田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

御朱印収集巡り №2 北海道神宮

2023-02-08 14:00:08 | 神社参拝・御朱印収集関連

 さすがに北海道の総鎮守である。2月の平日であったが、参拝の人の姿が絶えない状況だった。目立ったのは外国人旅行者の姿である。それも近年経済発展の著しいアジア系の人たちの姿が目立った。

          

 

       

 ※ 御朱印収集巡りとしては№2であるが、実質的には第1号と考えている北海道神宮の御朱印です。

 少し遠ざかっていたが「御朱印収集巡り」を再開した。というのも、№1とした「上野幌神社」は特別として(正月三が日しか御朱印がいただけないため)、最初は北海道の総鎮守である「北海道神宮」からと思い定めていた。ところが1月中は参詣者が殺到することから、御朱印を直接書いていただけない(すでに書かれているものを渡され、御朱印帳に貼付する方式)ということが判明し、2月になるのを待っていたのだ。

    

   ※ 北海道神宮のの第二鳥居です。      

 2月7日(火)午後、特に予定もなく、天気も穏やかだったので満を持して(?)北海道神宮に向かった。我が家から表参道(北1条通り)を西に向かって徒歩で25分ほど歩くと北海道神宮の第二鳥居に至る。ウォーキングにちょうど良い距離だ。

   

   ※ 第二鳥居から雪道を本殿に向かって進みます。

 第二鳥居をくぐり参道を進むと、けっこう参拝の人の姿が目に入った。お正月の時には手水舎は規制されていたが、この日は柄杓など用意されていなかったが、水は流れていて、手口を清めることができた。私の所作を見て外国人が真似をしていたのが微笑ましかった。

   

   ※ 本殿前にある手水舎はお正月の時には閉鎖されていましたが、この日は解放されていました。

 手水舎の奥方向に「北海道開拓の祖」と称される初代開拓判官の島義勇像が肩に雪をいただきながら屹立していた。

   

   ※ 本殿に向かって左手に建つ初代開拓判官の島義勇像です。

 拝殿において型どおり参拝した私は、案内に従い拝殿右手にある祈祷受付に進み、そこで「御朱印の記帳」を願い出て、御朱印帳を渡してしばらく待つと記帳された御朱印が手渡され、初穂料と引き換えに受け取った。直接御朱印帳に記帳された御朱印はさすがに重みのようなものが違うように感じた。

   

   ※ 本殿(拝殿)前に建つ神門です。ここを潜って拝殿前に立ちます。

   

   ※ 拝殿です。外国人が目立ちました。

   

  ※ 本殿右手にある祈禱所と御朱印の受付を兼ねた窓口です。ここで御朱印を受け取りました。

【北海道神宮 情報】

◇旧社格:官幣大社

◇所属:北海道神社庁

◇住所 札幌市中央区宮ヶ丘474

◇御朱印:あり(直筆 初穂料500円)

◇参拝可能時間:時期により異なる

◇社務所受付時間:9:00~17:00(11~2月は16:00まで)

◇例祭日:6月15日

◇駐車場:あり(参拝は1時間まで無料・祈祷は2時間まで無料)

◇アクセス:札幌地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩12分

◇創建: 1869年(明治2年)

◇代表的ご利益:○縁結び・恋愛成就 ○安産祈願・子授かり・子宝 ○合格祈願・学業成就                           ○夫婦円満・家内安全 ○商売繁盛 ○病気平癒・健康祈願 ○必勝祈願・勝利成功 ○技芸・武芸・芸能 ○旅行・交通安全

        ※ 北海道の一宮でありすべてのご利益があると言われている。

◇御朱印記帳日 2月7日

   

   ※ 北海道神宮を訪れた時のお決まりで、境内に建つ菓子店「六花亭」に寄ります。

   

   ※ 名物「判官さま」の焼き餅をいただきました。


北海道分水嶺大縦断!野村良太講演会

2023-02-07 10:45:24 | 講演・講義・フォーラム等

 野村良太君は知的で爽やかな好青年だった。前人未到の大冒険をやってのけたのに、彼は時にユーモアを交えながら自分の偉業をさりげなく語ってくれた。彼のやってのけた偉業を、私はどれだけ伝えることができるだろうか?

   

 例えば…、45キロもの荷物を背負い雪深い前人未踏の山道を670kmも連続して歩くことができるだろうか?

 例えば…、63日間も来る日も来る日も同じ食事が続けられるだろうか?

 例えば…、極寒の山中、強烈な吹雪の中で、テント一枚で一人63日間も過ごせるだろうか?

