<新刊情報>
書名:サイバネティクス全史~人類は思考するマシンに何を夢見たのか~
著者:トマス・リッド
訳者:松浦俊輔
発行:作品社
サイバネティクスは現実世界でのイノベーションを通じて、同時代人の想像力に多大なる刺激を与え、人間の能力の限界を超える「サイボーグ」や、自由で開かれた「サイバースペース」の夢を生み出した。しかし一方でそれは、ロボットの反乱や、監視社会の到来、サイバー戦争・テロの可能性といった恐怖をもたらすことにもなる。近未来におけるユートピアの希望とディストピアの不安にたえず揺れ動いてきた「サイバネティクス神話」の思想や文化の系譜を、最新資料や関係者へのインタビューなども交えながら鮮やかに活写する。