リタイヤ親父の暇つぶし

ぼけ防止に日常のこと、趣味の燻製、スキーを書いています

スモークサーモンの急速冷凍保存

2016年02月27日 | 冷凍方法
今季最後のスモークサーモンを年中食べられるようにするためスライスして冷凍します。


スライスしたものを4枚づつ真空パックしました。
全部で17袋できました。スライスして冷凍すると食べたい時に直ぐ解凍できます。また冷凍もスライスしたものは急速冷凍が可能です。我が家では冷凍庫に置いたアルコール液に浸け冷凍します。この冷凍法は当ブログに載せています。
(1)スモークサーモンの急速冷凍法
(2)家庭でできる急速冷凍法~その1
(3)家庭でできる急速冷凍補~その2

家庭でできる急速冷凍法~その2

2015年09月13日 | 冷凍方法
急速冷凍法は最大氷結生成帯を短時間で通過させる冷凍方法で
(1)http://www.nissui.co.jp/academy/taste/09/03.htmlから抜粋した図です。

(2)http://www.yoneda-kohki-group.co.jp/reinestu.asp?page=12 からの抜粋です。

馬刺しの急速冷凍の温度測定図。

こんにゃくの急速冷凍の効果を示す写真
------------------------
事例として示されているのは高価な本格的な装置のもので、家庭用では急速冷凍の定量的なデータは見当たりません。そこで、前回はソーセージの冷凍時の温度測定をしましたが、今回は厚みのあるもので追加テストをしました。
①牛肉、厚さ2Cm ②豚ロース 厚さ3Cm ③こんにゃく、厚さ2.2Cm の3種類です。前回のソーセージと一緒に結果を示します。測定にはK型の熱電対とデータロガを使用しました。




いづれも、簡単な道具でアルコールの攪拌も無いのに急速冷凍の効果があることが分かりました。こんにゃくの外観比較です。

上は急速冷凍で下は通常の冷凍です。通常の冷凍の方が厚みが小さくなっています。急速冷凍の方がカスカスの部分が少ないです。こんにゃくはこの急速冷凍の方が効果がありますが、冷凍をやめた方がよいと思います。
-------------------
これまでの結果のまとめ
家庭用の冷凍庫にアルコールを入れた容器の中に真空パックした肉や魚を浸漬する方法は十分効果のある急速冷凍方法です。是非トライしてみてください。方法は前の記事参照してください。下記にも方法が出ています。
http://www.gourmet-meat.com/unchiku/touketsuhou.html

家庭でできる急速冷凍法~その1

2015年09月12日 | 冷凍方法
スモークサーモンの急速冷凍保存という記事を書きました。

スライスしたスモークサーモンを真空パックし、冷凍庫の中で冷却したアルコール液に浸漬する方法です。使用したアルコールはパストリーゼ77という食品用の殺菌アルコールです。77度のアルコールで凍結温度は-63℃です。家庭の冷凍庫では凍りません。食品にかかって口に入っても無害なものです。スライスしたスモークサーモンは急速に冷凍され、解凍も薄いので直ぐに食べられる状態になります。
今回データロガを購入したので、アルコールを使った急速冷凍の効果がどれ位あるのか温度測定をしてみました。

