ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

高尾山で鍋パーティー🎶

2014-10-30 01:42:55 | 暮らしあれこれ
141018.sat.
(10日ほど前のことですが・・・)

相変わらず朝っぱらから登山客で混雑するJR高尾駅北口のバス乗り場で待ち合わせ。
時間的には後発隊の我々、小仏停留所で降りて、
そこから登山道に入ります。



この日はORMAC(オールドルーキーマウンテンクラブ)の
高尾山一丁平で鍋パーティー!
なーんていう企画に10名の中高年男女が集合。

蒼天を仰ぎ、秋の草花を眺めつつ、歩くこと3時間ばかり。
前月、2763m燕岳登頂メンバーの4人は楽々コース?
他のメンバーもそれぞれの体力作りの成果が現れていて、
最初の山歩きの頃のような弱気発言はいまや全くなし!(笑)

途中、小仏城山で休憩。
なめこ汁の幟がはためいている。
ベンチもテーブルもぎっしり。
新宿なみ?の賑やかさなんである。



ここでビールを買って、
さらに山路を下り上りしながら、標高557mの一丁平に到着!
勝手知ったる隊長の指示のもと、
展望のいい場所の東屋風スペースを確保。


この巨大リュックに大鍋が!



この日のために買った10ℓステンレス鍋をコンロにかけて、
各々持ち分の食材を並べる。
予定では鶏肉・キノコ鍋→豚肉・芋鍋。
しかし、如何せん、鍋がデカすぎ!
お湯が沸くのを延々と待つ間に、
持ち寄ったおかずにツマミにビール、ワイン、焼酎、日本酒が
あっという間に空になる~。



ようやくいい出汁が出て
(待ちきれなくて、出汁スープを皆でつまみ飲み?も)、
薄味のキノコ鍋をいただいた後、味噌を投入。



これまたコクのある芋鍋になりました!うーん、美味です~🎶
でももうお腹パンパン!
無理やりお腹に押し込んで、せっかくなので記念撮影をば。



さて、ここまで読めばおわかりでしょう。
周りには、一人登山客もちらほら。
一人で珈琲淹れたり、ワイン飲んだり、
山の空気をしみじみ味わいたい殿方もいらっしゃいます。
そんなお一人に図々しくも「すみませーん!シャッターおしてくださーい!」
快く写真をとってくれたおじさま、
戻ってきてタッパーから金銀の折り紙のカニをくださいました。
「すご~い!上手ですね~」」
感激する私達。



これも山のコミュニケーション術のひとつか、
それともはたまた「しずかに~」の暗号?だったのか、はて?
調子に乗らず、山のルールは守りましょうね(笑)

煮えるのを待ってる間、ときどきは休憩に
こんな風に横になると、秋の空のなんと高いこと。




ほんとはもうずーっとお昼寝でもしたい気分になるわけですが、
今度は下山という一仕事が待っているわけでありまして。
ゴミをまとめ、後片付けをして、重い腰をあげます。



最後の胸突き八丁?長い階段(120段くらいあったかな?)をえんやこらと登り、
高尾山山頂へ。
うっすらと赤みがさしてきた空に包まれる八王子、
その先の都下の眺望は幻想的。



普段は京王線高尾山口駅からロープウェイで登ってくるルートを逆に行っているわけだから、
見慣れた蛸杉も薬師院も逆から見ていくと案外新鮮です。
それにしても、ほんと、人の多いこと多いこと。
世界遺産への山登り人気は、当分衰えることを知らず、の様子。



リフトで降りるのを楽しみにしていたのですが、
残念ながら時間切れ。
天狗様に見守られ?、16時45分のロープウェイで無事下山。
巨大鍋は、高尾山に一番近い男noma兄に託し、
三鷹で予定外?のお疲れさん会をして、
高尾山な一日は終わったのでありました。

国宝オンパレード!

2014-10-29 15:21:15 | 美を巡る
141028.tue.-2



東博の国宝展は、あたりまえだが
めくるめく国宝のオンパレード。
本館国宝室で、今月のお宝をありがたく
見せていただくのとはわけが違う。



急に思いついて向かったのだが、
まずひとつ。不意打ちのように
「飛青磁花入」が見られてラッキーでした。
私はこの青磁器が大好きで、
出品されるたびに追っかけていた時期も。
その時々で、見方が変わる。
あの時の自分、今の自分を映し出してくれる
そんな存在だったのだと、
久しぶりに会って思った次第。

10~11月の奈良博でしか見られない
正倉院宝物も11点出品の大サービス。
いきなり目に飛び込んできたのは
美しい細工が施された小ぶりの紅い撥。
螺鈿紫檀琵琶はあまりに有名だが、
この撥で演奏されていたとは、
なんてファンタスティック!
鳥毛立女屏風の平安美人も健在。

玉虫厨子の捨身飼虎図も拡大図付きだし、
久能寺経の見返しの料紙の見事さとか、
合掌土偶のひたむきな造形とか、
この間も出光美術館で会ったね、の
海の正倉院・沖ノ島の祭祀遺跡出土品とか、
相変わらず存在感たっぷり、厳かな
神功皇后坐像と僧形八幡神とか、
三千院の観音菩薩、勢至菩薩様の
前屈みの真摯な坐像スタイルとか、
雪舟の秋冬山水図に等伯の松に秋草図等々、
もうお腹いっぱい~な感じ。
どれもスルーできないんだもの。

なのであるが、
古より神や仏への祈りのかたちが
こうした絵画、仏像、仏画、工芸品として
残されてきたのである。
信仰の力が日本文化を作ってきたことに
しみじみ思いを馳せる秋もいいものですよ。



陽が落ちるのも早くなりましたね。
閉館後、外に出ると、
ふっくらした三日月がぽつんと。



シンボルのユリノキも
少し黄葉してきていましたよ。

さよなら、原平さん。

2014-10-27 12:29:18 | 暮らしあれこれ
赤瀬川原平さんがお亡くなりに・・・
ショックです。
ハイレッド・センターの活動
(リアルタイムではないですが)や
小説やニラハウスやトマソンや
数々のエッセイなど、私たちを
どれだけ楽しませてくれた方だったか。
それ以上にご自分がどれだけ楽しんでいらっしゃるか、
それがそのまま伝わる方だった。

今週からの千葉市美術館での回顧展、
直前で消えちゃうなんて、ズルいよ、
原平さん。
老人力を発揮するのはこれからでしょうに。
でも、らしいとも思えてしまう不思議。

26日ご逝去。享年77。
心よりご冥福をお祈りいたします。