 例えば…、63日間もの間、風呂に入ることも出来ずにいることに耐えられるだろうか?等々…。

 ヒトとしてたくさんの?が付くことを敢然とやり遂げた男が野村良太君なのだ。(28歳の好青年であることから敢えて ”君” 呼びさせてもらう)

 2月5日(日)夕刻、かでるホールにおいて日本山岳会北海道支部主催による「積雪期単独 北海道分水嶺大横断 ~宗谷岬から襟裳岬670km 63日間のみちのり~」と題する野村良太講演会が開催され参加し、彼の話に耳を傾けた。

 ルートの約8割が人跡未踏という冬期の分水嶺を2022年の2月から3月にかけて宗谷岬から襟裳岬まで670キロ、63日間にわたって縦走するということがどれほど困難なことなのか、素人には想像もつかないことだが、それをやってのけたのが野村良太君である。

   

   ※ 野村良太君が63日間をかけて辿った北海道の分水嶺のルートです。(赤線)

 彼がやったことがどれだけ困難なことなのか、彼は自らの大冒険を振り返りながら次のようなエピソードを紹介している。

 「完全単独ワンシーズンであれば、極地の単独歩行横断に匹敵する、最も困難で素晴らしい記録になることは間違いない。」
 極地というと、北極や南極ということだろうか。そこがどのようなところなのか僕はまだ知らない。ひょっとするとそのレベルのすごい計画なのかもしれない。17年もの歳月を費やしてこの計画を完遂し、その記録を『北の分水嶺を歩く』にまとめた著者、工藤英一氏があとがきに残したこの言葉が頭を離れない。工藤氏はその後にこう綴っていた。
 「いつの日か誰かに、人並はずれた艱難辛苦に耐える精神力と強靭な体力の持ち主に、挑戦し実現してもらいたい。本州や外国ではなく地元の北海道にこんな素敵なかけがえのないルートがあるのだから、道内のこれからの若き岳人に期待している。人間の精神力と体力の可能性を広げ、登山者はもとより、登山の世界を知らない一般市民にも感動と夢を与えてやまない、本物の山行になると僕は強く信じている。」
 ぼんやりと、この若き岳人って僕のことにならないかな…。と思う。「本物の山行」という言葉は僕の心を惹き、深く脳裏に焼き付いた。
 実は彼のこのエピソードを知ったのは、NHKローカルの「北海道道」という番組の中でのことだった。実は彼の偉業は、「北海道道」の番組だけではなくNHKはBSや総合TVにおいて「白銀の大縦走」と題して何度か放送していた。今回の講演会はそれらの番組を視聴した方が大半だと思われる方々で満員の盛況だった。

 したがって野村君の講演の内容は、北海道の分水嶺を縦断するルートの紹介、そして計画における諸準備の話、実施後の総括に絞られ、他は野村君自身が縦断中に自ら撮影(自撮り)した動画を映しながら話すことが大半だった。

 私がまず驚いたのが、恐るべき緻密さで計画を立てていたことだ。実は野村君は、この大縦走を実施する前に「積雪期単独知床半島全山縦走」(12泊13日)、「積雪期単独日高山脈全山縦走」(16泊17日)を一つのシーズンに達成していてかなりのノウハウをすでに体得していた。そして今回成功した前年の2021年に今回とは反対の襟裳岬から宗谷岬を目指したものの、計画の甘さからあえなく撤退しなければならなかったという体験も彼の計画を一段と緻密なものにしたようである。

 その一例である。彼の63日間の食糧計画は実に緻密だった。彼は冒険中の食糧計画を次のように語っている。

 1日当たりのカロリーについてはこれまでの経験則をベースに3000kcal以上は必要であると考えた。そのあと参考にしたのは、極地探検をしている冒険家の食料事情だ。彼らはたいてい1日5000kcal程度準備している。それでも一日に7000kcal消費するからどんどん痩せていってしまう。彼らの舞台は−30℃を下回る世界である一方、こちらはせいぜい−20℃程度であること、彼らはそりなどを使っているのに対して、こちらはザックですべてを背負わなければいけないことから、3500kcal/1日とすることで落ち着いた。食料はできるだけ軽くてカロリーがあるものだけで構成した。500kcal/100g未満のものはできるだけ使わないと決めたが、例外としてビタミン不足解消を意識してフルーツグラノーラを追加。気休め程度に一日一錠のビタミン剤(マルチビタミン)も準備した。主食は1食100gのアルファ化米を1日3食(64日間で192食分)だ。おかずとなるのは学生時代から作っていたペミカン約30〜40g(アメリカ先住民の伝統的な保存食を日本風にアレンジしたもの。豚ひき肉を炒めて水分を飛ばし、塩胡椒で味付けした後に牛脂やバターで固める。水分がなくなることで腐りづらくなり、また軽量化することもできる)だ。アルファ米、ペミカン、それに乾燥野菜と高野豆腐をジェットボイルにひとまとめに入れ、フリーズドライのスープで雑炊のようにする。

