである。
 ロシアのプーチン大統領は、ウクライナを『ネオナチ』と呼ぶが、ナチスはどちらか?
ウクライナのゼレンスキー大統領の、当時のイギリスのチャーチル首相の言葉を引用した演説は見事であった。ロシア側には、経済制裁とSWIFT制裁など(いろいろの詳細は後述しています。それを参照してください)。
プーチン大統領はロシア正教会を利用し、侵略戦争を続けて、政治では院政を敷こうとしている。日本人の中には、「ロシアのプーチン大統領は暗殺される」とか嘯くひとがいる。
だが、甘いというか。そんなことはプーチン大統領自身が一番用心していること。そんなに簡単に暗殺されるくらいなら、もうとっくに暗殺されている。
それは北朝鮮の金正恩と同じことである。
すべてはクリミア半島併合から戦火ははじまっている。
我々は、すぐにウクライナ戦争がおわる……と見ているが、それは甘い、ということ。
そう簡単に、戦争はおわらない。西側がジャベリン(対戦車ロケット砲)だけでなく、ハイマース(対空ロケット砲)まで武器提供をした。ロシア軍人は大殺戮や集団レイプの戦争犯罪をやらかしている。プーチン大統領がヒトラーなら、ロシア軍はナチスである。
だがしかし、NATO軍は、戦争参加はしない。
それは第三次世界大戦に繋がってしまうからだ。
ウクライナ戦争は許せないが、第三次世界大戦だけは防がねばならない。
 それこそ、大事なことである。ましてや、ロシアが核兵器を使う……などもってのほかである。それだけはあってはならないのだ。
 また、プーチンのロシアは核兵器は流石に使えないとは思う。何故なら、核兵器をウクライナに使ったら北朝鮮以外の世界を敵に回し、インドや中国も敵に回りロシアは完全におわるからだ。だが、プーチンのような悪魔には常識が通じない。
 よく、先進国では「どっちもどっち論」というか、「プーチンのロシアは当然、悪いが、ウクライナも悪かった」のような「善悪二元論は幼稚だ」というような論が流行る。
 だが、今回はプーチンのロシア(一般ロシア人ではない)が悪魔だし、ウクライナ(のゼレンスキー大統領)が正義だ。実際に、ロシア軍はウクライナ各地で集団虐殺や集団レイプを犯している。それで「ウクライナも悪い」論は、いじめられるほうも悪い、レイプされる方も悪い……のような暴論である。
 プーチンのロシアが悪いからこそ、欧州や東欧でNATO加盟ドミノが巻き起こっているのである。しかも、プーチンがウクライナ侵略を成功させてしまったら、中国は迷わず台湾に侵攻するだろう。それでもいいのか?という単純な話である。
 もう、プーチンの失脚か暗殺か、それしか戦争のおわりはみえない。
 ウラジミール・プーチンは21世紀のヒトラーである。
「ウクライナはネオ・ナチの国で、ロシア系の住民を侵略し虐殺している。彼ら同胞を救い出し、ロシアは正義の戦争をしよう!」そんなプーチンのプロパガンダを信じたらそれこそ馬鹿である。『善悪二元論』は幼稚などではなく、まさにプーチンは悪魔であり、ウクライナこそ正義だ。
 それもわからず、デマや文句だけをこね回すだけなら死んでしまえ。いらないから。
 まずは、ウクライナ侵略の意味をよく考えることだ。
 その歴史的な意味をよく考え、自分の頭で考えて、正しい主張や行動をしてほしい。
 それだけがわたしの願いだ。
 また、せっかくなのでここでもう少しロシアのウクライナ侵攻について、語りたい。
 日本では保守・リベラルを問わず、ロシアを擁護する意見が一部であるが驚くしかない。「どっちもどっち論」で、国際法という視点がない。日本はNATO(北大西洋条約機構)陣営にいて対ロシアの制裁に足並みを揃えて参加しているのだから戦争の当事者であるのに、こういう責任は投げ出して、無責任にロシアを擁護しウクライナを批判するのには呆れるしかない。ロシア軍は山賊よろしくウクライナ国内で集団虐殺・集団レイプを犯している。
