どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

「シナツヒコ」

2013年10月20日 | 日記
伊豆大島に大きな被害を残して去った台風26号

おまえにも名前があったね アジア名というやつ・・・けれども私が命名しよう

「シナツヒコ」


まだ暗い早朝 目を覚ました私は こんな暴風雨の中を出勤するのはばかげていると思った

しかし 雨はだんだんと小降りになってきたし 電車も本数を減らしながらも運行しているという

行くしかないだろうと 取り替え用の靴や靴下 パンツも持参して ビーンブーツを履いて6時40分に家を出る

雨は大したことはないが 風の強さといったら今までに経験の無いくらい

勿論 その時点でもう傘は閉じている

日頃でもビル風のある 演歌おじさんを見かける広場に出た途端 一歩も前に進めない

進めないどころではなく 横に流され よろよろとするばかり 

さらに風は 私を倒し空へと舞いあげるつもりらしい

広場の手すりにつかまりながら 前進を試みる

私よりも少し先を歩いていた人は なんとか無事切り抜けていったというのに 私は駅舎まであと数メートルというところで 頼りにしていた手すりも途絶えてしまい ついに立ち往生してしまった

戻ることもできない 先へも進めないまま どうする私!


ところが この「シナツヒコ」が一瞬ブレスをした

息を吐いているばかりでは苦しかったのだろう 

息が長いとされる彼だって 息を吸う瞬間というものがあるのだとわかった

今だとばかり 私は脱兎のごとく駅舎に飛び込んだ


あの姿 安全地帯から見ている人にはさぞ滑稽だっただろうと思う

だが こんなサバイバルは生まれて初めての経験

今までだって軽量級の私 強風の日にはよろけたり 進めない ということが無かったわけではない

だが 風に流され 飛ばされんばかりというのは今回が初めてだった

風の恐ろしさというものを身をもって体感した


電車は普通に動き 地下鉄の階段を上がって会社に向かう頃には もう傘はそう必要ではなくなっていた

風はまだ猛威をふるってはいたが 高いビルの少ない裏道を選んでなんとか到着

着替える必要も無く 始業の頃には太陽も顔を見せ始めた空

あれは何だったのだろうかと思わずにはいられないような 綺麗な青空に変わっていた


ビル風を避けて裏道を選んだために 例の女性があの台風の日々をどう過ごしたかは知ることができなかった

数日後の朝 いつもの場所で朝の支度をしている彼女を見かけてほっとした

あの風では間違いなく飛ばされたであろう痩せ細った体は だぶだぶではあったけれど 厚手の綺麗な服に包まれていた

今日は寒い雨が朝から降り続いている

26号と同じような進路をとり 同じような勢力を持つ台風「シナツヒコ2号」がまた週半ばには近付くようだ

「シナツヒコ」が秋を深めていく

秋は深まってもいいが 人の悲しみは深めないようにと願う 

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衣替え

2013年10月14日 | 日記
連休最後の今日は 衣替え

厳しい残暑は無かったものの いっこうに涼しくならず とはいってもこの気温はなかなかよろしくて いまだ半袖のままだったが いくらなんでも今月末には長袖になるだろうしと 半袖の多くをしまった

それにしても どうしてこうもTシャツが多いのかと 出し入れをするたびに思う

ここ10年ほどか 週末以外に着ることのなくなったTシャツなので買ってはいないのだが 風体を気にさえしなければこの先10年は十分やっていけそう

おそらく仕事を辞めたら もうほとんど衣類などは買わなくなるのではないかと思う

少なくとも 穴があいているとか さすがにみっともないと思うようになるまではね


物を減らしていきたい お気に入りが数点あればそれで良いと思うようになったのは ここ数年のこと

若い頃のように あれもこれも欲しい アイテムとして必須だ という気持ちが無くなってきたのは 我ながら驚くべき変化

確かにひとつには これ!と思うようなものに出会いにくくなったこともある

私のファッションセンスが なんたってボーイズライクというか とうていレディースファッションと呼べるようなものではなく チノパンにボタンダウンのシャツが定番スタイル

男の子には それいいね と言われることが多いが 女性からは滅多に無い
 

昨今では 気に入ると色違いを数枚買ったり 同じパンツを3本買ったりしている

イギリス製の厚手のウールのソックスなんか 締め付けられる感じもなくとても暖かかったので 一度に6足も買ってしまったこともある

こと身につけるものに関しては譲歩することを知らないので 頭の中でこういうのが欲しいと思い描くと 限りなくそれに近いものでなければ納得できないようになってしまった

なんでここにダーツが入っているのかとか このポケットがこうでなければいいのにとか なんでこの襟のかたちなのかとか

それでいて小柄ときているから 自分のサイズに合うものを探すのも一苦労

比較的気に入りそうなショップを幾つか回っても これと思うようなものに出会うことは少なく しかも最近ではそれに費やす時間も減り 体力も落ちてきている

年をとるとは 若い頃にはまさかと思っていたような心境の変化も起こり得るのだとはっきりわかった


もっとも 着るものに関するこだわりは 三つ子の魂そのまま

3歳の七五三で着物を着せられて大泣きした時から ズボンをはいて通った幼稚園時代 塾の講師でもと就職しようとしたが女性はスカートでなければだめと言われて(理由はそれだけではなかったが)採用を辞退したことから 今の会社の採用面接では 服装は自由かどうかだけを確認した私

ナイロンのストッキングは足がかゆくなるとか 若干の体質的なこともあるけれど 好みではない服を着た途端にもう自分が自分では無いような居心地の悪さと不安定さを感じてしまう

これも一種のわがままかもしれない


3Dプリンタなるものが最近出回っている

こんなようなもので 自分の好みとサイズにドンピシャの服や靴が出来たらどんなに良いかと思う

決してファッションに興味が失せたわけではないつもりだ

むしろ 突き詰めた結果だと自分では思っている

だが ものごとはあまり突き詰めないほうが良いともいえる

どこかで手を打ち 妥協するのも生きる知恵

などと思った今年の衣替え 

 
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秋の連休ではあるけれど

2013年10月13日 | 日記
オリンピック効果なのかどうかはわからないが このところ僅かではあるが残業が増え始めている

確かにこの影響を受けやすい業種ではあるので 定年までの時間が今から心配


前回の日記の続編になるが 例の演歌おじさんをまた見かけた

派手な花柄のシャツに白いピチピチのパンツ

よく商店街にぶる下っている銀色のワシャワシャしたもの なんというのかは知らないが銀色のビニールだかでできているモールとでもいうのか あれを首からかけていることも今回はちゃんと見ることができた


ホームレスの女性は 気温が下がった先週のこと

壁となるコンクリートが寒かったのだろう

折込広告のような紙を丁寧にピンチで留めていたのをちらと見かけた

プライバシーを外界から守るために立てられたダンボールの外には 黒い靴がきちんと揃えて置かれている

あの半畳程度 足を伸ばして寝ることもできない場所が それでも彼女の我が家なのだろう


この三連休 予定は家事

不平不満を言いたくなる自分を自分で諌める

昨日は定番家事のほとんんどをこなした

今日は お墓参り(掃除)に行く

天気も良さそうだし きっと広い青空を愉しめるだろう

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