 私が凄い!と思ったのは、用意した食糧(材)一つ一つのカロリーを計算していたことだ。その膨大な資料の一部をスライドで見せていただき、その緻密さに驚いた。そして用意した63日分の食糧の重量は50kgを超えたという。食糧以外の装備が30kgだったために、食料を背負えるのはせいぜい15kg程度だったという。そのために残りの食糧はルートの途中にある4つの山小屋に予めデポ(保管)することで解決したという。

   

 過去の縦走体験、前年の失敗を糧として、事程左様に慎重に準備を進めたことが今回の成功の裏にあったことを知らされた。

 そうした緻密な準備と共に、今回の成功を導いたのは何より彼の体力、気力が並外れたものであったことは言うまでもない。

 そうした偉業を達成しながらも、ユーモアを交えつつ、サラッと言ってしまうところに彼の凄さを見る思いがした。彼は次の目標としてヒマラヤにあるJarkya Himal(ジャルキア・ヒマール)という人類未踏の6,473mの登頂を今春目指しているという。彼の成功を陰ながら見守りたいとう思う。

 タイミング良く、本日(2月7日付)の北海道新聞紙上に彼の今回の偉業を讃えて「第27回植村直己冒険賞」が授与されることが決定したと報じられていた。

 なお、今回の彼の偉業をもっと詳しく知りたいという方はヤマケインラインのページを参照することをお勧めします。こちらをクリックしてください。⇒YAMAKEI  積雪期単独北海道分水嶺縦断記


惜敗!エスポラーダ北海道

2023-02-06 15:28:45 | スポーツ & スポーツ観戦

 勝てそうな試合展開ではなかったけれど、「あるいは引き分け?」という期待を抱きながら対戦を見守ったが、惜しくも強豪の立川に終盤押し切られてしまった。隣の若い女性のエスポラーダサポーターに「良い試合でしたが、残念でしたね」と声をかけ会場を後にした私だった…。

   

 昨日(2月5日)、札幌市中央体育館(北ガスアリーナ札幌46)において行われたFリーグ1部最終節、エスポラーダ北海道 vs 立川アスレティックFC戦を観戦した。と言っても私は優良(有料)観戦者ではない。「中央区民応援デー」に応募して入場券をゲットして観戦したのである。

 会場の札幌市中央体育館は商業施設のサッポロファクトリーの建物と空中回廊で繋がっているのが大きな特徴である。雨風や雪を避けおよそ200mの回廊が体育館まで続いているのは素晴らしい!

   

   ※ サッポロファクトリーの建物から会場の北ガスアリーナを望んだところです。

   

   ※ サッポロファクトリーから体育館までこのような空中回廊が続いています。

 会場は私のような無料の観戦者も多かったのか、おおよそ満員の観衆で埋まっていた。私はほぼ席が埋まっていた中、一方のゴール寄りに近いところに空席を見つけて、隣の方(若い女性二人組)に声をかけ、空席であることを確認して着席した。

   

   ※ 私が陣取った対面の観覧席スタンドの試合前の様子です。

   

   ※ アリーナの壁には選手の激励幕がたくさん掲げられていました。

 すると隣のうら若き女性が、私のそれほど高価ではないカメラを見て「写真を撮られるんですか?」とか、「フットサルに詳しいのですか?」と問いかけてくるのだ。よほど私を人畜無害と見たようだ。(実際は彼女たちの方が相当に熱心なエスポラーダサポーターだったのだが…)その後、対戦中は彼女らの邪魔にならない程度に感想を述べあいながら対戦を見守った。

   

   ※ 対戦前の記念撮影です。前列右端が2得点とた亀谷選手です。

 対戦は立川のペースで進められた。試合前の順位で立川は第2位を走り、エスポラーダは9位と低迷している順位どおりの様相であった。前半早々、立川は2点を立て続けに得点した。その得点のいずれもが、シューターが直接蹴り込んだのではなく、いつの間にかゴール前に表れている選手がパスを押し込んだり、こぼれ球に反応したりしての得点だった。対するエスポラーダの方はシュートのチャンスさえなかなかない中、たとえシュートをしても単発に終わる場合が多く、そこに両者の違いがあるように思えた。試合は前半に北海道もなんとか1点を取ったが、結局1対3で折り返した。

 後半が始まる時、会場が沸いた。というのもGKとして関口優志選手が交代で登場したからだった。隣の女性たちも歓声をあげて関口選手の登場を喜んだ。彼女らによると、関口選手は左足の故障から復帰したばかりだという。その関口選手は以前エスポラーダのゴールを守り続け、日本代表にもなったことのある名GKだった。その後フットサルの強豪名古屋に移籍し、本年度再びエスポラーダに復帰した選手である。

