ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

絵描きの系譜

2010-11-30 02:22:12 | 美を巡る
16:38 from モバツイ

新国立美術館の日展会場にて。
1階、2階の日本画、洋画、工芸、彫刻をぐるりと見て回って
3階の書のコーナーへ来たところで
夕陽に遭遇。



さすが日展。
あまりに膨大な量に圧倒されるが、
受賞作品と自分の好みの作品が一致することはそうはない。
(たまには、ある)
それよりも○○風とか、△△のタッチに似てる、とか
そんな風にしか次第に見られなくなると、
いったいオリジナルとは、個性とはなんぞや? という
答えのない問題を自問自答したりして。
実際、印象派風だったり、ロマン派風だったり、ピクチャレスクな絵だったり、
あらら、マティス? シニャック? これはルソー? なーんて。

この後、棒のようになった足を引きずって、
ついでに同館で開催中のゴッホ展を見たのだが、
歴史的に考えれば当然なので仕方がないが
安心して見られる元祖の絵にほっとするわけなのだ。
しかし、またその画家たちだって、当然ながら彼らの先達がいるわけで、
もちろん時代的には制約は多かったはずだが、
そうやって脈々と絵描きの系譜が連なっていることを思うと
気が遠くなる。

学ぶとは真似ぶこと。
絵を描くエネルギーはどこから出てどこへ行くのか。

by quu75 on Twitter

地デジライフ、始まる。

2010-11-30 01:49:27 | 暮らしあれこれ
11月28日(日)、
我が家のリビングに、ようやく地デジ対応テレビがやってきました。

この土日は、まるで引越し前のような騒動で・・・。
この10年間、たまりにたまった自分の荷物の多さに
めまいがしましたよ・・・・・。マジで。
なんて贅肉の多い生活をしているんだか・・・って。(涙)

それにしても、エコポイントも来月になれば半減とかで
この11月は、ほんとにテレビ特需だった様子。
大手量販店に行けば、整理券を渡されて、
店員と話をするまでに2時間待ちは当たり前。
買うものをすでに決めていたとしても、ね。
で、買ったら買ったで、配送までに1週間以上は待たされ・・・って感じで。
我が家は、テレビの出し入れをするためのお片付けの時間が必要だったので
それはそれでよかったんでありますが。

たまたまなのだが、月初に大阪S本社に取材に行きまして、
あらら、すっかりAQUOSファンになってしまったワタクシ。(笑)
SONYを買おうという当初の予定を翻し
「世界の亀山ブランド」を購入してしまったというわけで。
(今なら詳しいよ、私。地デジのことなら)

さてさて、用意周到な夫は、先週会社を1日休み、
土日は義弟に手伝ってもらって家具を動かし、
着々と準備を進めていた。
それでも最後はやっぱり私の荷物。・・・嗚呼。
あんなに本を捨てたのに、まだこんなに本の山って・・・一体・・・。(涙)
ギリギリまで片付けているうちに、配送業者がやってきたのが19時半過ぎ。
2人とも若者なんだけど、なんだか疲れてるみたいなので
聞いてみたところ、配送は我が家で16軒目なんだとか。
さすがに今日はこれで終わりです、と言っていたが、
朝からずーっとテレビの設置に追いまくられてたわけだ。
大変ね、彼等も。

なんとか、20時半過ぎに業者の設置が終わり、
BSで22時から「龍馬伝」最終回をクリアな画面で見ることができました。
前のテレビじゃあ、今まで時代劇って暗くて、誰が何やってるんだか
じーっと画面見つめてもわかんなかったもんね。(とほほ)
う~ん、とってもきれい。
話題になっていた映画風のライティングとカメラワークも
ようやく満足して見る事ができたし、
ほとんどスッピン出演だったという女優陣の勇気(?)もわかった。
龍馬暗殺のシーンなんて、前のテレビならこんなにはっきりとは
絶対に映らず、消化不良になっていたはず。(笑)

46型は大きい~~~、やっぱり。
しばらくはテレビっ子になりそう。
早速、マイケルのDVD見なくちゃだわ。(今更・・・笑)

そうそう、先の取材で聞いた話。
大型テレビ購入のおかげで、再び家族団らんが戻ってきた家庭が多いんですと。


猫は眠っているか

2010-11-24 01:42:33 | 歌を詠む
    猫は
    眠ってなどいない
    忙しく
    思考しているのだ
    瞼の裏側は 大銀河

