(芭蕉庵史跡展望庭園)
芭蕉記念館を出て、約200mも歩くと信号のある交差点に出る。
左折すると、稲荷神社の赤い旗がひらめいているのが見える。
あるいは芭蕉記念館の裏口を出て200m隅田川テラスを歩くと、
芭蕉庵史跡展望庭園入り口に出る。
ここから左折すると左側に芭蕉稲荷神社が見える。
まず芭蕉展望庭園の門をくぐると、
先が階段になっており、上のほうは左に曲がっている。
芭蕉翁の坐像があり、後ろ側に芭蕉の木が三株植わっている。
ここに最初の芭蕉庵があった。
芭蕉翁は隅田川を向いているが、
左手の先に清洲橋、
右手の先に新大橋が見える。
「右手の先」としたのは、
新大橋までの中間地点に芭蕉記念館があるからである。
また、「左手の先に」と書いたのは、
左手には小名木川が流れているからである。
つまり、左手から小名木川が隅田川に合流している
三角点の角に旧芭蕉庵はあった。
小名木川はどこから流れてくるのかボクは知らない。
しかし、芭蕉が「奥の細道」に旅立ったとき、
舟で、この小名木川を通り、
隅田川をさかのぼり
千住大橋北側付近に上陸したと考えられているからだ。
ここは芭蕉庵史跡展望庭園と名づけられ、
隅田川の堤防より高いところにあるので、
隅田川の清洲橋、新大橋はもちろん広い川の流れを行き交う大小の船、
屋形船、コンテナ船、荷物船、漁船からモーターボートまで
お見通しの場所である。
芭蕉翁坐像の後ろには、
芭蕉庵を模写した絵の数々が展示されている。
後に芭蕉庵図の模範となった
「芭蕉文集」の芭蕉庵を載せておきたい。
ぼくの一句、
・水ぬるみ 旅立ちの日 待ち遠し hidebach