能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

大槻自主公演は超満員

2007-11-25 09:37:43 | 粟谷明生の日常
昨日の大槻自主公演『実盛』シテ友枝昭世氏は超満員で観客席は熱気ムンムン。
観客の入りで、演者の気持ちや意欲が変わることはないが、
やはり満員だと気合いも余計に入る、これは仕方のないことでしょ。

申合がなかったため、楽屋は緊張感が漂っていたが、これは良い舞台が出来上がる前に起こる現象なのだ。
おシテのことについては云々は避けるが、
大変勉強に、記憶に残るいい舞台になったことは間違いはない、と思う。

地頭の能夫氏は「友枝さんの能をもり立て、また自分の考える『実盛』も加味して謡った」と後で話してくれた。
私も副地頭として地頭を支えたが、本当に力になれたかどうだか~自信がない。

小鼓の横山氏は
「能夫さんの地なら気持ちよく打てる」
と話されて帰られたが、こういう一言は言われた本人も嬉しいし、
私も嬉しいものだ。

ちょっと気になることは、地謡全員が上手く謡が合っていたかだ。
現場の後列からでは~判らないのだ。

今日、おシテに聞いてみることにするが、
もし会場に来られた方で地謡についてのコメントをしていただければ嬉しい。
是非、聞かせてほしいのだ、今後の参考にしたい

しかし、舞台を終えて、長時間の緊張や張りある舞台での気持ちよい疲労感を味わっている私たち中年?楽屋部屋の隣の楽屋から笑い声で

「浦和が負けたか!はっはははははは」
「だめだね~~~~へへ」
と大声が聞こえて来た時、

思わず、むっ!とした自分は
転換が遅いのか、まだ未熟なのかな

疲れていたのは後列の3人だけだったのかもしれないな~~と
これは私だけの感想。

これから『蟻通』
出雲康雅氏のために、自主公演のために
そして自分の為に頑張って謡ってきましょう!
なんて言ったって本物の蟻通神社に行って来たんだから
情景描写は私の頭の中でグルグル廻りますよ~~~

ご来場お待ちしております。





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