ある土木技術者の雑記帳

日頃感じたメモ、新聞投稿。"野にして粗だが卑ではない"生き方を目指す・・んなこと言っても結構難しいと感ずる今日この頃

期待される冷静な目

2000-05-20 18:51:16 | 社会・事件
 五月十一日のオピニオン21の「少数意見の尊重がなければ民主主義は破産する」という意見に同感である。  社会現象の中には多数意見で、または風潮や風評で、こうだ、こうすべきであった、という世論形成が見られる。これはマスコミの巨大化、情報通信革命の促進により情報の伝達や交信が簡単になり、あっという間に形成される。  昨今の社会現象を例に引けば、十七歳のバスジャック犯は射殺すべきであったという声。消費税 . . . 本文を読む

五円パン

2000-05-20 18:32:09 | エッセイ
 昔の遊びでは、メンコが記憶にある。昭和四〇年代の初め直径二十センチくらいある大きなメンコは"五円パン"と呼んでいた。五円で買えるからだ。  私も仲間とメンコをしていたある時のことである。私は小さいメンコ数枚と五円パン一枚で戦いに臨んだ。強豪がいて小さいメンコは軒並み裏返されて取られた。五円パンは虎の子だから、出したくないが、出せばその風圧で、今までのも取り返せると思った。  私は五円パンを出した . . . 本文を読む

小説の楽しみ方

2000-05-20 18:29:50 | 読書
 藤沢周平と池波正太郎のファンというより、虜(とりこ)になってしまってから、もう五年くらい経ちます。そのおもしろさのため、他の作家の本には目が向かず、ましてやテレビドラマなど見る気が起きません。  二人とも時代小説作家ですが、その描き出してくれる対象は人間そのものです。人間の持つ弱さ、強さ、醜さ、美しさ、運命に翻弄される人間の哀しさ、男と女、組織の非情さ、等々。読んでいて飽きません。人間とはこうい . . . 本文を読む

遠距離通学

2000-05-01 18:34:02 | エッセイ
 小学校というと遠距離通学を思い出す。昭和四十五年頃の話である。当時は小学四年までは三キロほど離れた分校へ、五・六年は五キロ離れた本校に行く。遠い通学距離がイヤで、早く中学校になり自転車で通学したいと考えていた。  今、わが家の子ども二人は小学校に通っているが、通学に苦労しない距離で恵まれている。羨ましい。  小学校から高校まででの通学で、本人の負担が大きく、保護者の心配事も大きいのは小学校の通学 . . . 本文を読む