11月の渋谷五行歌歌会に出した歌。
大先輩のA氏が、素敵な批評をしてくださった。
大宇宙に生きている、1個の生物としての猫を、大きく詠んでいるね、と。

猫を飼ったことはないが、
常々そう思っていた。
猫は、眠ってなどいない。
縁側で、ソファーで、炬燵の脇で、
初夏の長崎の坂道で、
小春日のパリの路地裏で、
その先は遺跡につながるギリシャの乾いた石の上で、・・・
目を瞑っても、絶対に何か考え事をしているに違いないのだ。
彼等は。







そうそう、この猫も忘れてはいけない。
14日(日)に行った日光東照宮のスター猫。
眠ったふりをして戦闘準備をしているとの解説があったが、
猫も寝るほどの平和を表しているとも。


猫のまぶたの裏側には
いったいどんな星たちが瞬いているのかしらね。

私もそんな星たちが見たくて、時々まぶたを下ろしてみる。

<おまけ>
あくび猫:カメラマンのS氏から送ってもらいました。
銀河系から戻ってきたところだよ。カワイイ!


福音

2010-11-23 02:15:31 | 歌を詠む
101122.mon.
<天上より福音のごと降り注ぐオルガンの音(ね)が我を包まん>



誰もいないチャペルの席に着くなり、パイプオルガンが響きわたった。
私は目を閉じる。

年に一度の検診が終わり、病棟から旧チャペルへの渡り廊下を急ぎ足で来た。
ボランティアのときと違って、(元)患者として病院の廊下を歩くとき
いつもなんだかちょっと切なくなる。
鼻の奥がツンとする。
早く、泣ける場所へ・・・。

曇天でもステンドグラスはいつもと変わらず青い。
もう9年経ったんだね、と言ってくれた主治医の声が頭の中でこだまする。
パイプオルガンの練習曲が少々とちったとしても、
今日の私にとって、それは福音以外の何ものでもない。

     ――ステンドグラスが青から群青色に変わる黄昏時の聖路加チャペルにて

香色結城+花織帯で紫コーデ

2010-11-22 23:56:18 | きものがたり
101121.sun.
銀座へ国展工芸秋季展→新橋演舞場へ歌舞伎鑑賞。


香色(こういろ)地に細かいグリーンの絣が織り込まれた龍田屋の結城紬は
紫色ぼかしの八掛(裾回し)をつけたのが我ながらいいチョイスだったと
秘かに自己満足(笑)。
帯は大城廣四郎工房の花織。



帯留は稲穂を樹脂に埋めこんだもの。
和小物から大物オブジェまで制作する屋屋の石川成俊氏作。
実りのこの季節ならでは。
帯締は紫と水色の両面の三分紐をねじって使用。
帯揚も紫のしぼり。


ついでに見せちゃえ。
草履も紫のパッチワーク風の台に同色のビロードの鼻緒。
羽織はチョイ派手。唐長モチーフの赤黒長羽織。

京都快晴

2010-11-21 03:04:18 | 美を巡る
11月18-19日、京都でつぶやいたtwitterがこちらに連動されていなかった・・・。
ので、補足してパパッと振り返ります。

京都文化博物館で取材&打ち合わせのあと、
四条大宮にあるホテルにチェックイン。
まだ20時前だし…。というわけで京都の“おとん”ことM氏と近所で一杯。
関東では蕎麦屋でうどんを食べるやんか、
関西ではうどん屋で蕎麦を食べるって知ってはった? そやねえ!
なーんて他愛のない話から、
ご子息(私にとっては弟みたいなJ君)のおめでたい話まで…
なんだかあっという間に時間は過ぎて・・・
ほろ酔いで部屋へ戻り、昼間、烏丸御池で買った入浴剤を使ってみた。
それも「チョコミント」! …う~む。甘いミントの香りでしたよ。(当たり前だ)


翌朝は軽い朝食をとって、近所を散歩。
壬生寺方面に歩いていったら、京福電鉄の小さな踏切があった。
鉄道マニアのなかでも踏切を愛する人々を「フミキリスト」と呼ぶのだとは、
最近知ったばかり。
線路脇にレトロな喫茶店がぽつんとあって、なるほど、
こんなところも胸キュン!なわけね、…と私も気分はちょっぴりフミキリスト。


