ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

いのちに感謝の日

2016-04-30 02:17:07 | 暮らしあれこれ


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28年前の今夜は雨。
帰省途中、中央道の駒ヶ根IC付近で交通事故。
車から飛び出して、30mダイビング。
反対側車線を飛び越えて、落下。
瀕死の重症を負っていた私です。

ああ、生きててよかった〜〜。

助けてくれた御先祖様に感謝する日。
いつも感謝はしてるけど、
ほんと、ありがとうございます。

久しぶりの更新でした。

樹と草の世界観

2016-04-26 13:36:15 | 歌を詠む
いろいろあって、ブログの更新ができませんでした。。。
ひと月前のこれ、アップするのも忘れてた。

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後楽園涵徳亭にて、不忍歌会の学習会。
今回は、日高堯子さんによる講演会「前登志夫の歌と私」。

桜の蕾はまだ固いですが、
良い天気に誘われてか、
園内は大勢の人が訪れていました。

 

吉野で一生を終えた前登志夫の歌には
木・樹を象徴的形象として詠んだものが多い。

  かなしみは明るさゆゑにきたりけり一本の樹の翳らひにけり (『子午線の繭』昭和39)

風土、動植物へ一体化する志向から
アニミズム的な感覚を前登志夫と共通に持つ日高さんですが、
彼女は草の方に意識がいくのだという。

木と草の違い、それは、草は全細胞が生きているもの。
一方、木は半分が死んだ細胞でできている。
自分と前氏の違いもまたそこにあるという日高さんの解釈が面白かった。

地図が描ける歌、という表現にも納得。
世界観が確立しているということでもあるだろう。
寓話的世界、例えばムーミン谷とか、今話題の精霊の守り人の世界とか、
例えの出し方が的確。

そういう観点で、お二人の歌集を読み比べてみようと思う。
・・・思う、だけじゃなくてね、ちゃんと実践しなきゃ(;^_^A

職人の手

2016-04-11 00:23:33 | 美を巡る
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オートクチュールとは
パリの高級衣装店組合(通称「サンディカ」)に
所属するメゾンで作られた「特注の仕立て服」。



19世紀後半、
パリで生まれたオートクチュールを支えてきたものは、
職人の手だ。



たかだか半世紀の、
しかし革新に次ぐ革新と衰退のオートクチュールの歴史。
見応え充分。


ヴニンググローブのカッコいいこと!金の爪ですよ。

東京三菱一号館にて。

葉桜の頃

2016-04-09 00:04:54 | 暮らしあれこれ
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髪を洗われているときは、しばし胎児に戻るよう。

リズミカルな指の動きと、
天井から落ちてくるピアノの音符によって、
次第に解かれていく心地よさ。

やがて間もなく、
春のベリィショートの出来上がりです。

  

葉桜が好きだから、いま時分の桜は最も好み。

 

ジューンブライドならぬエイプリルブライドの花嫁も愛でる
目黒川の桜、もうしばらくは保ちそうですね。

 

調香師

2016-04-07 18:18:20 | 暮らしあれこれ
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今年2度目の鬼の撹乱。
前日、公園で長くおしゃべりして、カラダ冷やしちゃったかな?

花粉症の鼻水くしゃみが風邪のそれに変わってきた頃には
ときすでに遅し・・・(涙)
少し熱が下がって楽になりましたが・・・
無理無茶しないで、なんて他人に言ってる場合じゃないですね。

昼間、戸塚で、調香一筋60年という人生の大先輩のお話を伺って、
圧倒されました。(知恵熱はそのせいかも?(笑))

御年85歳。飯田中学(旧制中学ですね。現県立飯田高校)の先輩です。
長くフランスで調香の修業を積まれて、
いまは個人でアートパフューマリーを経営していらっしゃいます。

テーブルの上に用意してくださった有名な香水の箱や瓶。
レディー・ガガと名付けられた香水の色と香りにびっくり。
シュッと吹き付けると、黒い液体が!?(笑)
予想に反して甘い香りでした。
(が、この時すでに背筋ゾクゾク、鼻が詰まり始めていたので、あてにあらないけど)

  

ミツコやコティの珍しい香水瓶にもワクワクします。
香りだけじゃない、これも総合芸術ですね。

 

K氏、いまでも新しい香りや珍しいものには目がないご様子。
蘭引(らんびき)という江戸時代に作られた蒸留器を前に、話が止まりません。(笑)
これをある骨董市でを見つけたときは、
奥さんを放ってまっしぐらに買いに走ったのだとか。
電車の中でも、
「失礼ですが、つけていらっしゃるのは○○ですか?」と
突然、ご婦人に声をかけることもあるそうな。

 

未だ現役、K氏の小さなラボは夢のファクトリー。
無数の小瓶が壁いっぱいに並べられ、
分銅計や五玉の算盤などもごく自然に置かれています。

意欲があれば何でもできる、いつまででもやれる、
とおっしゃった時の一瞬の目の輝き。
こういう発見が嬉しいんだなあ。

花曇り、花冷え、花霞み。

2016-04-06 01:10:54 | 暮らしあれこれ
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花曇り、花冷え、花霞み。

 

ご近所の友とランチ後のティータイムは、
善福寺川緑地でまったり。

 

ぽつりぽつりと会話し、笑い、空を見て、
これが彼女と私の毎年恒例の春のリセット。

 

ヒメオドリコソウの絨毯の中に、その先に、
どんな未来がひらけているだろう。

  

 摘んできた野の花のブーケ。