ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

八幡町探訪:猫池の伝説

2007-04-04 08:00:35 |  ・加古川市八幡町

_403   望塚(ぼんづか)のすぐ近くに「猫池」がある。

  八幡町上西条・中西条は、加古川に近いにもかかわらず十分な水が得られなかった。

  そのため、村の南の印南野台地のくぼ地に池を造り、その水を使っていた。

  猫池は、享禄4年(1531)、当時の沼田若九郎等が指導し、村人と共に造ったと伝えられている。

  猫池の水は、その後上西条・中西条に大きな恵をあたえた。

  しかし、台風や大雨の時には、しばしば堤防が切れ、田畑や民家を押し流した。

  Db88e34d                        いつしか、猫池に伝説が生まれた。

  村人は、堤防が切れない方法はないかと考えたが、いい考えが浮かばない。「人柱を・・・」という意見もあった。

  そんな時である。「猫を堤に埋めると堤が切れなくなるであろう・・・」という神のお告げがあった。

  そこで、猫八匹を堤防に埋め、大がかりな工事を完成させた。

  以来450年間、堤防は切れることなく満々と水をたたえていると云う。

  もっとも、猫池は形があたかも猫が横たわっているようにみえる。そのため、いつの頃からか人々は、猫池と呼ぶようになったと思われる。

  猫池の伝説は後から作られたものだろう。

*『ふるさと・やはた』(加古川農業改良普及所)参照、写真は猫池。

 

コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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ありし日 (hTana)
2023-01-09 11:45:02
懐かしい、猫池の記憶が蘇ります。

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