壬生寺といえば、新撰組。
境内の池の中にある島には、近藤勇の胸像や芹沢鴨らの墓などがある。
新撰組のファン?らしき若い女の子らの姿が見える。
私? 私は単なる通りすがりの者で・・・はい。(笑)


それより、千体の石仏が安置された千体仏塔のほうが興味あったな。


10時、デザイナーA氏とロビーで会い、昨夜のM氏の染織補正工房へ。
A氏にぜひ、M氏の彩色家紋を見てもらいたかったのと、
先日粗相をした紬と、仕立ててもらいたい着尺を送っていたのだ。
目の前で、いとも鮮やかにシミをきれいにしていくM氏の職人技にしばし見とれる。
着尺の柄あわせを相談して、今回もお針子・小夏ちゃんにお願いすることに。
A氏はJ君の作るシルバーアクセサリーの陳列棚に興味津々のよう。
そして、M氏が趣味で描いているという絵、
帯地や絹に描かれた猫の絵を初めて見せてもらい、びっくり仰天。
おとん、こんなすごい絵、もったいないわ、個展しなはれ(なぜ私まで京都弁!?)、と
しばし盛り上がる。

おいとまをして、大通りまで歩きながら、
京都にはああいうにすごいひとが大勢いるのに、みんな控えめで、
それがやっぱり京都らしいんだ、と、京都生まれのA氏が言う。

お昼は河原町の味噌汁専門店・志る幸で。

A氏がデザインをした本の売れ行きが好調とのことで、挨拶も兼ねて。
風情のある店内の、芝居小屋の客席風になった場所に腰掛けて、
鯛めし丼、はまぐりの白味噌仕立て、
鰊と水茄子の炊き合わせ、自家製千枚漬けをいただく。
しっかり出汁がきいて、でもなんとやさしいお味だこと!


A氏と別れ、今出川へ。
久しぶりに相国寺でのんびりしよう。
ここは時間さえあれば行くようにしている好きな場所のひとつなのだ。
秋晴れの空に黄金色の銀杏、そして道路に伸びる細い影。


相国寺は、金閣・銀閣両寺を末寺とする臨済宗相国寺派の大本山である。

豊臣秀頼が建立したという法堂、天井の蟠龍図は狩野光信が描いたもの。
八方睨みのこの龍はどの位置に立っても目が追いかけてきて、
姿態も変化する。
そして、絵の下で手をたたくと、カーブがかった天井の反響で
龍が鳴いているような振動音が聞こえる。
平日とあってガラガラだったため、「龍様、また会えたね~」とばかりに、
独り占め状態で楽しんでしまった。

開山無窓国師像を安置する開山塔の庭は龍渕水の庭と呼ばれる。
枯山水の向こうには、見事に色づいた秋。


いつだって、なにがなんでも承天閣美術館に行きたいのは、
伊藤若冲の「月夜芭蕉図床貼付」と「葡萄小禽図床貼付」を見たいため。
改築される前、ガラスケース越しに見るようになる前に、
薄暗い中で見たこの絵が忘れられなくて、何度通ったことか。

今回は、丸山応挙の「十牛図」、「七難七福図巻」15mを堪能。
「十牛図」は、禅の悟りにいたるまでの行程を牧童と牛に例えて十枚の絵で表したもの。
一乗寺にある圓光寺の「十牛之庭」もさぞ紅葉がきれいだろう、と不意に思い出す。
3年前、紅葉真っ盛りのこの時期、夜紅葉を見に行ったのだったなあ。

「七難七福図巻」は、世の様々な天災・人災・福をテーマに描かれた大作。
天変地異の恐ろしさ、人間が行う行為の残酷さを、また
豊作、婚礼などの祝い事に浮かれる人々の平和なさまを…と、
いつの世も変わらない出来事を生々しく細密に力強く描いている。


閉まってしまった受付を開けてもらい、お香「萬年の緑」を買って、
うっすら夕焼けに染まる相国寺をあとに帰京。



新幹線には、ビールとお弁当が待っている~。(オヤジですな、まったく)
さすが、この時期、どの便も目一杯混んでました。


蜘蛛の御召+紅型名古屋

2010-11-17 12:03:00 | きものがたり


101113.sut.-3
蜘蛛の巣を織り込んだ滅紫(けしむらさき)色の御召に
玉那覇有公作の紅型の名古屋帯。
女郎蜘蛛の帯留をすることが多いのだが、今回は可愛く丸い玉で。

同窓会では、先輩女性にずいぶん声をかけられました。
皆さん、着たいけどなかなかね・・・とおっしゃる。

日の出寄席にはさすがに着物姿の女性が目につく。
今が一番きものを着るにはいい季節かも。

まくらか、本題か!?

