令和について(no1)
万葉集は、奈良時代の日本最古の歌集です。
稲美町の万葉の森にある歌碑が少し気になりましたので紹介しておきましょう。
「(元号)令和」について
今年の4月3日(水)、神戸新聞は、「兵庫 令和ゆかりの地沸く」と題して「いなみ万葉の森」にある新元号「令和」の典拠となった歌碑を大きく紹介しました。
少し気になりました。
それは、万葉の森にある歌碑の作者が「大伴池主(おおとものいけぬし)」となっていることです。
さすがに、神戸新聞も気になったのか。写真等の説明に、「(万葉の森)碑上で作者が、大伴池主となった経緯は不明という」と註を入れています。
神戸新聞記事から、その歌碑についての一部の紹介します。
「令和」ゆかりの地沸く
(以下、記事・写真とも神戸新聞からの転載)
新元号「令和」の典拠となったのが日本最古とされる歌集「万葉集」だったことを受け、ゆかりの地に注目が集まっている。
万葉集には古代人が航路として行き交った瀬戸内海沿いで詠まれた歌が多く収められ、兵庫県内にも関連する場所や歌碑が点在する。広く知られていなかったところもあるが、関係者は「地域の魅力に目を向ける契機に」と期待を寄せる。
「令和」の出典は、万葉集巻5の一節。梅見をする宴会で詠まれた32首の和歌の前にある漢文の序文から取られた。
歌人の大伴旅人(おおとものたびと)の漢文とされる。
万葉集で複数の地名が登場する兵庫県稲美町。同町の「いなみ野万葉の森」には、新元号「令和」の典拠となった歌碑がある。同町は新元号の発表を受け、2日に案内板を立てた。
庭園には、ほかにも万葉集の歌をしたためた石碑が数十本、設置される。普段は静かな庭園だが、この日は通常の2倍を上回る100人以上が来園。テレビ局の取材なども訪れ、来場者は興味津々で歌碑を眺めた。
園の運営に関わるNPO法人「いなみ野万葉の森の会」の鷲野隆夫理事長(79)は「園内で紹介している歌から、元号が生まれるとは」と驚いた様子だった。(no4788)
*写真、記事ともに神戸新聞(4月3日朝刊)より