昨夜のTV「池上彰の伝えたいこと」で紹介されていた、祭祀の島・久高島。
ひと月前に見た映画のこと、アップするの忘れてました。
150107.wed.
上映20分前に行ったのに、
50人目の私から補助椅子になってしまった・・・(⌒-⌒; )
補助椅子入れてもプラス数人で会場満席だったので、ギリギリセーフ(^^;;
渋谷アップリンクで上映中の映「イザイホウ」を見に行ったお話です。
イザイホウとは、神の島として今も敬われている沖縄の久高島で、
12年に一度の午年にだけ行われる30歳から41歳の、
島で生まれ、島に生きる女が神になる神事だそうで。
映画が撮られたのが1966年。次に行われた1978年のイザイホウが最後の祭祀。
この映像に出てくる女性達のほとんどが、もうこの世にいない。
彼女達と共に、消え去ってしまった儀式です。
粗いモノクロの映像に、島の自然が映し出される。
女性達の白い装束の行列が迫ってくる。
神と認められる時の神妙な表情。
いつの間にか耳に残る繰り返す祈りの声。
砂浜を踏みしめる素足。
弾けるようなカチャーシーの手の動き。
耳元で揺れるイザイ花の紙片。
すべてが強い残像となる。
男達は海へ漁に出て、一定時期は帰ってこない。
女達は島で畑を耕し、子どもを育てる。
やがて女は神となり、島と男を守る。
厳しい生活の中で、信仰を拠り所にするための儀式だったのか。
12年に一度のこの大祭の他に、年に27の祭祀が、
ノロと呼ばれる女性の最高神職者を中心に行われてきた。
太古から連綿と続く、神と人とが行き来するこの島の宇宙が、
後継者不足から崩れていく様を見届けねばならないのは
なんとも不思議な切ない気持ち。
もちろん時代の変化に対応して、かたちを変えて続いていくのは
何ものも同じなのですけれどね。
島に通い、この映像を撮り続けた野村岳也氏の仕事には敬服します。
比嘉康雄氏も十余年にわたり祭祀を見続けて
『日本人の魂の原郷 沖縄久高島』をまとめている。
読み応え十分。
当時のリアルがビンビンに迫ってくる、
ちょっと身震いするような時間でした。
ひと月前に見た映画のこと、アップするの忘れてました。
150107.wed.
上映20分前に行ったのに、
50人目の私から補助椅子になってしまった・・・(⌒-⌒; )
補助椅子入れてもプラス数人で会場満席だったので、ギリギリセーフ(^^;;
渋谷アップリンクで上映中の映「イザイホウ」を見に行ったお話です。
イザイホウとは、神の島として今も敬われている沖縄の久高島で、
12年に一度の午年にだけ行われる30歳から41歳の、
島で生まれ、島に生きる女が神になる神事だそうで。
映画が撮られたのが1966年。次に行われた1978年のイザイホウが最後の祭祀。
この映像に出てくる女性達のほとんどが、もうこの世にいない。
彼女達と共に、消え去ってしまった儀式です。
粗いモノクロの映像に、島の自然が映し出される。
女性達の白い装束の行列が迫ってくる。
神と認められる時の神妙な表情。
いつの間にか耳に残る繰り返す祈りの声。
砂浜を踏みしめる素足。
弾けるようなカチャーシーの手の動き。
耳元で揺れるイザイ花の紙片。
すべてが強い残像となる。
男達は海へ漁に出て、一定時期は帰ってこない。
女達は島で畑を耕し、子どもを育てる。
やがて女は神となり、島と男を守る。
厳しい生活の中で、信仰を拠り所にするための儀式だったのか。
12年に一度のこの大祭の他に、年に27の祭祀が、
ノロと呼ばれる女性の最高神職者を中心に行われてきた。
太古から連綿と続く、神と人とが行き来するこの島の宇宙が、
後継者不足から崩れていく様を見届けねばならないのは
なんとも不思議な切ない気持ち。
もちろん時代の変化に対応して、かたちを変えて続いていくのは
何ものも同じなのですけれどね。
島に通い、この映像を撮り続けた野村岳也氏の仕事には敬服します。
比嘉康雄氏も十余年にわたり祭祀を見続けて
『日本人の魂の原郷 沖縄久高島』をまとめている。
読み応え十分。
当時のリアルがビンビンに迫ってくる、
ちょっと身震いするような時間でした。
ビンビン伝わってきました。
無くなっていった文化を思うとき、私たちの都市生活をどうしても見つめてしまいます。
精神性のなんと稀薄なことか・・・。
良い映画を見ましたね
ドキュメンタリーはいいなあ。
素晴らしいドキュメンタリーでした。
そうです。精神性です。
我欲ではなく、この世界に生まれてきて何をすべきか。
当たり前のように神と交信していた地域が
つい30数年前まであったということに愕然とします。
15年くらい前、奄美大島に行って、
神事が行われるという山に登った時に、
「つい数日前に沖縄本島からウタキ(ノロ)の
一団が来て祈っていったよ」と聞かされて、
不思議な気分になったことを思い出します。
この映画が見られたのは、
映画の上映告知の小さな新聞記事を
たまたま見つけた時に、友人の映画監督が
沖縄の北窯のドキュメンタリーを撮っていて、
彼女がブログにイザイホウのことを
書いていた時期が一致したという
私にはよくある (^^;; シンクロニシティからでした。
密かにブームになっているようですから、
調べたら、どこかで見られるかも?