Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

会談~ありふれている内に その6

2012-08-23 07:24:34 | 日記・エッセイ・コラム

各位お早うございます。今朝も晴天なるも、残暑厳しい当地愛知。気象情報によれば、今月中は、こんな天候が続くらしい。引き続き、日射病や熱中症、それに集中力低下より来る交通事故や労働災害などに、注意を新たにしたい所であります。

さて、特集記事に登場中の武者ら3人、前夜は馴染み処で心行くまで美酒を味わい、翌日のこの日は、再び偽!弁慶の居所へ向かうべく、京は五条大橋上を歩行していた。

偽!大黒「しかし弁慶、あの『もし、憧れの女先生がノーパンだったら』は中々面白いな。『あり得へん展開』は分っておるが、野郎共の、仕様もない性(さが)と本音が良く描かれておるな。その事の為に、男先生達がわざと残業する?下りは特に・・・笑」

偽!弁慶「お褒めを下さり、有り難き事に存じます。陛下・・・苦笑。まあさしずめ、些か下品な『学校のおとぎ話』って風情ですな。絶対にあり得へんのは分ってるんですが、それでも、野郎より見た『あったら良いな』って事共が綴られておりまして。又苦笑 殿は如何お感じでござりますか?」

偽!義経「ああ、あれね。俺も中々面白い思うよ。今の『学校のおとぎ話』は上手い表現やね。野郎の視点よりは、その通りやで。後、この媒体『ノーパン女教師』で検索もできる様やな。」

偽!大黒「さて、学校で思い出したのやが、前回できなんだ、この所又話の出とる、大型公共事業執行の可否について、今夜はそなたらと話がしたい思うてな。但し、『公共』言うても範囲が広いさかい、何か1つテーマを絞ってやらなあかんとも思うとるとこや。」

偽!弁慶「さすれば陛下、作者殿もご関心有りの、整備新幹線問題とかは如何でしょうかな?これまでは、東海道・山陽・東北・上越などの大幹線鉄道を移行させ、高速化する事で成功を収めて参ったのはご存知の通りです。開通後の利用実績が危惧された、九州新幹線も、今の所は一定の集客効果を上げている様ですし。」

偽!義経「弁慶、問題は、これから開通する所だよな。現行の九州新幹線の福岡南方より分岐予定の『長崎ルート』(2018=平成30年度末までに開業の見込み)、日本海側、北陸新幹線の金沢~敦賀間(同線の長野~金沢間は2015=平成27年春開業の見込み)、それに北海道新幹線の新函館~札幌間(新青森~新函館間は2015=平成27年度末までに開業の見込み)だった様な・・・。」

偽!大黒「よしゃ!それええな。それで行こや。新幹線列車が直通できる、山形と秋田の各線をも含め、我国の高速鉄道『シンカンセン』は、これまで曲がりなりにも成功の軌跡を突き進んだ訳やが、これからは疑問符がついておるのも事実や。で、そなた達は、義経が触れた通りの、整備新幹線のどこが心配なんやろうな?」

偽!弁慶「拙者は、やはり北海道新幹線の新函館以北が大いに不安ですな。」

偽!義経「それがしは、弁慶の見解に留意しながら、福井・敦賀と関西圏をどう結ぶつもりかと・・・。」 続きは夜にでも。

失礼しました。夜に入り続きです。では・・・。

偽!大黒「ああ、分る分る。北海道も北陸も、新幹線建設には、それぞれ難点もあるやろう。そいじゃ、まずは弁慶の北海道の方から聞こうか。まあワシも感じる事やが、最早主流となった、航空との競争に勝てる見込みは薄いやろな。」

偽!弁慶「そうなんです。陛下ご懸念の事が現実になりそうな気配ですな。北海道新幹線の新函館開業は、殿もご指摘の通り、2015=平成27年度中が見込まれています。ここまでは、広く知られる青函トンネルの新幹線対応仕様を初め、線路用地の目途も立っていて、ほぼ当初予定通り開業しそうです。が、問題はそこより先。土地の具合か、工事計画の加減によるのかもやが、何と新函館開業より20年は先だとか。」

偽!大黒「新函館~札幌間は、確か距離にして300km弱位。東海道新幹線建設の折は、数年で完成させたと聞いとるで。工期20年は遅いし長過ぎる気もするな。又、その事が、建設コストを大きく押し上げる様な感じもするのや。」

偽!義経「新函館以遠は、ルートの設定も良くないですね。」

偽!弁慶「そうなんですよね。殿の仰る通りで、現在のメイン・ルートたる室蘭・苫小牧ルートやなしに、山間を通る倶知安(くっちゃん)・小樽ルートらしいですよ。」

偽!大黒「それって、所謂函館山線ってルートやな。往年の、大型蒸機の2機重連で走った、急行『ニセコ号』が大人気やった所やな。あの頃も、このルートの長距離列車は、特急『北海』を初め、日に数往復しか走ってなかったはずや。そんな閑散とした地域に、新幹線を通す意味なんかあるのやろかってとこやろうな。コスト面も、海側の室蘭ルートの方が断然安いはずやし、カーヴも緩くて、高速運転にも有利なはずやで。にも関わらず山側ルートって事は、最早『ただただ、札幌は新幹線の通わない唯一の政令都市』とか言う地元の政治力としか思えんな。」

