テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2009新春特別企画・番外《反省&慰労会?》

2009-01-03 22:26:51 | 2009新春特別企画!
「きゃぽ~ッ♪
 あけましておめでとうゥ~ッ!」

「ふゥッ!
 新年早々、大仕事しちまったぜい!」

 はーい、テディちゃもユキノジョーもお疲れさまでした~♪
 ’09新春特別企画はおかげさまで無事終了いたしましたよ!
 『エスキモー』さんの《PINO季節限定アソート》で
 打ち上げと参りましょう!

「むぽッ♪
 ネーさ、おいしィでスゥ!
 きゃらめるあじィ、んまんま♪でスよゥ」

「ミルクティー味もいけるじゃん♪ もぐもぐッ」

 (そこへ、突如、ジジジ……と機械音が)

 あら? ロンドン警視庁からファクシミリが来たわ!
 【ケンケン大佐供述書概要】ですって?
 どういうことかしら、えーと、内容は……


 『ふん!
  強盗だと? バカを言うな!
  わしがテディちゃムズめの住処で探していたのはな、
  あの憎らしい小僧ッ子の犯罪研究誌などではないわ!
  あんなもん、何の役にもたたん!
  わしの狙い?
  決まっておるだろう! 
  楽器だ!
  ストラディバリのヴァイオリンだわい!
  テディちゃムズめ!
  そもそも、このわしが、
  あのヴァイオリンを質屋で手に入れる予定であったのに、
  ほんの数分の差で、あの探偵クマが見つけてしまいおった!
  くそう!
  ブタに真珠、ネコに小判、クマにヴァイオリンとは!
  ♯と♭の区別もつかんくせに、
  生意気な茶色クマめが!』


「むききィ~~~ッ!
 テディちゃ、おこッたでスよッ!」

「オレも、怒りを感じるぜ!
 テディちゃムズ、ロンドンに乗り込んで
 ケンケン大佐の奴に真剣説教大会だッ!」

「よしきたッ!
 おでかけしようゥッ、ユキノジョン・H・ワトソンッ!」

   (どたどたどた……と駆け去ってゆくクマ二匹です)

 ……あのぅ?
 ロンドンて? 説教大会って?
 パスポートも航空券もないのに、どうやって……???  
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2009新春特別企画!その⑥《茶色の下宿人》

2009-01-03 12:56:40 | 2009新春特別企画!
 罠――! 
 これは、ケンケン大佐の罠だというのでしょうか!

 名探偵テディちゃムズ、
 親友のユキノジョン・H・ワトソンに教えます。

「やつのォ、ねらいはァ、べーかーがいィだッ!
 えきにィきたのはァ、ようどうさくせんッ、なんだよッ!」
 
 ああ、テディちゃムズの分析の鋭さよ!

 よ~く考え合わせてみれば、そうです、
 ベーカー街221Bの下宿はいま、だぁれもいません。
 そういやドアに鍵かけてきたっけ?と
 ユキノジョン・H・ワトソン、俄かに不安をおぼえました。

 いえいえ、鍵どころの騒ぎではありません。
 ベーカー街221Bの部屋は、
 貴重な品々でいっぱいです。
 
 ・『犯罪紳士録』(犯罪者たちの悪辣な手口実例が満載!)
 ・『冒険の記録』『事件簿』他、書類多数
    (ユキノジョン・H・ワトソン筆、被害者実名入り/無修正版)
 ・ヴィクトリア女王さまからいただいた勲章&記念品あれこれ
 ・アドラー嬢とボヘミア国王の署名入り写真(ほんもの!)
 ・ペルシャ絨毯(これもほんもの!高級品!)

