テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 本は、バスに乗って ~

2024-04-28 22:04:45 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あいすくりィ~むゥ!」

「がるる!ぐぅるーるぅ!」(←訳:虎です!ジェラートぉ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 GWに相応しい好天……

 いやちょっと暑過ぎるんじゃね?な陽気のもと、

 飲み物や冷菓を用意したら、さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 本バスめぐりん。 ――

 

 

 著者は大崎梢(おおさき・こずえ)さん、

 単行本は2016年に、画像の文庫版は2019年10月に発行されました。

 『”Megurin” the Library Bus Ⅰ』と英語題名が付されています。

 

 実は、先日ご紹介しました『めぐりんと私』の、

 シリーズ第一作となるのが、こちらの

 『本バスめぐりん。』なのです。

 入手に手間取りまして、順序が前後してしまいましたが、

 あらためまして《本バス》ワールドへ、ようこそ~♫

 

「まずはァ、てんけんッでスゥ!」

「ぐるるるがる!」(←訳:足回りは大事!)

 

 神奈川県の、種川(たねがわ)市。

 横浜市と大和市に接し、市の南側は相模湾に拓けていて、

 JRと私鉄が走っていて交通の便もよく、

 ベッドタウンとして人気の土地です。

 

 当然ながら、種川市にも市立図書館があるんですけど、

 市の全域をカバーするために

 運営、というか、運行されているのが

 ”走る図書館”――本バスの《めぐりん》。

 

 3000冊の蔵書をギュウっと詰め込み、

 折りたたみテーブルや

 貸出用の端末器具なども積み入れて、

 市内の公園や公民館などのスポットを巡回しています。

 

 そして、《めぐりん》の運転を担っているのは、

 照岡久志(てるおか・ひさし)さん。

 

「べてらんさんッ、なのでス!」

「がるるぐるるがる!」(←訳:頼れる運転手さん!)

 

 長く勤めた会社を退職した後、

 旧友に誘われて図書館の非常勤職員となった照岡さん、

 市内のあちこちへ《めぐりん》を走らせるお仕事を

 前任者さんから引き継いで数ヶ月、

 まだまだ戸惑うことも多くて。

 

 たとえば、こんな出来事がありました。

 

 利用者さんが、

 ページの間に私物を挟んだまま

 本を返却してしまった……!

 

 照岡さんとともに《めぐりん》に乗車している

 図書館員の梅園菜緒子(うめぞの・なおこ)さんは、

 問題の本を次に借りた人物を探し出しましたが、

 ページの間に何か挟まれていませんでしたか?

 お心当たりはないでしょうか?

 と問うてみれば。

 

 いいえ。

 

「あうゥ?」

「ぐるるぅ!」

 

 素っ気ない答えに、

 梅園さんと照岡さんは首を傾げます。

 

 明らかに何かを知っている表情と声?

 事情があって、言いたくても何も言えない、という様子?

 

「うゥ~むゥ、ややこしいィ!」

「がるるぐる!」(←訳:難しいです!)

 

 一見、重大問題ではないような、

 けれども、放ってはおけない出来事。

 

 はたして、その解決法は?

 そも、消えた私物にはどんな意味があるのか?

 

 照岡さん登場!の『テルさん、ウメちゃん』、

 『気立てがよくて賢くて』

 『ランチタイム・フェイバリット』

 『道を照らす花』

 『降っても晴れても』

 と、5作品が収録されている連作ミステリは、

 春/初夏の読書タイムにおすすめですよ。

 バス旅や電車旅、

 お昼の休憩のお供にも、ぜひ~♪

 

 

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