偽!弁慶「陛下のお言葉は、確か2004=平成16年春に、九州新幹線の新八代~鹿児島中央が先行開通した時にも、指摘がありましたなあ。北海道、北陸、それに九州長崎ルートにしても、どこも政治の影が付き纏う印象が拭えませんな。それと、交通需要の面でも大いに疑問有りですよ。現状、函館~札幌間の在来線特急はほぼ1時間毎で、所要時間は3時間強。これなら、函館線の函館~長万部(おしゃまんべ)間とその先の室蘭線 苫小牧(とまこまい)を経て、札幌までの千歳線の軌道改良で十分でしょう。最高速140km制限まで緩和できれば、函館~札幌間3時間を切る運転だって可能で、両駅間2時間弱を要する新幹線建設の意味はないと申して良いでしょう。まして山間を通るとなれば、トンネル掘削の工費だって馬鹿にならない。トンネルの方が安いのは都市部の話で、原野が多くて地代も安い北海道と一緒に思考するのは余りにも馬鹿げてると思いますね。」

偽!義経「それがしも、さっきのお話聞いとると、ホンマに呆れ返るものがありますな。単に『札幌が政令都市中唯一新幹線が来てないから』の理由で無理矢理通すのが事実なら、こんな政治姿勢は大問題でしょう。」

偽!大黒「そなたらの話聞いとると、ホンマに問題があり過ぎるな。こりゃ、白紙撤回位した方が良い位や。で、義経、そろそろ北陸とかの方の問題を宜しくや。」

偽!義経「かしこまってござります。本当になあ、ええ加減にせいよって感じですな。どこまで税金を浪費して選挙向けの利益誘導する気やろ。それがしも白紙に戻すのが最善や思いますよ。このままじゃ、交通需要が伴わなければ、新函館以遠は不良資産に陥りかねないでしょう。そこへ行くと、北陸新幹線はまだマシな印象もありまして。」

偽!弁慶「あそこは、大阪より石川・金沢辺りまでは、在来線特急がほぼ1時間に2往復してますな。その頻度なら、新幹線移行の価値は『あると思います』。」

偽!義経「確かに、弁慶の見解通りとは思う。但しや・・一つ怪があるのや。それは、福井・敦賀と我々が居る京都、それに新大阪へ至るルートが判明しておらんと言う事や。」

偽!弁慶「確かに不可解ですなあ。まず、敦賀より琵琶湖北岸の近江塩津までは、確実に新幹線の専用線が必要でしょう。そこからは、あくまで新幹線の規格をクリアしてればの話ですが、京都近くの山科まで、湖西線の高架線の軌道を新幹線用に変更する事で、あるいは解決できるかも知れませんな。この地区より関西向け通勤輸送保持の問題が生じるが、それは新幹線幅の線路を走れる普通車両の新造で解決できるでしょう。後は・・・。」

偽!大黒「弁慶。話を遮る様で悪いが、湖西線と言や、関西より北陸方面への貨物輸送も多かねえか?その対応は取れるのやろか?義経でも良いや。コメントしてくれんか。」

偽!義経「では、それがしがお答えしましょう。湖西線が新幹線軌道に移行したとしても、滋賀・米原(まいばら)より敦賀方面への北陸線が健在です。今は、線路容量にも余裕があるはずですから、北陸方面への貨物列車が集中しても、一応心配はないかと。」

偽!大黒「よしゃ!そっちの方は、一応の解決策があるのやな。では、もう一つの難問へ行こう。福井方面より山科までは来られるとして、問題はその先や。ここより東海道新幹線への合流が、果たしてできるかやな。ただでさえ列車密度が高く、1時間に、2本の列車のダイヤを新大阪まで挿入できるかどうかやな。」

偽!弁慶「単純な比較はどうかとは思いますが、例えば、首都圏の東北・上越新幹線 東京~大宮間の例ですと、東北新幹線よりほぼ15年後に開業した長野新幹線の列車を乗り入れさせた時、同線の列車が1時間2往復やったんです。ですから、楽観に過ぎるかもですが、東海道新幹線の京都~新大阪間の列車頻度が、東北・上越の東京~大宮間と同程度なら、北陸新幹線の列車を滑り込ませる事は、物理的には不可能ではない事になりますな。」

偽!義経「京都・新大阪辺りは、線路が別会社のJR東海持ちですので、そちらの難しい調整も要るかもですが、整備新幹線計画中で、一番需要が見込め、楽観できるのは多分北陸筋でしょう。やるからには、地元と利用者の双方に安心できる路線計画を明示して、多くの利益に貢献できる施設にせなあかん。血税を投じる以上、当然の事や思いますが。」

偽!大黒「その通りやな。と言う所で、今回の総括や。九州・長崎ルートはスペース都合で割愛するが、北陸ルートと似た事情を抱えとるはずで、その辺はどの路線も地元と利用者の利益を良く考えて執行してもらわんとって事や。最もリスクの大きいのが、北海道筋の新函館以遠。最早航空路が主になった、本州よりの旅客移動を変える事は不可能に近いやろう。沿線人口も少ない地域に無理に延ばすのは暴挙に近く、不良資産に転落して、次の世代に大きな負債を残す事となりかねぬ。せめて北海道だけは、白紙撤回をも含めて、再検討をすべきやと、我々は強く思うのやが。」 以下次号。

011

コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする