ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

紫の峰

2016-02-29 14:34:36 | 美味いただく
1560224.wed.

紫峰とは筑波山の別名。
と、たしか先日のつくば道界隈で目にしたような。
と思ったら、水曜日に行った西新宿の居酒屋 「燗アガリ」に
「紫峰の滴」なる醤油があり、
あらあら、またしてもおかしな引き寄せ?(笑)



その日のお燗は誉国光、六十餘洲、十旭日。

 

ホウボウの煮付け、美味です。
炊きたてごはんもお箸が進むのでした。

 あ、どんこ焼きも絶品!(*^_^*)


   〈春間近おほきさを増す紫峰かな〉

紫峰の滴

2016-02-27 03:14:46 | 美味いただく
1560224.wed.

紫峰とは筑波山の別名。
と、たしか先日のつくば道界隈で目にしたような。
と思ったら、水曜日に行った西新宿の居酒屋 「燗アガリ」に
「紫峰の滴」なる醤油があり、
あらあら、またしてもおかしな引き寄せ?(笑)
製造元は土浦のようでしたが。



その日のお燗は誉国光、六十餘洲、十旭日。



魴?の煮付け、美味。
炊きたてごはんもお箸が進むのでした。
あ、どんこ焼きも(*^_^*)

〈春間近おほきさを増す紫峰かな〉


雨の筑波山吟行

2016-02-26 06:09:32 | 歌を詠む
160220.sat.

土曜日、筑波山でなにが辛かったかって、、、
今季初、いきなりの花粉症全開!でしたよ。(涙)

 

朝7時半、秋葉原駅にて、フリー切符を支給されました。
これからつくばエキスプレスで筑波山へ〜〜🎶
やっぱり午後から雨か〜〜・・




百名山のひとつでもある筑波山は、男女二つの霊峰を抱え、
古くは万葉集にも詠まれた信仰の山。
西側の男体山871m、東側の女体山877mと、
さほどの高さではないものの、案外強者でした。



今回は山登りではなく俳句の吟行故、行きはロープウェイ。
といえど、女体山山頂までは残雪あり、大岩ありで、
頂上から見下ろす関東平野のなんと雄大なこと。

 




下りも延々と、途中でガマ岩やセキレイ岩を愛でつつ。

 



曇り空ながら、素晴らしく幻想的な関東平野の眺めを一望しました。
予報通り雲行きが怪しくなってきたので、
男体山は見上げるのみにとどめ、ケーブルカーで下山。



 ガマの油、買いました!

 

筑波山神社はさすがの風格。
御神木は空高く伸び、紅白梅も凛として境内を彩っています。
池を覗き込む夫婦ガマ?もカワイイ!

 

ここから下ってゆく「つくば道」が醸し出す歴史ある風情に、
一同感嘆の声を抑えきれません。うーん、予想外。

  



 


昼に立ち寄った蕎麦屋「ゐだ」。

 

ここでも度肝を抜かれるおもてなし。
ようこそのお抹茶に始まり、
名物かも汁は店主自らがつきっきりで食べ方を指南してくれます。
5mmはある田舎蕎麦の7種類のいただき方をすっかり堪能いたしました。
(まあ、賛否両論でしょうけどね~σ(^_^;))

 

〆は「おしゃれコーヒー」。(なんスか、それ?ってことで、注文してみた)
6オンスのカクテルグラスにブランデーを注ぎ、
恭しくアイスコーヒーを注(つ)ぐ店主。
その上からクリームを入れると、おやおや不思議と沈まない。
流麗なお点前を見ているような、「おしゃれな」コーヒーでしたわ。



ゐだ流蕎麦道に舌鼓を打っている間に、激しく降っていた雨は幸い上がってくれて、
さて、後半の散策の始まりです。

 



筑波の二峰を背に、1時間ほど歩き続けてたどり着いたのは、
筑波の正倉院と呼ばれる平沢官衙遺跡。
1000年以上も前、奈良・平安時代の常陸国筑波郡の役所跡なのだと。
想像もしていなかった高床式倉庫をはじめとする遺跡群にびっくりです。
日本、いたるところに歴史あり、を実感しつつ、帰途に着く。