2010-11-17 11:56:22 | 暮らしあれこれ
101113.sut.-2
同窓会の後、国際フォーラムへ向かう。
第3回日の出寄席・立川志の輔独演会。


前座は、志の輔師匠6人目の弟子、立川志の彦さんの「牛ほめ」。
近所の月極駐車場よりも安い南京錠をかける格部屋で
1人暮らしを始めたという志の彦さん。
志の輔師匠に前座といえば、志の吉さんばかりだった頃、
毎回ハラハラしたものだったが(笑)、どうしてどうして志の彦さん、
なかなかスマートに、前座を勤める。

柿色の長着に、鶯色の羽織ででてきた市の輔さん、
全体の3分の力で昼の部を済ませておきましたから・・・といういつもの掴み。
前半のまくらは尖閣諸島問題。映像ビデオ流出に、
you tubeはパソコンで見るものだと思ってましたが
毎日TVで見られるものになったと笑わせておいて、
一連の報道と対応は問題の本質をどんどんわからなくしていますね、とチクリ。
APECで日本中から警察官が召集されて、横浜の道を聞いてもわからない。
そんな厳重な警備体制の中、最も警戒の薄い有楽町へようこそ。

我が家には全自動洗濯機から冷蔵庫から全自動炊飯器から
ないものはないというほどすべてそろっている。
皆さんのご家庭のことは存じませんが、うちにないのは
洗い終わった後たたんでくれる洗濯機くらい。
昔はかまどで火加減を見ながらつきっきりでご飯をたいて、お櫃に移し
大家族が待つ食卓に「どーよ!」とばかりに母親が持ってくる。
おひつの蓋を開けたときのあのごはんの香り!
洗濯だって洗濯板でシャツからシーツまで一生懸命ゴシゴシ洗って
物干しにバーン!とばかりに干す母親の誇らしげな姿!
現代は、自分が何もしなくても機械が全部やってくれて、
なのになんでこんなに忙しいのでしょうね?
ドキッとした人は多かったんじゃないかな?
…というか、まくらが終わらない~!?(笑)

ようやく創作落語「ディア ファミリー」へと。
勤続30年で表彰されたお父さんの帰宅をを待つ家庭に届いたものは
鹿の頭部の剥製。
それをめぐっての家族の会話と対応がよくありそうで、何度聞いても笑える。

仲入り後は、長唄の松永鉄九郎さん。
普段は歌舞伎座などの舞台に出ているとかで、歌舞伎音楽の入門編を。
普段なにげなく聞いている三味線も、たたく、返す、打つ、引くの組み合わせで
聞くと、あら不思議、大川の水の流れに・・・。
しゃべりもお上手で、まるで噺家さんのよう。
ところが、引き始めると当たり前だがお見事で、
「はい、ここで拍手」なんて目で合図するところまで愛嬌があって大拍手。

二幕目は、黒の紋付に灰色の羽織で志の輔さん登場。
落語ブームが地方では2年遅れで起こっていて
日本全国相変わらず飛び回っていますが、富山の場所、お客さんわかってます?
最近は長崎に行ったのだが、もうどこへ行っても龍馬だらけ。
いただくお土産も、なんでも龍馬がついている。
ちゃんぽんなんて龍馬は食べてないでしょう!?
私は皿うどんの餡がかけられて、もうどうにでもしてーという
ふにゃーとしたところが好きですけどねえ。

で、龍馬のお母さんが楽屋に来たんですよ、と。
つまり、フクヤマ龍馬のお母さん。
一度もケータイの写真機能を使ったことがなかったけれど
一緒に写ってもらいました、と意外なミーハー振りを披露。(笑)

また、シーボルト記念館に案内してもらった話から
伊能忠敬が作った地図を持ち出そうとして捕まったのは
間宮林蔵がチクッたからだ、と確信ありげにおっしゃる。
状況証拠ですよ,林真須美事件もそうだったでしょう?