   

   ※ 後半から出場し、素晴らしいGKの技を披露した関口選手です。

 私が知っているエスポラーダの選手といえば、関口選手の他は、39歳の大ベテラン水上玄太選手と主将を務める室田祐希選手くらいである。

   

   ※ 対戦前のトレーニング時の水上玄太選手です。

   

   ※ 同じく試合中の水上選手です。ハンドを警戒して手を後ろに組んで守備しています。

   

   ※ チームの主将を務める室田選手です。

 後半が始まり、関口選手の交代が功を奏しただろうかエスポラーダの動きが活発になり、エスポラーダの若手・亀谷選手が立て続けに2得点を挙げ3対3の同点とし、会場は大いに沸いた。その後膠着状態となり「あるいは引き分けに持ち込めるかも?」と思われた後半の終盤近く、実力のある立川に立て続けに2点を決められ万事休すだった。

   

   ※ 亀谷選手の得点にベンチが沸いている場面です。

 結果は現在の実力どおりの結果だったと言えなくもない。残念ではあるが、受け入れざるを得ない。私は敗戦を見届け、前述のような言葉を彼女らにかけ席を後にした。

   

   ※ 悔しい対戦結果の表示です。

 それにしてもこのところの北海道のプロスポーツは少し元気がない。昨年の日ハムの最下位、バスケのレバンガ北海道も最下位に沈んでいる。そしてエスポラーダ北海道はこの日の敗戦で第10位へと後退した。唯一、コンサドーレがJ1の中位で頑張っているのが救いである。いつか言及したが、プロスポーツの場合何といっても親会社の資金力の差がモノを言うと聞いている。北海道にはスポンサーとなる企業が少ないのが致命傷だとも聞く。そうした点を熟知した上で前コンサドーレ社長であった野々村芳和氏は北海道モデルのプロスポーツチームの在り方を模索し続け、現在のコンサドーレを築き上げた。北海道のプロスポーツチームのリーダーの方々は、ぜひ野々村氏が築き上げた北海道モデルを参考にしてチームの強化を図ってほしいとスポーツファンの一人としては願っているのだが…。     


コスパの悪いモエレ山爆走そり大会

2023-02-05 21:44:45 | イベント

 一度はぜひ見てみたい!と思っていたモエレ山で行われる「爆走そり大会」を観戦することがようやく実現できた。“爆走” という言葉に、私は少しばかり妄想を膨らませすぎたようだが、それでも楽しいそり大会だった。 

        

 今日の私は、午前中が「モエレ山爆走そり大会」、午後からは札幌市体育館で行われたプロフットサルのリーグ戦「エスポラーダ北海道」vs「立川アスレティックFC」戦の観戦、そして夜はかでるホールで「北海道分水嶺大縦断」を成功させた野村良太氏の講演会と、大忙しの日曜日だった。本日から3日間、それらを順を追ってレポすることにする。

 「モエレ山爆走そり大会」はテレビで見るかぎりとても豪快で、楽しく映ったことから「一度は実際に観てみたい」と思っていた。ところがここ2年はコロナ禍のために開催中止に追い込まれていて、今回3年ぶりの開催ということだった。

 我が家からは車で30分あまりかかるが、天気も良かったことから期待に胸を膨らませながらモエレ沼公園に向かった。

 私が着いたのは競技が開始される10時30分の15分前ということで、そり大会に出場する人、それを応援したり、観戦したりする人たちがたくさん詰めかけていた。会場では女性アナが声高に雰囲気を盛り上げていた。

   

   ※ モエレ山の山頂とそり下に造られたそりコースの前半部分です。

   

   ※ こちらはゴールエリアです。真ん中の黄色いウェアの方が会場実況をしていました。

   

   ※ これから出走するダンボール製のそりです。かなり性能の良い方だと思われます。

 10時30分、競技が開始された。出場する選手たちはチームによってそりに乗る人数がばらばらだった。大会規定によると1チーム2名から6名の範囲内であれば自由とのことだった。各チームスタートラインは勢いよく飛び出すのだが、そりが真っすぐ進まず途中で止まったり、途中でそりが壊れたり、と苦戦するチームが多かった。また “爆走” とは言いながら、それほどスピードが速いとも思われなかった。そして私はようやく気が付いたのだ。出場するそりが全てダンボール製であることに…。傍にいた大会役員にそのことを話すと「そうです。危険防止のためにそりはダンボール製に限っています」ということだ。

   

  ※ 雪煙を豪快に上げているということは、そりにブレーキがかかっているということです。

   

   ※ こちらはコース中盤ではやくもそりを押さねばならない状態になりました。 

   