「うむむゥ!
 ユキノジョン・H・ワトソンくんッ、すぐもどろうッ!」

「テディちゃムズ、ハドソン夫人はッ?」

「はどそんさんはァ、おでかけちゅうッ!」

 大家のハドソン夫人、
 テディちゃムズが長い留守から帰ってくるや、
 ちょうど良ござんした、
 わたくしハロッズの初売福袋の行列に参ります、
 そう言って出掛けてしまったのでした。

 またしても、急げや急げ。
 フクロウのトビィをロンドン警視庁に向かわせ、
 探偵クマ二匹組はベーカー街へ走ります。
 大晦日で浮かれる町を、北へ、北へ。

「ふゥ、ひィ、はふゥ~」

 おっ! ベーカー街が見えてきました!

「けふけふッ、ごほほッ」

 221Bの窓が! 開け放しになった玄関が!

「いたぞォ!」

 階段を駆け上がれば、
 テディちゃムズのヴァイオリン(ストラディバリ作)を手にした
 ケンケン大佐が暖炉の前に!

「むぎゃぽッ!」

「がるるるゥ!」

 さあ大変、格闘が始まりました!
 
「テディちゃムズ、ここはぼくに任せるんだ!
 えいやッ、受けてみろ!
 聖バーソロミュー病院で開発した外科用縫合糸攻撃~ッ!」

 極細ながら堅牢な、手術用の最新型糸をぐるぐると、
 さらにぐるりん、ぐるぐるりんと、
 ケンケン大佐に巻きつけるユキノジョン・H・ワトソン!
 
「ぐひゅうッ!」

「おてがらだァ、ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!」

「やったね、テディちゃムズ!」

 凱歌を上げたその時に、
 到着したのはロンドン警視庁のレストレード警部と警官隊。
 そしてまた、
 彼らに悪漢ケンケン大佐を引き渡したその瞬間。

「わッ、おひさまだァ!」

「初日の出だね、テディちゃムズ!」

 新年を寿ぐ鐘がロンドンの、いえ、世界の上に響きゆきます。
 良き年よ来たれ!
 佳き年であれ!
 テディちゃムズとユキノジョン・H・ワトソンは
 昇る陽光に大きく手を振って、さあ、合唱!
  
「はッぴィー にゅゥー いやァーッ!!」

                           《おしまい》
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2009新春特別企画!その⑤《茶色の紐》

2009-01-02 22:33:31 | 2009新春特別企画!
 看板の文字を、名探偵テディちゃムズの茶色い指が示します。 

『チケット各種取り扱い中 旅の御用命はクックク社へ』

「やつのォ、ねらいィはァ、たかとびィなんだッ!」
 
 そうか、大陸へ逃亡するつもりなのかと
 ユキノジョン・H・ワトソンは、
 テディちゃムズとともに、
 旅行代理店クックク社へ飛び込みました。

「あッ! てんいんさんがァ、きぜつしてるゥ!」

「列車の切符が盗まれているよッ、テディちゃムズ
 裏口のドアも、開いているぞォ!」

「いそごうッ!」

 いちばん近い駅は、といえば、
 ヴィクトリア・ステーション!
 旅行社の店員さんを介抱してから、
 えっほ、やっほ、ほいさっさ、
 探偵クマたちは走ります。

「やつのなまえはねッ、
 《あんこくの けんけんたいさ》だよッ!」

 えっほ、えっほ。
 走りながら、敵の人相を説明するテディちゃムズです。
 
 黒豹狩の名手《暗黒のケンケン大佐》は、
 《犯罪界のナポレオン》ネーさ教授の右腕でした。
 ネーさ教授亡き後は、
 復讐のため、名探偵テディちゃムズを付け狙っていたのです。
 そんな悪者を、国外へ逃してはなりません。
 早く捕まえなければ!

「駅に着いたよッ、テディちゃムズ!」

「ほーむをォ、さがそうッ!
 れっしゃをォ、しらべようッ!」

「あッ!
 あの真っ黒な影は!」

 憎っくき敵を、ついに発見!
 が、折りしも、駅のホームには発車の汽笛が!