 また、忘れている人がいるようだが、日本とロシアは未だに、平和条約も結んでいないような敵国関係であるのだ。北方領土も不正に占領されている。
 太平洋戦争後、日本がポツダム宣言を受け入れて降伏した一九四五年(昭和二十年)八月十五日、その後に、当時のソ連軍は樺太や満州に攻め込んできた。
 日ソ不可侵条約がまだ有効で、条約を締結していたのに、宣戦布告もなく千島列島や樺太、北方領土に攻め込んできたのである。
 しかも、ロシア軍がウクライナ国内でやっているのと同じく、日本の領土でも大量虐殺や大量レイプをやらかしている。そういう国なのだ。常識が通じない。条約を締結しても平気で破る、そういう国なのだ。外交交渉で領土が返還される筈もない。
 プーチンを頂点とする「盗賊国家体制」(クレプトクラシ―)の国。政治家や官僚、オルガルヒ(新興財閥)、シロヴィギ(軍や警察、情報機関出身の政治エリート)などの権力者が国家資産を着服・横領・私物化し、それが軍部まで浸透している。
 実はプーチンは2011年にはロシア軍を近代化した筈であった。
 だが、実はその資金(19兆ルーブル(当時の為替ルートで53兆2000億円))も軍部や官僚などが着服・私物化し、近代化にならなかった。
 中国やインドがロシア産の天然資源や石油・ガスなどを買っていて『経済制裁』がまったく効いていないといわれる。だが、そんなことはなく、確かに、石油や天然ガスで金を得ているが、制裁で輸入が減ったので貿易赤字になっていないだけ。制裁は効いている。
 ロシア軍は兵器も半導体も物資も足りていないし、兵隊も足りない。
 なんと軍服も軍靴も足りていない。
 ロシアの刑務所に服役していた殺人鬼どもを兵隊にして、ウクライナ侵攻戦に投入、六か月生き延びれば「無罪放免」とかいうまるで漫才みたいなことまで実施している。
 よく、「NATOが東方拡大路線を敷かなければ、プーチン大統領はウクライナ侵攻をしなかった」という意見があるがトンでもない。
 あの国は、戦争がしたければどんな屁理屈でもこねて戦争をする国だ。
 プーチンの思想「ユーラシアニズム」。その正体は攻撃的拡張主義なのだ。
 緩衝国家化しても、ロシアはウクライナ侵攻をしていたのだ。クリミア半島の侵攻後のミンスク合意もロシアは一方的に破棄した。そういう国であり、条約など無意味なのだ。
 対ロ宥和論者は、ロシア軍(当時・ソ連軍)が北方領土や南樺太・千島列島の日本領土を略奪した歴史を忘れているのではないか?
 今後は、ロシアは欧州などにエネルギー資源を人質にしての揺さぶりをかけてくるだろう。
 ロシアは「困ったときは東側へ」の戦略があるものだ。すぐに、ロシアが日本の北海道とかに攻めてくるということではないと私は見ている。
 だが、自衛戦争も出来ない国を守ってくれる国家などはない。
 在日米軍が「日本の代わりに戦ってくれる」と思っている日本人も多いが、そんなことはない。まずは日本の自衛隊が「自衛戦争」をやり、その後で、後方支援を在日米軍がやるだけだ。
 専門家は、ロシアでは「テレビVS.冷蔵庫」の戦いになるという。
 つまり、テレビではプロパガンダ(大衆操作・噓情報)でプーチンの都合のいいロシア国民洗脳の情報が流れ続けるが、冷蔵庫の食料がなくなっていけばマインドコントロ―ルも効かなくなるということだ。だが、モスクワにミサイルが飛んでこなければ一般ロシア人が戦争の当事者意識を持つことはない。
 まあ、それは第三次世界大戦になってしまうので駄目なんだが。
「ウクライナがかわいそう。もっと武器や資金を!」
 みたいな思考が一番危ない。
 それこそ第三次世界大戦である。
 もちろん、ロシアのプーチンが悪いのは百も承知だが。