ソーセージ(シャウエッセン中央に熱電対を差し込んだものを一つは冷却したアルコール液に残りは同じ冷凍室に入れました。

途中段階の表示です。上はアルコールの中で-17.0℃、下は通常の冷凍中で-3.6℃です。1秒ごとに記録していきます。

測定結果です。静止状態のアルコールの中に入れたにも関わらずすごい冷却効果があります。
まぐろを美味しく冷凍するには-1℃~-5℃(最大氷結結晶成帯)を早く通過させるという記事がありました。今回のソーセージの場合この通過時間は、急速冷凍法で0.9分、通常の冷凍では36.6分となりました。魚の冷凍にはすごく効果があると思います。業務用にはアルコールを使った急速冷凍装置がありますが、家庭でも効果のある急速冷凍が可能であることが分かりました。今年の冬にはスモークサーモンを作りますがブロックのまま急速冷凍してみます。
家庭用急速冷凍法
・冷凍するものは出来るだけ薄くする。
・真空パックする。潰れないようにする。
・冷凍庫に入る容器を準備する。(私はアルミ製で蓋はプラスチックのものを使っています)
・中にアルコール(食品にかかっても大丈夫なもの、パストリーゼ77がおすすめ)を入れ蓋をする。
・半日以上冷凍庫で冷却する、
・真空パックしたものをアルコールに漬ける。
・1時間ほどおいてから取り出す。表面のアルコールを拭い別の冷凍室で保存する。

容器とアルコールです。

アルコールを容器に入れ蓋をして冷凍庫で冷却します。

冷蔵庫の冷凍室一つを使用しました。
知らなかった冷凍の科学に分かり易い説明が出ています。以下に記事の抜粋を載せます。



9月4日

アルコールを入れる容器をステンレスの蓋付き容器に変えました、アルミ容器は冷凍庫内で蓋を外すのはプラスチックが硬化しており外しにくいからです。外すときの衝撃でアルコールが飛び出します。今回は置くだけの蓋になります。

アルコールが冷凍庫内で冷却に必要な時間を計測してみました。最低5時間は必要です。充分に冷却するには半日置くといいでしょう。
9月8日
食肉の凍結法でアルコールを使った急速冷凍のやりかたが載っていました。同じ方法です。
http://www.gourmet-meat.com/unchiku/touketsuhou.html
アルコールを用いた画期的な急速凍結機とはにも急速冷凍の説明が載っています。
http://shunkashutou.com/column/alcohol-freezing/
9月13日
温度測定を追加しました。家庭でできる急速冷凍法~その2を見てください。
9月26日
アルコールを入れる容器をプラスチックの密閉容器(3.2L)に変更しました。


冷却に必要な時間は6時間以上必要です。
最初のアルミ容器でのアルコールの冷却時間を測定しました。

3種類の容器でのアルコールの冷却状況を同じグラフ上で比較しました。

若干アルミ容器の方が早く冷却されますが実用上は差がないレベルです。従ってアルコールを入れる容器は完全密閉でき開閉も簡単なプラ容器で良いでしょう。

最終的に決まった容器です。
●続き(その2)は以下
http://blog.goo.ne.jp/kusa-kun/e/6531871b05cd5fa74d2c96a368e300b0





スモークサーモンの急速冷凍保存

2015年04月22日 | 冷凍方法
冬場には沢山のスモークサーモンを作っていますが、年中食べられるように冷凍保存しています。ブロックのまま冷凍すると、解凍もブロックのままで一人で食べるには多すぎます。また解凍にも時間がかかります。急に食べたくなっても諦めることがあります、
 あるときTVで冷凍温度になったアルコール液の中に入れて肉や魚などを急速冷凍する機械の紹介がありました。液体と空気の熱伝達率は液体の方が格段に大きく、液中では直ぐに冷凍されます。魚は解凍後も美味しさは失われないようです。
家庭用でもアルコールを使った急速冷凍が出来ないかトライしてみました。


アルコールは食品にもかかっても大丈夫な業務用の殺菌アルコールパストリーゼ77をアルミ容器に入れ冷凍室に入れます。液の温度は-18.2℃ですが凍っていません。


スモークサーモンはスライスして4~5枚真空パックします。パックしたものを3枚ほど冷凍庫の中のアルコール液に親します。スライスしてあるので薄いため直ぐに凍ります。固くなったら取り出し、表面のアルコールを拭き取り冷凍庫で保管します。食べる時は水中で解凍すると数分で食べられる状態になります。1シーズンで30パック位作ります。味は、冷凍しないものに比べると劣りますが、十分においしいです。
参考
最新の温度測定した記事を下記に載せています。
http://blog.goo.ne.jp/kusa-kun/e/7764770f3ebf2fc8b0ed79671d737705