「汽車が出ちゃう!
 テディちゃムズ、ぼくたちも乗り込もう!」

 客車の乗降口に、ユキノジョン・H・ワトソンはよじ登ります。
 テディちゃムズも、うんしょ、こらしょ、と
 登り――いえ、登りかけたところで。

「いやッ、ちがうゥ!
 ユキノジョン・H・ワトソンくんッ、

 これは、わなだァッ!」

                         《次回に続く!》
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2009新春特別企画!その④《茶色の汚点》

2009-01-02 15:42:25 | 2009新春特別企画!
「あしあとだよッ、ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!」

「足跡だね! テディちゃムズ……!」

 名探偵テディちゃムズと、
 親友ユキノジョン・H・ワトソンは頷き合います。
 そう、足跡!
 ベーカー街221Bを狙撃した黒い影は、
 空き家の戸口に足跡を残していったのでした!

「追いかけようよ、テディちゃムズ!
 今なら、まだ遠くには行っていまい!」

「いや、まちたまえッ!
 あしあとはァ、だんだんとォ、ぼやけちゃッてるッ!」

 黒い泥のような、どこか禍々しい足跡は、
 大通りまで続いておりましたが、
 そこで馬車の轍(わだち)に紛れてしまい、
 さて、そこからは、
 右か、左か、真っ直ぐか?
 判然といたしません。

「お手上げ、かあ……」

「いいや、まだまだだよゥ、ユキノジョン・H・ワトソンッ!
 こんなときにはァ、トビィをよぶのさッ!
 お~いィ!
 トビィ! トビィ~ッ!」

 すると!
 テディちゃムズの呼ぶ声に応えて現れたのは――

「……あのぅ、テディちゃムズ?
 トビィって……
 フクロウ???」

 ええ、どう見ても、フクロウ、でございますね。
 てっきり警察犬でもやって来るものと予想していた
 ユキノジョン・H・ワトソン、超がっかりいたします。
 
「ふッ。
 がいけんにィ、まどわされてはァいけないよッ、
 ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!
 トビィはねッ、ゆうしゅうなァ『ついせきふくろう』なんだッ!」

 テディちゃムズの言うとおり。
 消えかけた足跡を、くんくん、と嗅いだフクロウは
 探偵クマたちの案内役になりました。
 新年を迎える喧騒に沸くロンドンの街角を、
 あちらの小道、
 こちらの広場と、
 迷いもなく導いていった結果。

「むむゥ!
 やつのォ、かんがえがァ、わかッちゃッたッ!」

 ぴしり!
 とテディちゃムズは或る看板を指差しました!

                          《次回に続く!》 
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2009新春特別企画!その③《茶色のたてがみ》

2009-01-01 21:56:49 | 2009新春特別企画!
 ずどーん!
 
 部屋を襲った銃声に、
 名探偵テディちゃムズと
 ユキノジョン・H・ワトソン医学博士は、
 雄々しくも立ち向かいます。

「むきゃきゃゥ~~~ッ! こわいィッ」

「ひええェッ、ぼうりょくはんたいッ!」

 いえ、その、立ち向かうつもりではありましたが、
 ここはとりあえず、隠れた方がよろしいですね。
 がちゃん!
 どたん!
 飛来する銃弾に、
 クマ型蝋人形は吹き飛び、
 安楽椅子は倒れ、
 カーテンには穴が開きます。
 ああ、怖ろしや!

「気を付けて! テディちゃムズ!」

「きみもだよゥ、ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!
 ……むむッ?」

 銃声が止んだ、ようですね。
 テディちゃムズとユキノジョン・H・ワトソンは警戒しつつ、
 窓辺へ忍び寄りました。

 と!
 路を隔てた空き家の戸口にうごめく、
 これはもう、
 バリバリに怪しいぞ!としか言いようのない黒い影!

