医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

昼から急変!

2013-12-27 06:06:16 | 薬局
反映されない引き下げもある。

後発医薬品初収載時には、4~6%の「特例引下げ」があったが、今回は廃止になった。
とは言っても、代わりができた。
すでに、ご存じのように後発医薬品使用促進の新ロードマップが、17年度(18年3月末)までに置き換え率60%を目指している。
これを踏まえて後発医薬品収載5年が経過した長期収載品で、60%に至らない場合、3段階に分けて新たな「特例引下げ」ができた。
新たな「特例引下げ」は、置き換え率が20%未満で「2.0%」、20~40%未満が「1.75%」、40~60%未満で「1.5%」となる。
何だか変な仕組みである。
この対象となる5年間経過した長期収載品は約1,200品目もあり、その内60%未満が1,100品目もある。
って事は、ほとんどってことだ。
因みに、20%未満が約370品目、20~40未満が約420品目、60未満が約300品目だそうだ。

この「特例引下げ」は10年から始まっているが、10年度が230億円、12年度が240億円で、今回の新ルールでは約300億円になる。
なんだかんだと要は引き下げによる財源確保だ。
そして、この引き下げ分は診療報酬には反映されていない。
要は、今回の薬価等引き下げ分の1.36%とは別物となっている。

この他にも「うがい薬」の保険外しも決まった。
これは「行政刷新会議」などから指摘されたことを受けた形となっている。
うがい薬のみを処方する場合は、「市販品と成分や効能が変わらないので保険適用から外す」というものだ。
市販品が609円のうがい薬が処方されると医療費として2,340円になる。
ここには薬価だけでなく調剤基本料や調剤料、薬剤服用歴管理指導料なども含まれる。
今回は「うがい薬」で寸止めであるが、この考え方からするとかなり広範囲で適用されそうだ。
整形では湿布だけって患者も多い。
ロキソニンと湿布の組み合わせだって市販薬にある。
さて、これが保険外しの始まるとなるのか。

そういえば、後発医薬品の初収載は7掛けルール(10社以上からの場合は6掛け)が、6掛け(10社以上は5掛け)も決まった。
価格帯も3つになる。

薬局関係の変る、変る。

成長とは変化を受け入れる勇気があるかないかで決まる。
環境は変えられない、変えられるのは自分自身だ!

今朝の札幌はうっすらと雪が積もった静かな夜明け前だ。
ただ、天気予報では昼から暴風雪とか…。
今の段階では信じられない。
でも、世の中には信じられないことが起きるものだ。

これから新聞とドリップコーヒーを買いに出かける。


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コメント (1)
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