どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

『短編工場』

2022年05月31日 | 日記

最近のお風呂本は 短編小説集

ひとりの作家の作品を集めたもの あるテーマに沿った作品を集めたもの(猫とか旅とか) 時代小説や推理小説といったジャンルを決めたもの 女性作家に限った作品で構成されたものから これらを組み合わせたもの そしてなんでもありのフルコース的なものと 種類はいろいろとある

たまたま手にした『短編復活』(集英社文庫)が面白かったので 次に『短編工場』を買った

この「短編~~シリーズ」は人気があるようだが 『短編工場』(2012年)も2019年でなんと47刷

名前だけは知っているが読んだことのない著名な作家たちの 全くスタイルの違う作品に触れることができるのも 私にとっては新鮮な喜びだ

大きな感動を与えるというのとは少し違うが どれもきゅんとしたり 考えさせられたり

 

乙一の『陽だまりの詩』はSF風で 昔読んだ星新一を思い出す

人類が滅亡していく中 はっきりと死期のわかっている主人公は 自分を墓に葬るためのアンドロイドを作り アンドロイドにもその役目を認識させる

アンドロイドは彼と生活するうちに次第に人間臭くなり 毎日畑を荒らすウサギを追いかけていたが やがてそのウサギの死を経験することとなって初めて涙を流し 死とは喪失感と知る

出口のない深い悲しみを知って 自分を作った彼を恨んだアンドロイドではあったが やがて彼の死の時がやってきたときには・・・

脈々と続く人の生と死

人間とはそれを認識できる唯一の生き物

そして ちょっとしたどんでん返しのような結末が 短編小説の醍醐味として残されている

味が凝縮された 一粒の美味しいチョコレートといったところか 

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グーグルで旅

2022年05月30日 | 日記

今日もまずまずの暑さなれど 湿度は低く ずっとこのままの気候だったらいいのにと思ってしまう

日焼け止めを腕に塗って 買い出しに行く

駅向こうに行くのに駅の改札口の前を通り抜けるのだが 日曜とあってか人が多いこと多いこと

 

午後 メモを取りながらゴッホの足跡をグーグルのストリート・ビューで確認する

オランダ 北ブラバンド州ズンデルトに生まれる

ベルギー国境から5キロとあるので 探してみたらすぐにわかった

モーレンストラート(モーレン通り)はなかなか見つからず 検索をしてたどりつく

ゴッホの生家跡にゴッホ関連の博物館が建てられているのだが その街並みの奇麗なことといったらない

近くに1806年建造のレンガ造教会があり そこでゴッホの父が牧師をしていたのだが まあ素敵~

とはいっても この程度の教会なんてヨーロッパには掃いて捨てるほどあるのだが(日本の神社仏閣と同じ) そうとわかっていてもついついじっとりと眺めてしまう

始まったばかりのこの旅は こんな調子ではなかなか進みそうもない

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読了

2022年05月29日 | 日記

今年初の真夏日

それでも湿度の低さが過ごしやすくしてくれる

梅雨入りと そのあとにやってくる夏を前にして 最高の一日

 

『青空の憂鬱』を読み終えた

精神的に起伏が激しく 問題があったことは確かだが 狂気と狂人は全く別物であり 自分の狂気を認めつつ芸術と真正面から格闘した そのことが絵を見る人に感動を与えるのではないか と著者は述べているが 同感

ほとんど認められることのなかった自分の思想や理想・価値観を主張し 時に敗北を感じ 特に尊敬していた牧師の父との軋轢と葛藤に苦しむ姿こそが 彼ならでは 彼ゆえの人生だった

私自身 ゴッホの絵が特に好きということはないし もしもゴッホが身近にいたら とても付き合えないだろうとは思う

それでもなおこの本を読んでみようと思ったのは 彼への興味以外にはない

純粋に絵画だけを見て楽しむのもよし 

それを生み出した画家や社会の背景について知るのもまた楽し

返却する前に 彼の放浪の足跡をグーグルのストリート・ビューで確かめておこうと思う 

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辛かろうよ

2022年05月28日 | 日記

気温は高くなったが 湿度が低くて過ごしやすい

一日の仕事がほぼ終わった昼下がりも少し過ぎた頃 『青空の憂鬱』の続きを読む

病的なまでに(自虐的な)自己犠牲の気持ちが強く 人の役に立つ人間でありたいと願う一方 決して自分の考えを曲げることなく 弟が自分の画家人生を支援することは当然とばかりのゴッホの人生をなぞっていると さぞかし苦悩の多いことだっただろうとこちらが辛くなってくる

それにしても 絵画や手紙を通してこれほどまでに自己表現に没頭した原動力は何だったのだろうか

もしも生存中に彼の絵画が世間に認められていたら その後の彼の人生はどう変わったのだろうか 

あるいはいつかは同じような結末となったのだろうか

途中で本を閉じて しばしうつらうつら

 

今日 足跡に 懐かしい名前を見た

必ずしも本人がログインしたとは言えないが 私はそう信じている

別に私の日記なんぞ読まなくても構わない

お元気で過ごされていることがわかればそれで十分です

 

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土砂降り

2022年05月27日 | 日記

昨夜からの雨が降り続く朝 昼前には一時的に土砂降りとなった

ビルの軒先で雨宿りをする人が増え 歩く人はいなくなる

久しぶりに聞く激しい雨音に こういう季節になってきたかと思う

今年の梅雨入りは早まりそうだという当初の予報に反して 関東はどうやら平年並みになりそうとのこと

が 今日のような一時的土砂降り 線状降水帯の発生は多くなるらしい

その予測情報の提供が6月から始まるそうだ

精度はまだまだらしいが 被害が少しでも少なくなればいいなと思う

天気が悪いから今日は読書と思っていたが さほど進まずに一日が終ってしまった

まっ いっか

  

 

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