広島護国神社社務所の改装工事のため、一時中断していました広島薪能は
この度、護国神社と中国新聞のご協力を得まして「広島蝋燭薪能」と名称を変えて
再スタートを切りました。

お天気にも恵まれ、五月晴れのもと、
能『楊貴妃』長島 茂、能『小鍛冶』粟谷能夫 狂言『仏師』古川道郎の番組で
ご来場者は540名、皆様ご協力有難うございました。

今回は新しい企画が沢山ありました。
まず、蝋燭薪能と命名し企画から舞台や楽屋まで制作手伝い頂きました、
有限会社「ZOOM」の高橋利彰さんにお礼を申し上げます。
何度も音響チェックをする高橋さん(右)です。


宮司の藤本さんも新舞台が気になるようで、見所でテストにお付き合いして下さいました。


能楽師は新しい社務所で着替えますが、装束附けや作物作成は、今回新たに広く場所を取って下さった鏡の間で行います。社務所の二階から撮影しました。


開場前の舞台で、長島 茂氏と坂苗 融氏が念入りに申合をしています。


私の若手お弟子さんの久保田耕一君もスタッフとして活躍、半被がお似合いです。


さて、そろそろはじまります、装束附けをする中村邦生氏です。
装束附けは力仕事です、夏はシテも暑いですが、付ける人も大汗をかいて付けます。


いよいろ火入れ式です、神社の権禰宜の松下さんたちにもお手伝い頂きました。


今回から10分の解説を入れました、それも能楽師が曲の説明をするのではなく、
能とはどんなものか? どのように謡い、舞い、囃されるのか、舞台の作りまで
今回の担当は佐藤 陽君でした。
時間通りにまずまずの出来でした。


能『楊貴妃』が終わる頃から日が沈み、暗くなってくると、
薪や蝋燭の効果が満点です。


その蝋燭はこれ


蝋燭は舞台の回り、そして橋掛にも置かれ、会場はやや暗めの落ち着いた雰囲気です
但し、演者は視界が悪いので大変ですが・・・・


「そこはプロ、どうにかするよ」と『小鍛冶』を勤めた粟谷能夫氏の弁。

来年は5月14日(月)雨天の場合は15日に順延で決定いたしました。
演者は、出雲康雅氏と中村邦生氏、曲目は未定ですが、

「これが観た~い!」 「あれやって~!」
と御希望のある方、もちろん来年観ますと約束して下さる方々は~~
当方までご連絡下さい。
粟谷明生 akio@awaya-noh.com


最後に、お礼を

ろうそく献灯はたくさんの方々のご協力を頂きました。
義援金は東日本大震災の被災された方に、早く届くように私からもお願いしておきます。

中国新聞企画事業部の志茂和博様、いろいろ応援有難うございました。
来年もまた、よろしくお願い申し上げます。

広島喜多会の会長斎藤様 副会長久保田様そして皆様
この第一回蝋燭薪能のために多大なご尽力を頂きまして、感謝いたします。
能楽師を代表して御礼申し上げます。




コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« お天気でよか... 中国新聞に記載 »
 
コメント
 
 
 
有難うございました。 (潮 康史)
2011-05-17 09:57:24
昨日は、遅くまでお疲れさまでした。
今年初めての試みでしたが、大変ご好評だったようで一先ずは安堵しております。

また来年に向けてより良いものにするために模索しながら進めて参りたいと思いますので何かとご指導の程よろしくお願いいたします。

広島護国神社禰宜 潮 康史

 
 
 
お返事 (粟谷明生)
2011-05-17 13:15:29
潮 康史様
早速のコメント有難うございます。
『小鍛冶』の写真を提供して下さいまして、有難うございました。

中国新聞にも、能夫氏の『小鍛冶』が記載、蝋燭薪能が紹介されていました。

来年に向けて、席のお値段、観客の皆様の視界の問題など、いろいろ善処して行きたいと思います。

 
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