 つくばのマンホールです。

つくばエキスプレスで秋葉原に到着して、行く先は、神田「みますや」。
創業1905年、言わずと知れた伝説の居酒屋の暖簾を十数年ぶりにくぐります。

 

 

奥へ分け入っても分け入ってもオヤジしかいない・・・という記憶もはるか彼方、
土曜日だったせいか、若い女子の姿も多く、
時代は変わったのかも、とある意味しみじみ。
こういう日は(も?)燗酒うまし。

え?句ですか?
ネタは仕入れたので、ゆるゆるとまとめまする。

歌舞伎・太閤記

2016-02-20 03:04:09 | 美を巡る
160216.tue.



久しぶりに歌舞伎座へ。
旧歌舞伎座へは相当通ったので、
新しくなってからはむしろ足が遠のいてました。

演目は「新書太閤記」吉川英治原作。
誰もが知るところの秀吉一代記です。

歌舞伎初めてという友人には、とてもわかりやすい演目で、
喜んでもらえてよかった。
3階席でもそこそこゆったりだし、
以前より花道が結構見えるのには、びっくりぽん。

今回は歌六丈、左團次丈といった贔屓の役者はもちろん、
秀吉に菊五郎丈、光秀に吉右衛門丈、信長に梅玉丈と、
メッチャ豪華な顔ぶれ。
綺麗どころも充実。
円熟味を増した時蔵丈に、ずいぶん力をつけた菊之助丈。
おっと、松緑丈はすっかり風格が出て。

役柄と役者のイメージが一致しないのが面白かった〜という友人の感想に、
その昔、「世にも稀なる紅顔の美少年牛若丸〜」
なんて言われて出てきたのが
貫禄あるお爺様(あれは晩年の17代目勘三郎!?)だった時の衝撃が蘇ったわ(笑)

また見に来たいという彼女に、
今度は様式美がたっぷり味わえる時代物と舞踊を勧める。



幕の内弁当も美味しかったし、
やっぱりあの雰囲気は独特。別世界。
私もまたしばらく通おうかな。
来月は芝雀丈の雀右衛門襲名披露公演ですしね。

韓国薬膳新年会

2016-02-13 16:28:42 | 美味いただく
またまた今頃のアップで失礼します。



1月28日は、昼間は大船、夜は神楽坂で新年会。
気の置けない歌友たちと、隠れ家的一軒家「松の実」に集合です。

石畳の小路を入り、降りて行く途中にある韓国薬膳料理のお店です。
陰陽五行説に則ったメニューがコースで出てきます。
まずは白胡麻のお粥に、九節板(クジョルパン)。
五色(青、黄、赤、白、黒)、
五味(酸、苦、甘、辛、鹹(塩からい)の食材を
小麦粉で作られた薄い皮で少しずつ包んでいただく。
キュウリ、もやし、しいたけ、にんじん、錦糸卵、空心菜など
上品な薄味です。器も美しい。



牛蒡のチヂミ、煮豚、白菜のキムチ、鮪とアボカドのユッケ。

  

最後に参鶏湯(サムゲタン)。
骨まで崩していただけるほど煮込んだ、身も心も温まる鍋です。

 

デザートはスジョンガ(水正果)のゼリーととうもろこし茶。
マッコリを酌み交わしながら、楽しいしみじみしたひとときでした。

 

帰りは、酔い覚ましがてら、別の小路をそぞろ歩き。
そして、カナルカフェでお茶飲んで、ゆったりした気分で解散。

翌日は皆からお肌プルプル~~と報告が(笑)。
そうでしょう、そうでしょう。
オジサンにもオバサンにもおススメです。

武蔵野公園にて

2016-02-12 16:55:44 | 歌を詠む
遅ればせながら、先月(1/16)の 武蔵野公園散策メモ。

武蔵野公園は秋と冬と春をないまぜにして、
しずかに生き物たちの来るに任せていた。
まる裸の木立の小枝は毛細血管のように蒼穹を這い、
足元はふかふかの枯葉の海。
それを蹴散らしながら、私たちは童心に戻ったように
モグラの穴を突き、冬芽の顔に笑う。
野川沿いをランニングする中高生の傍らで、
ツーイツイと川面を渡るセグロセキレイ。



