ある土木技術者の雑記帳

日頃感じたメモ、新聞投稿。"野にして粗だが卑ではない"生き方を目指す・・んなこと言っても結構難しいと感ずる今日この頃

望みたい新産業の創出

2001-12-25 23:31:11 | 社会・事件
 中堅ゼネコン・青木建設の倒産はグループ全体で六千人の従業員の雇用が危ない事態になった。影響を受ける家族などを考えると三万人を超えると思う。しかし、これに対する小泉首相の対応は「構造改革が順調に進んでいる表れ」であるという主旨のことを発言された。 かつて石炭産業は石油産業の振興によって、大きく後退した。これは石油産業の萌芽をみる前に石炭産業を故意に衰退させてはならないのは自明の理である。しかし、こ . . . 本文を読む

平に凡なるはこれ非凡なり

2001-12-17 22:03:43 | エッセイ
 私は今から九年前の三〇歳の時、当時勤務していた会社から他社に出向していた。ある設計業務を修得するためだった。  ある時、その出向先会社で仕事上のいくつかのミスが重なり落ち込んでいた。出向社員であるという意識から、何とか出向先の会社の社員に、その実力のほどを見せてやろうなどと意気込んでいた時期であった。  だが、意気込みと冷静な判断を要する設計業務とは相関がないどころか、その成果と意気込みは逆効果 . . . 本文を読む

掌編小説「 道 」

2001-12-16 23:30:15 | 掌編小説
 今の道路は左右ともガードレールもない危険で狭い箇所が二〇mほどある。そのままガードレールをつけると一車線になってしまうほど狭い。道を拡げるしかない。市役所の職員である私は、この道路改良の担当となった。  地元民は事故は起こさないが、よそからの車は年に二,三回は一m下の田圃にダイビングする。これらが大きな人身事故にならないので、何となく今まで道路改良せずに来てしまったとも云える。  狭い二〇m区間 . . . 本文を読む