河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

The Architecture of Philharmonic Hall (2) フィルハーモニック -7-

2006-10-28 22:40:36 | フィルハーモニック・オープニング・ウィーク1962年NYP

The architecture of Philharmonic Hall (2) フィルハーモニック -7-

フィルハーモニック・ホールの観客席へのアクセスは、建物へ広場の入口の上の階にあるので、通りから入った聴衆はフィルハーモニック・カフェに面したロビーにはいるのがはやい。ホールに直接入らないこと。二つのホール階段をいってもよい。ホワイエにはエスカレータやエレベーターでもよい。その天井は建物のてっぺんまで50フィートある。
ここで三つの休憩用廊下やリチャード・リッポルドの彫像作品を見上げる。それは天井からぶら下がった輝くメタルの物体で、ホワイエの全190フィートに達している。
コンサート・ホールそのもののインテリアは長く伸びた薄いテラスにより特徴づけられている。色は壁や天井はダーク・ブルー、席は金色、通路にはカーペット、テラスに面している。音と光を反射する天井からぶら下がった音響板。ダーク・ブルーのそれはホールの親密度を増す。観客席は全て舞台のほうを向いているので、聴衆は誰一人として演奏者のほうに向きなおる必要がない。
コンサート・ホールのデザインにおいて、世界的な偉大なホールであることを示す音響的価値を得るには大きさをある範囲に保つ必要がある。フィルハーモニック・ホールは2,646席で、ボストンの有名なシンフォニー・ホールとほぼ同じ数である。しかし、観客席の大きさは、聴衆一人一人に余裕のある席を確保できるよう、他の素晴らしいホールよりも大きくなっている。
フィルハーモニック・ホールは伝統的な古いコンサート・ホールとは、他先行事例の使用料の観点でかけ離れている。ボックス席は、第2次世界大戦のダメージのあと立て直された古い時代のコンサート・ホールのように、なくされた。ボックス席をなくすことにより、音響的は特質にかかわる費用の観点において、ホールを大きくすることなくより多くの席を提供することになった。
世界の多くの有名なコンサート・ホールは長方形であり、側面が平行である。フィルハーモニック・ホールの観客席はステージからホール後方に向かってホルンの曲線のように広がっている。これはステップバックを浅くするためになされたことであり、反対側の壁はほぼ平行である。
フィルハーモニック・ホールの初期計画では、ソロ・リサイタルやオーケストラや合唱での使用のために、98列のパイプ・オルガンを内設する決定がなされた。オルガンを観客席から見えなくするために、オーケストラの台の後方に音響的に透過な幕で隠された。しかし、劇場でやるようなバックライトの使用により一部あるいは全体がすぐに見えてしまった。
フィルハーモニック・ホールのオルガンは5,498パイプ、98列である。最も長いパイプは32フィート、最も短いのが1インチのかけらである。パイプオルガンの音、デザインは17,18世紀のバロック時代に発展、確立した。それはたくさんのオルガン音楽レパートリーが作曲された時代であった。しかし、19,20世紀音楽に要求される調性の曲ももちろん提供されなければならなかった。
(続く)


フィルハーモニック・オープニング・ウィーク1962年NYP