ある土木技術者の雑記帳

日頃感じたメモ、新聞投稿。"野にして粗だが卑ではない"生き方を目指す・・んなこと言っても結構難しいと感ずる今日この頃

安倍首相退陣を考える

2007-09-12 16:34:45 | 政治
 今日070912の午後一時に緊急記者会見を開き、退陣を伝える。
 安倍自民党総裁が誕生したのは、去年の九月二〇日である。したがって、退陣まで一年持たなかったともいえる。短命内閣とのうわさは確かにあった。特に脇を固める人材に問題があった。最大の関門だった今年七月末の参議院選挙の大敗は応えたと思う。
 ご自身の判断かどうか。側近か、ご家族かの助言も受け入れたかどうかわからないが、緊急の退陣との印象は強い。
 ただ、このような打たれることに慣れ、耐えることに弱い総理大臣というのも過去に例がない。若いことはいいことであるが、どうしても経験不足の面があり、これは周囲のブレーンといわれる人間が支えるしかない。それには安倍さん側も「お願いします」という姿勢も必要だ。
 この安倍さんの事例は、国民に「若い人は同じ」という印象を植え付けないといいがと思う。安倍さんの年齢より若くして英国の前首相ブレアは国政のトップに座っている。政治において新陳代謝がないと、国政は停滞する傾向になるのではないか。
 後継者であるが、これは麻生さん(自民党幹事長、前外相)になると思う。そのほかに前総裁選に出た谷垣さん(元財相)、町村さん(派閥領袖、現外相)もいるのだが、ここ何年かの実績で麻生さんになるしかないのだろう。個人的には加藤紘一さんがなるべきだと思う。見識、洞察力の個人的資質でいえば見る範囲ではピカイチである。加藤さん、福田さんの目はない気がする。
 麻生さんという人物は戦後の吉田総理の孫で、世襲の三世である。元々属していたのは宮沢派であり、現在は自らが麻生派を持っているが、麻生の腹心がどの程度いるか、麻生の言論に賛同を示す人がどの程度いるかにかかっている。
 麻生さんは一九四〇年九月二〇日生まれで、来る九月二〇日の誕生日で六十七歳になる。確かに若いとは云えない年齢である。麻生さんは長い海外生活などもあり得意分野は外交だろう。発言のなかには、たいへん鷹派的なものも多い。がこれは賛成できるものが多い。特に中国にははっきりモノ申す人が必要である。北朝鮮からの拉致被害者だって帰国させて欲しい。
 といっても後継者は、この方と決まったわけではないが。
2007/9/12 (Wed) 16:32 blog