蝋梅は黄ばんだ磨り硝子の花弁に光を集めて満開。
白木蓮は精一杯蕾を膨らませて、空に向かう。



くじら山と名付けられた小山に登ると、
なんだか子ども時代に戻ったような軽い高揚感。
広場で凧揚げする子ども達に交じりたくなる。



葦原を分け入って、しゃがむと、
空と葦と私だけの青い世界が広がって、
地球とかくれんぼでもしている気分。

住宅街を抜けて、小川の流れる小径の先に、
はけの森美術館がある。
豊かな木立に囲まれた一軒家。
敷地内のオーブン・ミトンカフェで
キッシュランチに舌鼓を打っていたら、
肝心の串田孫一展を見損ねたのが痛恨の極み(≧∇≦)



その後、荻窪に移動して、すぎなみ詩歌館で歌会。
同じ景色を見て歩き、
それぞれが切り取った場面を詠み、
鑑賞しあうのは吟行の醍醐味です。
二次会でさらに盛り上がるのも、
体を使って自然と触れ合ってきた
一日の証明でしょうね。
だから、吟行はクセになるのです。(笑)

★写真はT兄、K嬢から拝借。
この日、スマホを忘れ、
不本意ながら不便を余儀なくされました。(涙)


カマキン

2016-02-11 10:51:09 | 美を巡る
160128.thu.

 

カマキンこと神奈川近代美術館が先月末、65年の歴史を閉じた。
個人的にも大好きな美術館だったし、
仕事でもだいぶお世話になったので、
しみじみ感慨無量です。

 


暮れも押し迫った30日に、終電近くまで、
学芸員室で作業したことも懐かしい思い出。

その帰り、北鎌倉で書の師から、
電車のドア越しにおせちを手渡されたことは、
おそらく一生忘れないだろう。

 

建物が乗っている蓮池の影を追って、日がな一日眺めた日も。

 

簡素な椅子とテーブルの置いてある喫茶室で食べた、
昔ながらのプリンの味も蘇る。

 


閉館4日前、28日はすごい行列だった。
戦後美術を牽引してきたカマキンを惜しむ人々が、
やっぱりこんなにもいたんだなあ。

葉山も別館もありますけどね、
しばらくは若宮大路も工事中だし、
八幡様に行く楽しみがひとつ減っちゃったな。



そうそう、先日、千葉市美術館にいたら、
その当時編集してた本のシリーズがまだ売られてて
うれしくなって、思わずパチリ(^_-)-☆

本郷~不忍レトロ散歩

2016-02-02 16:30:10 | 暮らしあれこれ
160201.mon.

金曜日の夜から38度超えの高熱出してダウン。
年に一度か二度は、鬼の霍乱起こします。

今朝は少し快復したので、早起きして、
本郷まで来月の歌会の会場予約に。

抽選が終わったのが9時過ぎ。
石川啄木が家族で住んでいたという喜乃床跡地、アライ理髪店以外(笑)、
どこも開いてる店がなくて、仕方がないので菊坂通りなどぷらぷら。

 

くすんだ朝だから、街灯がまだ灯っている?
と思ったら、傘が(おそらく)赤銅なんですね。
レトロな、とても不思議な光景。

樋口一葉ゆかりの質屋さんあり、
江戸の振袖火事があったからか火伏稲荷があり、
かけはぎ屋さんあり、ズボン堂あり、金魚売って珈琲も飲める店あり、
なかなかというかかなり面白い一帯でございます。
東大近辺は馴染みがあったけれど、迂闊だったなあ。

  


その後、近江屋でゆっくりブランチ。
昔ながらのサンドウィッチとフルーツプリン。食欲もやや復活。

 


夕方の打ち合わせまで、時間はたっぷりあるので、不忍池から上野公園へ。
美・博・園が休館日のためか、どこも閑散として、むしろいい感じ。
常に行列のスタバもパークサイドカフェも
今日は並ばずに入れます。

 

日暮れまで、きっとこんな白い一日です。