Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

ハンコ文化と元号文化、共通項は~

2020-10-30 22:34:28 | 社会・経済

2020=令和 2年 10月も、後僅かとなった。今秋に入り、一旦は落ち着いたかに思われた 中国大陸由来の新型コロナ・ウィルス感染症が北日本をメインに再び流行る兆しを見せてきた様だ。寒さ厳しい日が増え、暖房の都合で部屋の換気が不十分になりがちな事と、心理的要因もあろうが やはり多くの各位が一か所に寄り集まる機会の増加が大きな理由とも聞く。振り返れば拙地元の愛知も、ここへきて感染者数が再度増加の気配。欧州の各位が苦労される 感染爆発を招かぬ為にも、今一度 基本的対策の徹底を心がけたいものだ。

本題です。先日から持たれる 臨時国会にての野党代表質問は、以前程ではないにせよ 特定野党による日本学術会議人事問題に絡む攻撃的質疑がないとはいえない状況だ。不適切な野次なども解消とはいかず、答弁に赴いた菅(すが)総理が衆参両院議長或いは副議長に対し、騒ぐ議員への注意を求める場面もしばしばの様だ。こうした不毛な態度はもう見飽きたし聞き飽きた。もういい加減 抜本的に見直す自浄的姿勢でも見せない限り、野党支持率は一部を除いては低迷したままだろう。いつまでも同じ手を食い続ける程、有権者たる国民市民は愚かではない。これは読者、視聴者を一面で欺き続ける新聞、TVなどの既成報道メディアも同様だ。

その半分は下らない中身の国会質疑で、いずれ俎上に上がりそうなのが 話題の行政デジタル化の一環として取り組まれようとしている、押印、所謂ハンコ文化のあり様だ。中央だけでも万単位の案件、民間企業でも相当数の要ハンコ案件を擁しているとされ、今春以降 在宅勤務テレ・ワークへの移行に際しても、要ハンコ案件の為だけに 首都圏初め主要都市の企業拠点への出社を余儀なくされたケースも結構な数に上ったらしい。

確かに、欧米などではデジタル署名が一般化しているとされ、その面では未だ紙書類が幅を利かす我国は立ち遅れているのは事実であり、行革、デジタル化の各担当相以下 ハンコ縮小を志向するのは当然の流れと心得る。ただ 全廃は物理的に無理だし、それ故の不利益も勘案しなければならない。例えば広大な地所など大規模な不動産取引などは、金額も大きいだけに 最大限の安全が担保されねばならず そういう場面こそハンコの出番だろう。取り扱い方によっては、欧米の如何なシステムにも勝る安全性の拠り所にできる可能性だってあるのだ。

又、儀礼としてのハンコ文化は絶対に外せない事だろう。個人の届け出にしても、結婚、出生、はた又死亡などの行政届け出に ハンコを望む方々は少なくない事だろう。拙邪推が許されれば、或いは人生の終局たる死亡の届け出に ハンコによる紙書類を望む遺言を残される方だってあるかも知れない。そうした「大いなる人生の節目についての行政届け出」のあり方は、最大限の理解と配慮がされなければならないだろう。

ハンコ文化というと 我国だけの固有のものと思われがちだが、儀礼的文化としては 台湾など一部の外国にもある由で、要は「廃止より発展的縮小」を目指すべきだろう。欧米の様なデジタル署名を可能な所で大きく普及させる一方、前述の慎重な扱いが厳しく求められる大型取引や人生の節目の届け出などは、積極的にハンコを残し、次代に整合する態勢を整える努力をすべきなのだろう。

ハンコ文化を考える時、拙者はこれも我国固有の暦文化・元号のあり様に似ているなとも思ったものだ。こういう取り上げは、或いは保守各位の𠮟声や不興を招くかもだが、我国固有文化の源泉たる皇統に基づくものである事を踏まえながら 所謂和暦→元号の様な暦を採り入れる国は決して我国だけではなく、広く目を向ければ 例えばアジア暦やイスラム暦の様な、それぞれの国や地域が独自に用いる年号のあり方もある様だ。それを弁える事なく「西暦一本化しないのは日本だけ」とかの主張は間違っている。

それぞれの文化に共通するのは、程度の差はあれど 広く国民市民に親しまれ、良き意味での慣習になりきっている事だろう。デジタル時代に見合った見直しはそれは必要だろうが、拙速は良くない。本当に、どう進めるのが最善なのかをよく見極めながら、国民市民の利益たる真の国益にとりマイナスとならぬ様 進めて頂きたい。勿論これは ハンコ文化のこれからについてであり、もう一方の元号文化は 基本これまでの伝統による現状維持が最善たる事は論を待たない。

大事なのは「日本人の為の文化」を健全に守っていく事だと、拙者は考える。その実践は、結局は日本及び日本人の「これから」に資するものだと信じるものだが。今回画像は 先日訪れた新潟・福島県境を行く JR磐越西線で見られた、今回は最古参・蒸機の列車の雄姿を。これからは「カーボン・ニュートラル」を目指すべきとされ、真逆のあり様にも見られるも 地球上では火山活動や大規模森林火災など、人智ではどうにもならぬ炭酸ガス発生も多いもの。大切な産業遺構たる事も考えれば、稼働できる状態の動態保存は必要な事でしょう。


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