 とにかく、日本国はもう「戦争当事者」なのだ。ということだけは頭に入れておいてほしい。無責任にデマを飛ばしたり、対岸の火事をきめこむ愚だけは犯してはならない。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【旧統一教会の問題・安倍晋三元首相銃撃暗殺事件】安倍晋三元首相銃撃と統一教会『旧統一教会と日本』

2023年07月13日 04時40分51秒 | 日記











 安倍晋三元首相銃撃と統一教会『旧統一教会と日本』


 安倍晋三元首相を銃撃事件で暗殺した山上徹也容疑者・被告は、ツイッターに「安倍政権の功績を認められないのは野党の致命的なゆがみ」と投稿して野党を冷笑するようないわゆる「ネトウヨ(ネット右翼)」であった。
 そんな人物が安倍を銃撃しなければならないほど旧統一教会への憎しみは深かった。
 あるひとによれば統一教会は家族を崩壊させる、という。献金強要で家族の絆をバラバラにし、崩壊に導く、それが統一教会という教団であるという。
 ネトウヨや言論人は、今回の安倍銃撃殺害事件を「アベガ―(サヨク・ネット用語で「安倍がー」と何でも安倍のせいにするひとたちのこと)」のせいだ、といっていたが認識が間違っていた。
 山上容疑者・被告は安倍氏が統一教会のシンパであると認識しており、その安倍氏を襲撃すれば統一教会への影響が高いと直感的に判断し、襲撃を実行した。
 そのもくろみは当たり、30年ぶりに統一教会の問題がクローズアップされ、合同結婚式の二世の問題まで報じられることになった。
 漫画家の小林よしのり氏の叔母も30年前に旧統一教会に騙されており、その叔母さんは家族や親せきから金を巻き上げ、極限まで献金し、壺や仏像などを借金してまで買いまくり、健康まで害して、一家離散という悲惨なことになったらしい。
 その小林氏によれば「旧統一教会はオウム真理と同じカルト集団であり、反社会的集団である。それが堂々と議員会館の中を闊歩し、議員の秘書として潜入し、国会議員と協力し合って選挙運動を行い、首相までもがカルト集団にビデオレターを送っていた。日本の政治家はカルトに汚染されている。特に自民党! 特に清和会!」
 安倍「韓鶴子総裁に敬意を表する」
 小林氏「政治家がオウム真理教の分派のアレフに応援のビデオレターを送ったら大問題になるだろう。政治家はカルト集団に市民権を与えてはならないのだ。しかも、統一教会においては、「朝鮮はキリストが降り立った神の国。日本は朝鮮を植民地にして財産を奪い、神の物を盗った悪魔の国」であり、その贖罪のために、日本人だけは朝鮮に無制限に献金しなければならないということになっている。日本人の「自虐史観」を利用した金儲けなのだ! 奇妙なものだ。自虐史観で献金させる統一教会を自民党が重宝し、安倍が広告塔になって献金を促していた。そんな安倍を、ネトウヨがマンセー(万歳)していた。
 これにはネトウヨの山上徹也も困惑しただろう。
山上「俺の評価する安倍元首相は統一教会のシンパであり、統一教会はおれの家族を崩壊させ、俺の人生を破壊した」――――これこそ致命的なゆがみではないか。
 死んだら誰でも仏様だから批判しないほうがいい、という意見は権威主義につながるからわしは無視する。三浦瑠璃は安倍シンパだから、山上徹也の思惑通りにマスコミが統一教会を報道するのに苛立っている。こういう輩がいるからマスコミが報道を鎮静化させ、また政治家とカルト集団が密着して日本人の家族や社会が崩壊させられていくのだ。
 権力者のおもわくを見てみぬふりをするのを「権威主義」という。安倍マンセーはまだかわいいほうだが、プーチン大統領や習近平国家主席、金正恩将軍を無条件に支持させられる国家を「権威主義国家」という。権威主義者にマンセーするのは絶対にダメだ。
