作家・黒岩重吾氏が亡くなった。彼の作品では、やはり「天の川の太陽」が好きである。大海人皇子(後の天武天皇)を主人公にした物語である。
天智天皇(中大兄皇子)に疎まれ反発し、天智天皇の死後、その息子である大友皇子(近江朝廷)との対決は、やがて当時の近畿・中部・西日本の広大な範囲での戦いになった。関ヶ原戦以前の日本で最大規模の内戦に発展した。壬申の大乱である。
そして、この戦いを制し理想的な国作 . . . 本文を読む
出版不況の中、出版社や著者が不利益を蒙る原因の一つに新古書店の進入があるという記事を読んだ。私も読書は好きで月に一、二冊は読むが新刊本は買わない。新古書本派、図書館派である。新刊を含む書籍・雑誌の売上げは、六年連続でダウンする一方、新古書店は大手三社だけでも昨年一年間に百店舗増えたそうだ。新刊本がなぜ売れないかと考えると、おもしろい本が少ない、新刊本は高い、この二点に集約できると思う。
本当に . . . 本文を読む