と言っているうちに「柳田格之進」へ。
これも昨年聞いたかな。前半少しはしょったような気もするが、
あっという間に話の中へ引きずられてしまう。
番頭の嫉妬?おっちょこちょい?に振り回されて、武士のプライド故に
娘を不幸にする格之進や健気な娘、事実がわかったとき、
番頭をかばって自分の首を差し出す主人、と
登場人物の心持ちがもう手にとるように語る師匠の話術というか演技力というか・・・
すばらしかったです。

で、予想に違わず、21時近くの終演。
丸ノ内ブリックスクゥエアA16のオープンテラスで軽食をとる。
ストーブを焚いているが、野外で食べるのにはちょうどいい気候だ。
クリスマス用なのかいつもなのかわからないが、ライティングが美しく
カップルにはもってこいの場所。
…と思ったが、地下鉄の出入り口があるので人通りも結構あるのね。


翌日は吟行だっていうのに・・・。

在京同窓会!「おいでて」

2010-11-14 02:11:27 | 暮らしあれこれ
17:58 from モバツイ
101113.sut.
アルカディア市ヶ谷にて、在京飯田高校同窓会。
旧制中学を卒業された御年80ン歳の大先輩をはじめ
お元気な先輩諸氏にお目にかかりました。


これまでこのような同窓会があるという噂は聞いていたのだが、
私の周りではなぜか縁のある人がおらず、今回が初参加。

会場に入ると、総会が始まったばかり。
あらら、すごく真面目な会だわ。
見渡せばほとんど男性ばかり。しかもうんと年上の。
出席者名簿を見ると、最高年齢が卒業回次の中学41回卒って1922年生まれ? 
えーっ!
もちろん、今回の幹事年代が圧倒的に多いのだが。
会長挨拶、事業報告、会計報告など終わり、第2部の講演会へ。

高25回卒の共同テレビ制作部長の小椋久雄さんによる講演。
「映画・テレ簿番組の制作~現場では今~」
TVドラマ『世にも奇妙な物語』や『パンドラ』、
現在だと『フリーター、家を買う』『ギルティ』(今まさに見てるし、私)などの制作、
映画『白鳥麗子でございます』の監督などで活躍中の小椋さんから、
テレビ制作の仕組みと現状についての話を聞く。
民間テレビでは、ドラマはCMのおまけだとか
映画興行が成功するための仕掛けだとか・・・。
若手が育たない業界の3Kは、どこも同じ。
「おまえたちが面白いと思うものを作れ」
自分が若い頃に上司から言われた言葉があったからやってこれたし、
これからもやっていかなくてはと語る。

休憩を挟んで、懇親会。
会計報告の「物品販売」「物品購入」に「五平餅」とあって
気になっていたのだが、やっぱり懇親会でデター!
先月のオリヤマ会での五平餅といい、今年は縁があるなあ。


立食形式になったので、ネームプレートを見て、年齢を確認して、
声をかけたり、かけられたり。
本当にいろいろな方がいらっしゃる。
弁護士や医者や教員や議員秘書や、サックス奏者とかシャンソン歌手とか。
マスコミの大先輩・ジャーナリストの長沼節夫さんが、
日比谷の事務所にいるから顔を見せるように、声をかけてくださった。
にこにこして「おいでて」なんて言われると、
もう懐かしさがこみ上げてしまいます。
※「おいでなんしょ」というのは、飯田地方の方言で
 「いらっしゃい」という意味だが、「おいでて」も同様。
やわらかい言い回しは、この地域独特なのだ。

最近よく遊んでいる3期下の女子達に混ぜてもらっているうちに
意外なところで元カレ情報が手に入ったり(笑)
友人の兄弟に出くわしたり
いやまあ、ここはリトル飯田ですか?・・・

そして最後はやっぱり応援歌と校歌。(笑)
元応援団のオジサマ方が壇上で手を振り、皆で合唱。

四、ああ白雲(しらくも)の谷深く
  都の塵(ちり)も通ひ来ぬ
  この山川のうちにこそ
  誠の丈夫出づるなれ
  操守は堅く意気猛く
  世の風潮と戦ひて
  理想は高く知慮深く
  精華を揚げん美をなさん

最近、独立を決めた2年先輩のT兄は、
このとき、この校歌の4番の歌詞をしっかりかみ締めたそうです。

そうそう、リニア新幹線の話題も忘れずにあった。
2027年開通予定、東京-飯田間が40分!8000円程度なのだとか。
17年後かあ。乗れるかなあ。