 権威主義国に言論の自由はない。政権に反対する者は抹殺されるのみだ。
 安倍政権に、当時のネトウヨは大満足だったようだが、この長期政権は自由がなかった。
 安倍の言う戦後レジームとは、アジア諸国には侵略者として謝罪、アメリカには従順なポチ……それが戦後レジームであった。安倍政権支持者は、安倍晋三オール・ラブだっただけで、それはプーチン大統領オール・ラブとまったく変わらなかった。
 北方領土問題も「ウラジーミル・シンゾーの関係」などといい、北方領土四島返還が二島返還だけにされるところだった。
 日本の安倍晋三元首相には権力はあったが、権威はなかった。日本で権威を持っているのは天皇陛下だけである。安倍は生前退位にも愛子天皇にも反対していた。男系固執など無理とわかっていながら自民党と選挙の為に独裁政権で居座り続けた。首相退任後はキングメーカーとして存在感を発揮した。
 オウム真理教はロシアなどから武器を買い、サリン・プラントなどで武装して、武力で革命を起こそうとした。だが、統一教会は武力ではなく、正体を隠して日本人に接触し、マインドコントロールを駆使して、洗脳した人間を工作員として集金奴隷に改造し、さらに国家中枢を侵略し、権力奪取を目論んだのだ。
 オウム真理教は国内勢力だったから革命を目論んだが、統一教会は朝鮮系だから「ステルス侵略」だったのだ。旧統一教会は甘い罠で、権力者に近づき、ステルス侵略を狙った。
「旧統一教会はせいぜい六万人だからたいした勢力でもないし、数が少ないから政局に影響はない」と抜かす頭がお花畑の有識者もいる。だが、世の中には、ほんの数票で当落が決まる激戦選挙区もあるし、地方選挙ならもっと少ない投票数で当落が決まる選挙区だってある。しかも、恐ろしいのはマンパワーだ。
 正体を隠して、タダ働きで、普通の選挙ボランティアより精力的に働く工作員らは、それで政治家たちに恩を売る。ただ働きできるのは、それだけ日本人の家族や家庭や人生を壊してまでも強制的に収奪した莫大な献金があるからである。
 それで、恩を売った政治家が閣僚にでもなれば国家機関の中枢に「反日・反天皇カルト」の侵入になるのだ。
 選挙での恩義があるからと、政治家は旧統一教会の催し事に参加し、「まことの父母様」や「マザームーン」と称して、統一教会の活動のお墨付きを与える。地方議員も取り込まれているから、旧統一教会の政策が反映されることになる。〝夫婦別姓反対〟〝LGBT差別解消・同性婚反対〟〝「伝統的家族観」尊重〟〝皇統の男系固執〟
 ―――こうして自民党と統一教会の政策ができあがっていく。
 だが、どっちがどっちを洗脳したのかわからないほど、自民党(安倍政権)も統一教会の政策も似ている。
〝「伝統的家族観」尊重〟―――一見、大事なことのようだが、統一教会では離婚を認めない。何故なら、旦那や家族は〝金づる〟だからだ。日本人の家族や人生を破壊して、人間を洗脳して献金奴隷にしてすべてを滅茶苦茶にしておいて、何が「伝統的家族観」の尊重であるのか?
 また、社民党の福島瑞穂議員の「もし統一教会を応援しているということが問題とされたのであれば、まさに自民党が統一教会によって大きく影響を受けている、ということも日本の政治のなかで、これは問題になりうると思っているんですね」という発言に、評論家の東浩紀が「自民党が統一教会と関係があるから「テロを招いた」と言った」と反発。国際政治学者の三浦瑠璃が「ほぼそれに近い」と同調。ノンフィクションライターの石戸諭が「これは問題発言です」と同調していた。
 三人とも安倍シンパだが、ここまで狼狽するというのは、常軌を逸している。
「テロに屈するな」という幼稚な主張を繰り返していたが、本当に、山上徹也容疑者・被告の行動はテロであったのだろうか?
