今日は狛江市で粟谷能夫の『経政』烏手があり、地頭を勤める。
また喜多能楽堂では高林白牛口二氏の会もある。
喜多流も忙しいね~~。
狛江のチケットは野村萬斎君が出るから売り切れかもしれないが~~~
電話してみたら~~~
03-3430-4106 エコルマホール¥3500
烏手(からすで)は喜多流と森田流の組み合わせでしか出来ない小書だ。
シテが登場すると、笛方は烏手という独奏をする。
烏手とは琵琶の秘曲を笛で表現しようというものだが、聞いていただければ判るが想像することは~~
土台無理。
単に笛の音色を楽しめばいい、と思う。
以前、米沢で槻宅聡さんに経政・烏手をお願いしたことがあるが、
これがなかなかよかったので今回の企画に繋がったと思う。
喜多流の『経政』の最初のシテの謡は「あ~~ら面白の琵琶の音や」だ。
烏手を聞いてこの謡を聞くと辻褄があうが、観世流にはこれがなく、
すぐに「風枯木を吹けば」となるため「烏手」は成立しない。
もっとも最近では『楊貴妃』の「あ~~ら物凄の宮中や~~」も謡ってしまう観世流だから、観世の「カラスのて」も出来てもいいかもしれないな~。