   ※ このそりもいかにもブレーキがかかってしまったようなそりです。

 そりで滑って完走できずに、途中からはそりをひっぱり走ってゴールするチームが目立った。中には曲がらずに、そりも壊れずにゴールするチームもあった。そうしたチームは長さおよそ120mのコースを10秒台でゴールするチームもあった。

 出場するチームのほとんどは、タイムを狙うというより、そりの形状に装飾を施したり、ユニフォームを工夫したり、と大会出場そのものを楽しんでいる人たちがほとんどのように思えた。

   

   ※ パフォーマンスのアピールは十分ですが、コース途中でそりを押す羽目になっています。

   

   ※ こらちもトラブル発生中です。

   

   ※ 車が後ろ向きに進んでいます。

   

   ※ このお二人はラジオのパーソナリティらしいですが、そりはどこへやら?

 私が観ていた中で、ミャンマー人の若者6人が民族衣装に身を包んで参加していたのが印象的だった。   

   

   ※ ミャンマー国旗を付けた苦心のそりですが、後ろ向きになってしまいました。

 私は “爆走” というイメージから、かなりのスピードで滑り、豪快にジャンプしてコケるところを観て観客が爆笑する、というようなそり滑り大会を想像していた。しかしそれは私の勝手な妄想だったようだ。考えてみれば、そんなそり大会だとケガ人続出ということになる。ということを納得した私は、出場チームが84チームということだったが、20チームが滑り終わったところで会場を後にすることにした。(次の予定があったので…)会場への往復に我が家から1時間かかったのに対して、観戦時間はわずか30分というなんともコスパの悪い「モエレ山爆走そり大会」の観戦でした。

   

   ※ 私が観戦していた中で最も好タイム(13秒台)を叩き出したチームのそりです。

     造りが良さそうですね。


札幌市の学芸員のお話を聴く

2023-02-04 19:43:09 | 講演・講義・フォーラム等

 札幌市博物館活動センターの二人の学芸員のお話を聴いた。二人のお話は「希少植物」と「古代生物」のお話だったが、二つのお話ともに興味のあるお話だった。

        

 「札幌市博物館活動センター」「すべては、つながっている」と題して、「チ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間 北3条広場)において、2月4日・5日の二日間にわたって市民向けのPRイベントを開催している。

 イベントの大きな目玉は、体長14mもの小金湯産のクジラ化石のレプリカの展示だった。併せてイベントでは各種の展示とワークショップ、トークイベントなどが行われているが、私は二人の学芸員のお話を聴くために本日2月4日にチ・カ・ホに向かった。

   

  ※ 会場にドーンと展示されていた体長14mの小金湯で発掘されたクジラのレプリカ化石です。  

 初めは植物分類学が専門の山崎真美学芸員による「札幌の希少な植物~現状調査の結果から~」と題する講義だった。札幌市では関係機関が連携して2016~2021年にかけて札幌市内の希少植物の調査を実施したそうだ。その調査の結果、実に123種もの希少植物がレッドリストに載せられたという。この日に紹介された希少植物は、スズラン(一般に見られるドイツスズランではない)、ジンヨウキスミレ、エゾルリムラサキ、キタダケデンダ、イトキンポウゲ、ホテイアツモリソウ、ハイマツボッス、フォーリーガヤ、オオフガクスズムシ、ハイドジョウツナギ、コウセイニグチソウ、等々、初めて聞く名前ばかりだった。

   

   ※ 希少植物について説明いただいた山崎真美学芸員です。

 その中で私が興味を覚えたのはホテイアツモリソウだった。ホテイアツモリソウは、野生ランの仲間であるアツモリソウの変種だという。アツモリソウの変種といえば私が礼文島で見ることができたレブンアツモリソウもやはりその仲間である。実は、礼文島で花の色が白いレブンアツモリソウを見た後に、「花の色が赤いレブンアツモリソウがある」と同じ旅をする人から聞いて、私も目撃することができたのでブログに「赤いレブンアツモリソウを見た!」とアップしたところ、野生植物に詳しかった故坂口一弘氏から「それはホテイアツモリソウではないか」との指摘を受けたことを想い出していた。その時、坂口氏は「ホテイアツモリソウが見られるのは礼文島とキリギシ山だけだ」とおっしゃっていたのだが、それが札幌でも発見されたとは非常に貴重な発見だと言えそうだ。

   

   ※ 私が礼文島で目撃した貴重なホテイアツモリソウです。

   

   ※ こちらも礼文島で見たレブンアツモリソウです。         

 それにしても札幌に123種ものレッドリストに載る希少植物が生育しているということはちょっとした驚きである。それだけ札幌の自然が多様であり、豊かだと言えそうである。

 続く講義は古脊椎動物学が専門の古沢仁学芸員「すべてはつながっている カイギュウとクジラの進化論」と題して話された。札幌では2002年に体長7mのジュゴンの仲間であるサッポロカイギュウが、そして2017年には小金湯で体長14mものクジラの化石が発見されている。両者ともに生育していたのは約820万年前と考えられているそうだから人類が生まれるはるか前、その頃は札幌の地が豊かな海であったことが窺われる話である。

   

   ※ カイギュウとクジラについて説明いただいた古沢仁学芸員です。

 さてカイギュウとクジラの両者は片やジュゴンの仲間、片や鯨類とまったく別な生き物であるが、似ている点と違っている点があるという。似ている点としては、①体形がサツマイモ型である。②後足が退化して消えている。③前足はひれ状のものが付いている。④シッポがひれ状である。というような点が似ているのは両者ともに海中で生活していくうえで進化したせいだと古沢学芸員は説明された。一方、異なる点はカイギュウが小さな頭、大きく太い骨の持ち主なのに対して、クジラの方は大きな頭、小さく細い骨の持ち主だということだ。これは摂取する食物のせいだと指摘した。古沢学芸員は、種類の違う生物でも生活環境が似ていれば、身体の形が似てくるというように、生物たちはどこかで繋がりを持ちながら進化したり、分化したりしているということを伝えたかったのだと理解した。 

   

   ※ 頭が小さいカイギュウと大きなクジラの骨格です。(体長が同じくらいになっていますが実際は違います)

   

   ※ サッポロカイギュウの方は今回は頭部と一部腹部の標本が展示されまました。

 ふだんはあまり関心を抱かない分野のお話であったが、今回のようにお話を伺うことによって、自分の関心の分野が広がっていくことを感ずることができる。                


さっぽろ雪つまり いよいよ開幕直前情報!

2023-02-03 17:04:20 | イベント

 3年ぶりにリアル開催となった冬の札幌観光の大きな柱である「さっぽろ雪まつり」がいよいよ明日から開幕する。そこで準備が整った(?)前日の今日、一足早く会場を覗いてみることにした。ところが…。

        

 コロナ禍のために昨年、一昨年と2年続けて無観客のオンライン開催となっていた「さっぽろ雪まつり」が第73回目となる今年は観客に直接見ていただくリアル開催となることで大いに期待されている。そこで私はここ数年来、開幕前に会場に駆けつけていち早く雪像の様子を拙ブログにアップするように努めていた。今回もそれに倣い、本日出かけてみたのだが…。

 なあ~んと、実行委員会当局のガードが固くなったとみえて、大通公園内はバリケードが張り巡らされていて、雪像には近づけないようになっていた。以前は準備が整い、ヒトの姿が疎らな中できれいな写真が撮れたのだが…。考えるところ「雪まつりは混雑する開催日より前に訪れた方が良い」という情報が駆け巡ったことにより、開催日前に訪れる人が多くなったことで実行委員会としてはそれをけん制したのでは思われる。事実、大通公園のふだんは通る人の少ない脇道をたくさんの観光客と思われる人たちが行き交っていた。

   

※ 大通公園の脇道はご覧のように大混雑でした。

 そのような状況ではあったが、一応全ての会場を回り、不満足ながら雪像の一部をカメラに収めてきたので、本日午前の様子をレポすることにする。なお、大雪像の場合は原図や塑像を最初に提示して、その後に本日撮った写真を載せることにしました。

◇大通1丁目 【J:COM広場】

 ・カーリング体験アイス ・ミニステージ

   

◇大通2丁目 【アート広場】

 ・高校生の雪像など

   

   

※ 高校生の雪像はまだ制作を始めたばかり。とても明日には間に合いそうにありません。おそらく制作するところを見ていただくというねらいと思われます。

◇大通3丁目 【市民の広場】

 ・市民雪像

   

※ こちらの市民雪像は、「本郷新記念札幌彫刻美術館」の前庭で開催されていた作品をこちらでも制作した作品のようです。

   

※ 今をときめく大谷翔平選手です。とても良い出来のように思えました。

◇大通4丁目 【STV広場】

 ・大雪像「白亜紀の北海道~ティラノサウルス & カムイサウルス」

                  

   

   

◇大通5丁目 【道新 雪の広場】                                   

 ・大雪像「疾走するサラブレッド」

        

   

   

◇大通6丁目 【市民の広場】  

 ・飲食スペース?