 テロリズムとは、ある政治目標を達成させるために、敵対する当事者や、さらに無関係な一般市民や建造物を攻撃し、それによって生じる心理的威圧や恐怖心を通して、譲歩や抑圧などを強いる行為を言う。
 ところが、安倍晋三元首相殺害の山上徹也容疑者・被告は、最初から「政治的な意図はない」といっている。山上徹也容疑者・被告は、統一教会の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁を殺害しようとしたが出来ず、ターゲットを安倍晋三元首相に移したのだ。
 ところが東浩紀はこう主張するのだ。
「私たちは、テロには屈しないという主張を、繰り返し述べる必要がある」
 あれはテロだったのか? 少し考えればわかることである。
 山上徹也容疑者・被告は、テロではなく、統一教会問題を提起するために、安倍晋三元首相を殺害したのだ。政治的な意図はない。テロではない。
 すべては「反統一教会」の義憤が起こした犯罪であり、テロではなかった。
 統一教会は30年前からのマインドコントロールの洗脳も、献金奴隷も、一家崩壊も犯し続けてきた。それがあの銃撃暗殺事件で表面化した。
 あとはマスコミの仕事である。どんどんと旧統一教会の悪事を報道するしかない。
 それが出来なければ、統一教会の思う壺である。
 日本人なら許容できる宗教とカルトの区別くらいできるはずだ。わしは宗教を尋ねられたら「仏教」という。だが、宗派は関係ない。
 わしは釈迦の「色即是空、空即是色」を信仰している。
 自分の頭で考えろ。マインドコントロールされれば壺を買わされる。騙される。
 すべては自分の頭で考えれば済むこと。
 考えろ。それが答えだ。」
 「旧統一教会を巡る主な出来事(=文鮮明氏の発言・毎日新聞参照)」
 1945年  韓国で旧統一教会が設立される
  64年  教団が日本で宗教法人として認証される
  68年  日本で国際勝共連合が発足し、岸氏、笹川良一氏らが活動に賛同
  86年  中曾根康弘首相の下で衆参同時選
     安倍晋太郎氏が清和会会長に就任し安倍派に
  87年  霊感商法の対策弁護士連絡会が結成される
  中曽根氏が自民党総裁選で後継に竹下登を指名
 88年  「一昨年(86年)の選挙当時に日本のカネで60億円以上使った」
      「中曽根の野郎は今回、裏切った。竹下を推していなかったら、安倍が首相になったはずだ」
 89年  「国会議員との関係強化だ。そこで原理を教育することなどで全てが可能になる。安倍派を中心に議員数を増やしていかないといけない」
 91年   文氏が北朝鮮の金日成主席と会談
 92年   文氏が米国で実刑判決を受けたにもかかわらず特例で来日し、中曽根、金丸信氏と会談
      「私に会ってたくさん学んだと思う。中曽根も「金日成を説得できる」と感じたはずだ」
      タレントが合同結婚式への参加を表明し、社会問題になる
 98年  「日本がお金を貯金している。統一教会のメンバーたちのために」
      「先祖から受け継いだ貯金通帳を納めなければ先祖を救うことはできない」
2001年  小泉内閣が発足し、安倍晋三が官房長官に再任
 02年  「平凡な天皇だ。文先生はどうなのか。日本の天皇より賢くないか」
 03年  「日本の官房長官が安倍晋太郎の息子だ」
 04年  「岸首相の時から私が日本の政界に手を出した」
 05年  「日韓トンネルに100億円以上の統一教会の財産を投入した」
 06年  安倍晋三が首相に就任
     「安倍が首相になったと聞いている。秘書室長の名前は何だ。あなたはもう一度会わなければいけない」
 12年  文氏が92歳で死去
 21年  教団の友好団体が開いた集会に安倍元首相がビデオメッセージを寄せる
 22年  7月8日、安倍元首相が山上徹也被告に銃撃され死亡
      11月6日、毎日新聞が発言録流出を報道



 これをもって、この項のおわりとしたい。正直、私自身は旧統一教会のことはわからない。というか関わりたくない。裁判とか訴訟とか嫌だし、わたしは「宗教は毒だ。麻薬だ」と思っているから、仏教徒だが、そんなに献金もしないし、毎日、祈ったりもしない。
 確かに、統一教会が問題視されているのはわかるが、だからとて対決するだけの実力も資金力もない。触らぬ神に祟りなし。私自身としてはそういうことだ。
   (参考文献『ウクライナ戦争論2』(旧統一教会の章)小林よしのり著作・扶桑社)
                               おわり



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする