キクムグラの群落。アカネ科ヤエムグラ属。
キクムグラはエゾノヨツバムグラやミヤマキヌタソウ等と同じ輪生4枚葉のグループ。検索表には「葉は4枚、時に5枚輪生」となっているが、エゾノヨツバムグラやミヤマキヌタソウでは5枚葉はあまり見られない。
その点、キクムグラではかなりの頻度で5枚葉が見られる。
キクムグラ。
山地の林縁などに見られる多年草で、茎は柔らかく斜上し、草丈は20~40cmになる。
葉は楕円形~狭倒卵形、「ヒメムグラ」の別名がある。
キクムグラの花。
5枚葉が混じるのがキクムグラの特徴の一つだが、キクムグラ同定のポイントは花柄の先に披針形の苞がつくこととされるが、花が小さく余りめだたないことも。
「ムグラ」は藪をつくるつる植物の総称だが、「キク」の意味は不明。