◇大通7丁目 【HBC広場】

 ・大雪像「すべての医療従事者に感謝を込めて ~ナイチンゲールの偉業を偲ぶ~エンブリー荘」

        

   

   

◇大通8丁目 【雪のHTB広場】

・大雪像「豊平館」

        

   

   

◇大通9丁目 【市民の広場】

 ・市民雪像

   

   

   

   ※ 昨日の雪がまだ払われていない作品ですね。

◇大通10丁目 【UHBファミリーランド】

 ・大雪像「世界がまだ見ぬボールパーク “Fビレッジ” 2023.3.30誕生!」

        

   

   

※ この10丁目の雪像がもっとも撮り辛かったように思います。

 以上が本日午前様子だったが、写真的にはまだまだ未完全である。混雑の中に入ることは億劫な気もするが、期間中に一度は足を向けて続報をアップしなきゃならないかな?と思い始めている。

 例年と比べると、11丁目以降が会場となっていなかったり、3丁目に設けられていたスキーやスノーボードのジャンプ台がなかったりとやや規模を縮小したのかな?とも思われるが、それでも紹介しきれなかった見どころもたくさんあるようである。時間のある方はぜひ会場に足を運ばれることをお勧めします。


北海道低山紀行 106 丸山(手稲丸山 or 富丘丸山)

2023-02-02 13:30:59 | 北海道低山紀行 & Other

 “山椒は小粒でもピリリと辛い” と言うが、丸山はまさにそんな山だった…。過日登った赤坂山と標高は変わらないのに、山容(登山道)は未整備でワイルドなうえ、けっこうな斜度で上り続ける登山道はけっして私にとって気楽な登山ではなかった…。

   

   ※ 「丸山」から少し離れると山容を望むことができます。この写真はウェブ上から拝借しました。

 「円山」ではない。「丸山」である。通称「手稲丸山」とか「富丘丸山」と呼ばれていて標高は「赤坂山」が140mに対して、「丸山」の方は141mと、いずれも極低山である。

 1月31日(火)、前日二つのスキー場で滑った私はかなり疲れていたようで、ぐっすりと眠り起床したのは午前10時半だったが、戸外を見ると晴れていたので「登ってみよう!」と手稲にある「丸山」に向かった。

 ネット情報だけで向かったのだが、札樽高速自動車道のアンダーパスを過ぎると直ぐ右手に登山口らしいところが認められた。ところが前々日に大雪が降ったために、駐車できるようなところが皆無だった。かろうじてアンダーパス手前に広く除雪されたところがあり、そこに駐車させてもらうことにした。

   

   ※ 登山口です。特に表示はありません。右手に見えるのが札樽高速自動車道のアンダーパスです。

 そしてアンダーパスを徒歩で通過し、登山口に立つと前々日の大雪の後、二人くらいの足跡が続いていた。私もその後に続いて歩き始めたのだが、直ぐに「これはツボ足では無理だ」と判断した。一歩一歩が深く雪の中に沈むのだ。そこで車に引き返してスノーシューを取り出し、スノーシュー登山に切り替えた。今シーズン初めてのスノーシューである。

   

   ※ 最初の歩き出しのところですが、ここに足を踏み入れた直後にスノーシューを用いることを決めました。

スノーシューに切り替えたのは正解だった。久しぶりのスノーシューも心地良かった。ところがコースは徐々に険しさを増していった。私のスノーシューは登山仕様ではないのだが、金属製の4~5cmの爪が付いている。ところが斜度がさらに急になると、雪が柔らかいこともあって、時には爪が効かずずり落ちてしまう場面も多々あった。

   

   ※ 登り始めは写真のように平坦に近かったのですが…。

   

   ※ 徐々に斜度が急になっていきました。

   

   ※ 中には写真のように灌木の間を潜っていかねばならないところも…。

 登山路も整備されているとは言い難く、時には灌木の隙間を潜りながら登らねばならないところもあった。まさに “山椒は小粒でもピリリと辛い” 小さな山だった。険しいがゆえに、私の体力では何度も休憩を入れながらの登山となった。眼下には札樽高速自動車道が伸びているのが望めた。

   

   ※ 途中で振り返ると、札樽高速自動車道が伸びているのが望めました。

 標高141mの山であるが、登山口からの標高差は手稲地区が海に近いこともあり100m以上の標高差はあるのではないだろうか?そこを私は平均では15分程度で登ることができる山に25分もかかって山頂に立つことができた。下山が10分で降りてくることができたことからもけっこうな斜度を有した山であることが分かっていただけると思う。

   

   ※ 手作りの山頂標識が付けられていました。

 山頂からの眺望は灌木に阻まれて良くはなかった。

   

   ※ 山頂から手稲中心街の方を望みましたが、灌木に遮られて眺望し良くありません。

   

   ※ 山頂の眺望の反対柄、手稲山のスキー場が望めました。

 なお、「丸山」は「札幌50峰」の一つに含まれているが、先の「赤坂山」はそこに含まれていない山ということだ。その違いが何かについて、私はよく分からない。

   

