ある土木技術者の雑記帳

日頃感じたメモ、新聞投稿。"野にして粗だが卑ではない"生き方を目指す・・んなこと言っても結構難しいと感ずる今日この頃

またか、でもちょっと論点が(柳沢発言2)

2007-02-06 22:04:41 | 政治
 今後の少子化対策について、柳沢伯夫厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で、「若い人たちは結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという(希望を持つ)極めて健全な状況にいる。若者の健全な希望にフィットした政策を出していくことが非常に大事だ」と述べた。この発言に対し、野党はまた噛み付いた。 個人の考えを、大臣がこれが健全だというのは不適切である。しかし、少子化対策を行う省庁のトップの発言として、さほど違和感はないのも事実だ。既に失言をしている柳沢さんを目の仇にして、その発言を追い回しているとしか思えない面もある。
 結婚してない方や、不妊治療をしている方などを除けばの話しをしているのは、柳沢さんも前提としているし、そういう方を不健全と言っているわけではないと思う。そして、結婚した方なら子供は経済的事情が許せば3人は欲しいという希望を持っている方が多いだろう。人格形成にも3人兄弟の場合には好影響をもたらすらしいと聞く。柳沢さんが、何らかの統計データを基にして、このような発言をしたなら、それでいいのではないだろうか。
 ただし、この大臣は人間の考えの多様性というにが理解できないのだろう。ご自分も経済的に悩んだこともないだろうし、ご自身にも子供はいないらしいし、どうも71歳というご年配に至っても、人生経験に乏しい面は否めない。
 柳沢さんの至らない面は認めざるを得ないが、この発言に対し、「人間として許せない」というような言葉を浴びせる野党幹部がいるが、これもまた言葉として的を得ていない。この言葉は犯罪者や詐欺者に使うもので、言われる方も、言う方もデリカシーのない言葉の連発で、お寒い会話の喧嘩騒ぎである。少なくとも過去の柳沢さんの実績なども見て発言して欲しい。
 多勢に無勢で、言いやすいシチュエーションで、寄ってたかって言う野党根性はやめようではないか。 柳沢発言がなかったら、野党は話題提供さえするのが、難しかったのだから。野党が主体となって、少子化対策の与党案を指摘することでビッグニュースにして欲しかった。女性議員、特に福島さん(社民党党首)は言葉尻を上げて叫ぶのは止めた方が賢明だ。