ある土木技術者の雑記帳

日頃感じたメモ、新聞投稿。"野にして粗だが卑ではない"生き方を目指す・・んなこと言っても結構難しいと感ずる今日この頃

国と国民の危なさ

2003-04-27 22:31:26 | 政治
 北朝鮮に親族を拉致された方々が集まった拉致被害者の家族会の横田さん夫妻は、全国の方に協力を呼びかけている。去年は確か群馬にも来ている。
 この家族会は直接米国にも赴いている。そして再度渡米し、米国政府や国連に働きかけをするという報を聞いた。
 この一連の報道を聞いて思うことがある。
 通常では個人や家族の力では解決できない犯罪の被害者になった場合、警察や国家に解決を頼むしかない。この場合には、家族会が米国や国連に働きかけなければならない状況にあり、日本という国の存在意義はなんだろうと考えたくなる。
 政府の支援もあろうが、国家が行うことを個人がしている、この構図は間違っている。
 一連の事件は多くのわが国の国民を被害者にした国家犯罪であり早期解決をしないと、国際社会に、日本という国は「国民を大切にしない国」という認識を広めることにもなろう。
 護ってくれるから働く。これは企業と社員だけでなく、国と国民にもあてはまることである。国民を護る国や政治であるから、国民は国を信じるし働く。
 この基本が崩壊しないように、政治が解決しなければならないことは、この事件に関しては多い。政治に様々な問題の、早期解決を期待したい。
 平成十五年四月二十七日
 上毛新聞「ひろば」欄掲載