   ※ まだまだ健在、私の愛機TUBBS製のスノーシューです。

【丸山 登山データ】
標 高  141m

行 程  登山口→(25分)→丸山々頂→(10分)→登山口

          ※ 登山用駐車場無

天 候  晴れ、弱風

登山日  ‘23/01/31

 


札幌市近郊スキー場巡り №3 北長沼スキー場(長沼町)

2023-02-01 15:34:28 | スポーツ & スポーツ観戦

 なんとこれまで巡った「石狩高原スキー場」、「ダイナスティスキーリゾート」、そしてこの「北長沼スキー場」とその規模、そしてスキー場のレイアウトなどがかなり似通ったスキー場であることが判明した!

   

   ※ この広々としたゲレンデは北長沼スキー場の魅力です。

 1月30日(月)、午前で「ダイナスティスキーリゾート」でのスキーを終えた私は車に戻り、試しに「北長沼スキー場」までどれくらいあるのかナビで調べてみた。すると北長沼まで約26kmと出た。

 スキー自体は目いっぱい楽しんだつもりだったが、札幌市近郊スキー場巡り」として再び自宅から目ざすよりは、ここは北長沼も体験しておくべきかな?と判断し、北長沼スキー場に向かうことにした。

   

   ※ 北長沼スキー場のメインコースと呼ばれる大斜面です。左右にリフトが見えます。

 北広島市を横断し、長沼町に向かう道路は初めて走る道路だったが、比較的スムーズに移動することができ、長沼町の市街地を抜け、馬追山方面に走ると、およそ小一時間で着くことができた。

 こちらのスキー場は駐車場とゲレンデが至近距離にあり、すぐにゲレンデが目に入ったが、そのレイアウトが「ダイナスティスキーリゾート」とそっくりだった。ということは「石狩平原スキー場」とも似かよったものだった。

   

   ※ このレイアウトがダイナスティスキーリゾートとそっくりです。

 ゲレンデ下には第一ロッジ、第二ロッジと並んで建っていたが、その外観は一見公営住宅のように見えたのが面白かった。スキー客がスキー靴を装着したり、寛いだりする第一ロッジで準備を整えゲレンデに出た。ここのスキー場にはシニア向けの割引制度はなかった。私はこの日、スキーは十分楽しんだ気分だったので、スキー場全体を体験することが目的だったので1回券を8枚購入してゲレンデに出た。

   

   ※ この一見公営住宅風の建物がスキーロッジでした。

 ゲレンデで目立ったのは、町外の高校生がスキー授業をしている姿だった。私が確かめることができたのは千歳高校、江別高校などであった。面白いと思ったのは、なんと北広島市の西の里小学校がスキー授業をしている姿だった。私は思わず声をかけてしまった。「ダイナスティスキーリゾートよりこちらの方が近いの?」と。するとなんとなく要領の得ない答えが返ってきた。「う~ん。どちらが近いかな?」と…。長沼町では町外の児童生徒のスキー授業を誘致するために、町外の学校に対しても町内学校と同様の割安の料金で誘致を図っているのかもしれない。

   

   ※ ゲレンデのあちこちでこうしたスキー授業の光景が見られました。

 さて、スキーの方であるが、ここでも私は全てのリフト、全ての斜面を滑ってみた。その感想は、ゲレンデを一目見た時の感想と変らなかった。中級の斜面が平行に並び、どの斜面を滑っても快適に滑ることができた。こちらも斜面は見事に整備されていた。まさにスキー授業には最適の斜面だった。

   

   ※ 二機が並列になっていたペアリフトは大車輪の活躍でした。

   

   ※ 馬追山山頂から下を見ると豊かな田園地帯が広がっていました。

   

   ※ 同じ馬追山々頂から反対側を見ると、灌木越しに長沼町の市街地が望めました。

   

   ※ こちらはシングルリフトです。その両側にもゲレンデが広がっていました。

 この「札幌市近郊スキー場巡り」を企画した際に、近郊の市町村のスキー場を調べた時に、長沼町の周囲に広がる南幌町、栗山町、由仁町、恵庭市などが自前のスキー場を廃止、または他町村のスキー場を利用するよう住民に呼びかけている文書を目にした。そうした市町村のスキー愛好家たちを一手に引き受けているのが「北長沼スキー場」なのかもしれない。

【北長沼スキー場 概要】

  ◇〒069-1301 夕張郡長沼町東6線北12番地

             長沼市街地から北東方向に畑作(水田?)地帯をしばらく走ると、東側 に馬追山が見                             える。その麓がスキー場。

  ◇シングルリフト 1本    

   ペアリフト   2本

  ◇リフト券    シニア特典は無し 1回券 140円  1日券 1,800円