首相の号令で始まった「小泉内閣メールマガジン」は既に二百万人以上に配信されているという。しかし、その内容は、首相や閣僚の個人的なエッセイのような内容にとどまっている。メールを読む側は、これで閣僚のみなさんに親近感を抱くことはあるかも知れないが、それだけである。
なぜ国民の多くが関心を寄せている「政策」に関する説明をなぜしてくれないのだろうか。そして、その政策に関する国民の意見を集めようとしない . . . 本文を読む
河川といっても、一般の人は近づきがたいイメージを持っていると思います。
実際には、コンクリートで左右を固められ、この中は生活汚水が流れている川が多いのではないでしょうか。
みんなの「川」に関する意識としては、川は「水路」、「水の通過交通」であり、自分たち市民はここには近づきたくないというものではないでしょうか。川は住宅地や農耕地に押され、その流れを変えられ山肌の付近に追いやられているのが現状で . . . 本文を読む
松本清張の推理小説「砂の器」は逃げる犯人と、執念深く追う刑事のドラマであるが、その最後に、犯行の動機の一つとしてハンセン病は「登場」する。
私は二〇代の頃、この小説を読んだが「何で病気や過去のことを隠す程度のことで、たくさんの人間を殺めるのか?」と疑問に思い、今ひとつ納得できなかった。
今回の国の「控訴せず」の方針で、原告側の全面的な勝訴となった。同時に新聞もこれらを取り上げ、改めてハンセン . . . 本文を読む
六年前、私は失業中だったが、こんな時でなければと家族で旅行に行った。再就職先は決まらず、私以上に妻は不安だったはずだ。
栃木県・奥塩原温泉の旅館の中庭には自然の渓流が流れ込み、早瀬のせせらぎが騒がしいほどだった。私はその流れを飽くことなく眺めていた。私には渓流水が職業を持って忙しく働く人たちの群に見えた。自分は失業中なのに遊び回って、と自責の気持ちも抱いた。
間もなく職を得た私は、再び水の流 . . . 本文を読む