ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

We are Family!

2010-11-04 01:50:08 | 乳がん…その後
101103.wed.

文化の日には晴天!
この日の晴天率を全く疑うべくもないような秋晴れの1日。



昼過ぎから、聖路加国際病院のスマイルパーティに顔を出す。
当院の乳がん患者たちと医療スタッフの交流会だが、
旧・乳腺外科からブレストセンターが正式に発足して5年が経ち、
患者にとってチーム医療という言葉が身にしみてわかるほどの
篤いサポート体制を実感した。

第1部ではブレストセンターチームの紹介。
ドクターはもちろん、外来・病棟・手術担当の各看護師さんたち、
提携する病院のドクター達、外来受付の皆さん、栄養士さん、
放射線科や病理、腫瘍内科のドクターたち、ほかにもたくさんたくさん。

聞きなれない「チャイルドライフスペシャリスト」は
小児科医、小児心理士のチームで、
病気になった母親だけでなくその子どもたちの精神的なケアを中心に行うのだとか。
日本ではまだ22人しかいないチャイルドライフスペシャリストのうち
2人が当病院にいます!と新センター長の山内英子先生。

聖路加では、チャプレンも忘れてはならない。
「神と直接対話したい方はチャペルへ、
 そうでない方々は私たちの元へどうぞいらしてください」と
上田憲明師がにこやかに、静かな声で笑わせてくれる。

印象的だったのは、精神腫瘍医。
腫瘍内科医はすっかりメジャーになってきたが、これは何?
がんという病気を前にした、
患者はもちろん家族の心のケアをしてくれる医者だそうだ。
面談室には、患者の心を和らげるための丸いテーブルと
ティッシュケースが置いてあるのだとか。
8割方の患者が、涙を流した後は前を向いて歩いていけるようになるのだという。
「当院の医療者の相談も受けていますが、
 彼等は泣いても患者さんたちのようにはいきません」と水倉先生、苦笑い。
皆さん、ユーモアたっぷりで、ますます和やかな雰囲気になる。

前センター長で、私の主治医である中村清吾先生も登場。
6月から昭和大学病院の教授になられているが、
明日からインドのムンバイへ行かれるとのこと。
前回、インドを視察した際、
乳がん患者の多さとその治療にカルチャーショックを受けたという先生。
Dr.中村のvisionとmissonは果てしないのですね・・・。

理事長の日野原先生からいただいたという
「慈しみの気持ちを持って、家族のように助けあう」をモットーに
こんなに大きな温かい絆がここにはあるのだと思えば
辛い治療にもきっと耐えられる。
訪問ボランティアスタッフとして参加させてもらっている私も
なんだかまた見えない力をもらった気がしたのでした。

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2 コメント

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Unknown (アルキメデス)
2010-11-04 19:49:27
お忙しいのに、定期的なボランティア通い、いつも感心しています。
新しい肩書の担当医に、医療の現場を見る思いです。
丸テーブルが良いですね。
Unknown (kikkoro)
2010-11-04 20:42:04
いえいえ、なんだかもうライフワークのような
精神腫瘍=サイコオンコロジーですって。
医者の世界もどんどん細分化されていて、
私が治療をうけていた9年前は、外科医の主治医が
全て(手術も抗がん剤も精神安定剤役も・笑)引き受けてくれていましたから
たった9年なのに隔世の感がありますね。

四角いテーブルはね、だめなんですって。

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