Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「国防軍」~その前に!

2012-12-16 09:53:19 | 国際・政治

「(日本)赤軍か?お前は!」事件の第一報に接した時、俺はそう叫びそうになった。忌わしい兵庫・尼崎連続変死事件の主犯格とされる、拘置中だった女性容疑者Sの自殺。勿論、兵庫県警察本部の管理監督不十分は糾されるべきだが、犯行に際しても、殺傷は別の実行犯グループにやらせ、自らは手を汚さぬこの女の悪辣さは、最後まで特筆に値するものだったのではないか。はるか以前、背景こそ違え、同様の大量殺戮を行い、同様に拘留中の容疑者自殺を招いた日本赤軍のケースを想起させるものがあったのも事実。警察監視の僅かな隙を突き、同室の他の容疑者に気づかれる事なく自死し得たSの方が、赤軍同様、役は警察より上だったと言う事か。報道によれば、未成年の頃より鑑別所の常連。犯罪非行を繰り返す内に、悪行をしたと言う贖罪(しょくざい)意識は吹き飛び、人心と家族の絆を巧妙に破壊する方途と、集団犯罪にあって、自らは罪責を負わない巧妙悪辣な身の処し方を、共に現代社会は習得させてしまったのではないか。「生きて出られなければ、生きていても仕方がない」と弁護人に漏らしていたとの言葉が、Sの歪み切った人間性を雄弁に語っていると強く思う。あるいは、今後の事件捜査の困難化も既に読み切っていた事だろう。その背景にあるのは、虚飾虚栄を是認した不健全なアメリカニズムだ。その米合衆国もつい先日、学校にて多数の犠牲を生じる銃乱射事件を起こしたばかり。両事件共、犠牲各位への弔意は勿論だが、歴史と思考の背景を辿ると、この様な惨劇が起こるのもむべなるかとつい思ってしまうのも事実である。

さて、容疑者S同様か、それ以上の、我歴史上恥ずべき「悪の枢軸」日本赤軍も(日本人拉致などに)大きく関与した、朝鮮民主主義人民共和国が、又も国際社会を脅かす挙に出たのはご存知だろう。例の人工衛星を語る、ロケット発射事件。間近に迫った大韓民国大統領選挙に合わせたかの様な、絶妙なタイミング。加えて今回は、一見設置したロケットを、一旦撤去する風に見せかけて、騙し討ちの如く実行に及んでいる。明らかに、特に大韓民国当局を狙った撹乱戦術が窺え、ロケット(実は弾道ミサイル)の性能向上と共に、今後益々アジアの脅威にのし上がって行く事となろう。勿論、こんな所業は決して許されるものではない。

一見「平和目的の人工衛星」はあくまで宣伝で、当然実態は軍事衛星だろう。特に米・韓両国と我国への脅しと見て良い。又、軌道に乗った物体が複数あるとの指摘もあり、事実とすれば、これも現代の脅威たる「宇宙ゴミ」を増やしてしまっただけの結果かも知れない。とに角、現代の安保政策は国境を越え、宇宙レベルまで視野に入れるべき時が来ていると心得るべきだろう。

此度の暴挙に際し、我国政府の行った「破壊措置命令」には一定の理解と評価をしたい。前回手間取り、数十分の時間を要した、各自治体への情報伝達は概ね数分以内だったとされ、又、一時ロケット撤去の情報が入った折も、警戒を緩めなかった所も〇。ただ、あくまで改善の余地があるのも事実であるので、問題あれば少しでも追い込んで、次も可能性があるこの様な事態に立ち向かって頂きたい。

これらの事で、自由民主党を中心に、現行の三自衛隊を国防軍に昇格させる構想もあると聞く。しかし、これはちょっと待って頂きたい。日本共産党委員長 志位和夫さんのコメントを盗ろうとは思わないが、まずは「国防力より外交力」を整備すべきであるのも事実だろう。現に、歴史から見る外務省の失態から、学んで改善すべき事も多いのではないか。ここで、是非考えて頂きたいのが主に外交に関する「情報と諜報」の大切さである。我国の国益と、対外的有利を守る情報の取り扱いについて、外務省と警察に、もっと強い権能を持たせるべきではないか。情報や諜報、それに防諜について、専門機関を置いて取り組んでいない国は、おおよそこの世には見当たらない。先進国でその事が曖昧になっているのは、我国だけではないか。

真の平和外交に欠かせない、情報に関する活動は日本国憲法第9条と言えども禁止規制はしていない。そんな欠落が罷り通ったのは、先の大戦終結直後の、米合衆国進駐の時期だけだ。占領下にては、そうした外交情報活動が原則不要だったから。だがしかし、独立を回復した以上、その事は当然我国の国家意思と責任において実行されるべきであり、今まで蔑ろにされていた方が異常なのである。お陰で、戦後の我国はずっと「スパイ天国」と揶揄されて来た。有名な戦前の「ゾルゲ事件」などでの旧帝国政府の対応は、その全てが間違いではなかったと俺は思うし、防諜に関する法制や罰則にももっと踏み込むべき。最高刑は勿論死刑だろう。一頃、報道などで揶揄された「スパイ防止法案」の健全な意図などが、少しは再評価されても良いのではないか。エセ人権勢力は、こうした事共にもすぐやみくもに反対する様だが、むしろ情報や防諜に関する法整備は、日本国憲法の精神保持に役立つ側面が大きい事を申しておきたい。まずは、それらの実行を。国防軍構想は、まだ時期尚早だと思うがどうだろう。004

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