130823.fri.
東京ウィメンズプラザにて
乳がん患者会の会「あけぼの会」創立35周年記念講演会。
“乳がん・再発を生きる!”
がん研有明病院の岩瀬先生による
基調講演は「遺伝子と乳がん 最新の研究」。
先月もボランティア研修会で聞いたお話だったが、
新しい分子標的治療薬の認可が、さらに着々と進んでいるとのこと。
第二部は、8名の再発患者の体験発表と、岩瀬先生からのアドバイス。
3時間はあっという間に過ぎて
ウィメンズプラザを出たあと、
ボランティア仲間のMさんとBerry cafeで一服。
私はドラゴンフルーツとマンゴーのケーキ。
Mさんは、イチジクとベリーのケーキ。
ちょっと疲れちゃったからね、いいでしょ?? 美味でした~。
幸いにして、術後10年を過ぎて、
つつがなく普通の生活を送れている私達だが、
常に再発・転移の不安は抱えているわけで、
再発された方々の凄まじいまでの闘病話、リアルな言葉を
しかも明るく発せられた後には、なんとも言えない気持ちになる。
万が一、再発したら、
それを誰にも言わずに、痛みだけは薬でコントロールして、
寿命を全うするという選択肢もあるよね。
抗がん剤って、次々と新薬が出てくるけど、
それって結局、延命治療でしょう。
自分は子どもも成人してるし、何が何でもっていう治療は
もうしなくてもいいかもしれない。
・・・とMさん。
近藤誠先生の「ガンと戦うな」本が再びブームになっていることもあり、
抗がん剤についてどう思うか、と
患者さんから聞かれることも少なくないこの頃。
どんな治療法を選ぶか、あるいは、いつやめるか、それを選ぶのも本人。
患者が 主体であるという意識が、かなり高まっているのを実感する。
乳がんは、比較的QOLが維持しやすい。
だからこそ、今日のような講演会に、
この酷暑の中、200人もの元気な(元気に見える)女性が
集まることができるわけで、
そこには、それだけたくさんの選択肢があったということでもある。
「がんになっても誇り高く美しく」
あけぼの会のモットーを体現する女性達が集まったおかげで(?)、
午後の豪雨も夕方にはからりと上がっていました。