「むゥ!
 あやつだよッ、ユキノジョン・H・ワトソンくッ!」

「あいつだねッ、テディちゃムズ!」

「よしッ、ゆこうッ!」

 今度こそ雄々しく、勇敢に立ち上がる
 名探偵とその親友!
 いまや新年を迎えんとするロンドンの街へ、
 短い足でころころと駆け出しました。
 
「みたまえッ、ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!
 はんにんのォ、あしあとがァ、ここにあるゥ!」

「テディちゃムズ、これはッ!」

 ガス灯の明りの下、
 探偵クマたちが発見したのは――

                         《次回に続く!》
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2009新春特別企画!その②《茶色の署名》

2009-01-01 13:37:19 | 2009新春特別企画!
「やァ、ユキノジョン・H・ワトソン、
 げんきィだッたかいッ!」

 テディちゃムズ!

 なんとまあ、驚くではありませんか!
 ベーカー街221Bの部屋で
 医学博士ユキノジョン・H・ワトソンを迎えたのは、
 ライヘンバッハの滝底に沈んだ筈の
 名探偵テディちゃムズ!

「テ、テディちゃムズ!
 君は、君は、ちゃーんと生き延びていたんだね!
 おお、なんという喜びだろう!
 ……でも、あのさ?
 どうして、君、床に寝そべっているんだい?」

「これはねッ、ユキノジョン・H・ワトソンくん、
 ぼくのォ、けいかくさッ!」

 テディちゃムズに勧められるまま、
 ユキノジョン・H・ワトソンも床に伏せてみます。
 すると! 視界に入ったのは、窓際の安楽椅子。
 その椅子に、掛けているのは――

「テディちゃムズ!
 あれは、クマ型の人形だね!」

「そうだよッ! ぼくのォ、かげむしゃさッ!」

 影武者!
 ユキノジョン・H・ワトソン、ぞっといたします。
 親友テディちゃムズの帰還は嬉しいことですが、
 彼はまだ世の犯罪者たちと闘っているのでしょうか?
 む? いや、まさか?
 《犯罪界のナポレオン》ネーさ教授は、
 テディちゃムズ同様にライヘンバッハ滝の濁流から
 脱出したというのでしょうか?

「いいやッ、それはないィよゥ!
 ネーさきょうじゅはァ、かなづちィ、だッたのだからねッ!」

 金槌! 
 ははあ、《犯罪界のナポレオン》は泳ぎがダメだったのですね。

「でもォ、ぼくはァ、けだまッ、だもんッ♪
 ぷかぷかァ、ういてェ、たすかッちゃッたァ♪」

 なるほど、毛玉にも利点はあるものです。
 
「ぼくはァ、きえたふりィしてェ、
 ネーさいちみのォ、ざんとうをォ、ひッとらえていッたんだッ!」

 そうだったのでしたか。
 ユキノジョン・H・ワトソンの目頭が熱くなります。
 悪い奴らを捕まえるために、
 テディちゃムズはさぞや苦労したのでしょう。
 若干……えー、ほんの若干ですが、
 テディちゃムズの茶色い胴回りが細くなった、ような気が、
 えー、しないでもありません。

「そしてねッ、ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!
 のこるはァ、あとひとりィ、なんだッ!」

 テディちゃムズの奮闘により、
 ネーさ教授の犯罪組織は壊滅、
 残党たちも殆どはグリンペン沼監獄の囚人となりました。
 未だ逃亡を続けている幹部はただ一人だけ――

「もんだいはァ、そいつゥなんだよッ、
 ユキノジョン・H・ワトソンくん!
 とッてもォ、きょうてきィでねッ!
 ………むぽッ?!」

「うひゃッ?」

 その時でした!
 銃声がとどろき、
 ベーカー街221Bの窓ガラスが割れたのは!

                      
                          《次回に続く!》 
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2009新春特別企画!その①《茶色の研究》

2008-12-31 22:01:15 | 2009新春特別企画!
 とことことこ……。

 大英帝国の首都ロンドン、
 その片隅を歩いておりますのは、
 一匹のシロクマベア――

「あァーあ、きょうはァ、大晦日かあ……」

 ゴーン、ゴーンと響くのは、
 セントポールの鐘の音でしょうか。

「こんな日には、わが友、テディちゃムズが懐かしい……!」

 医学博士ユキノジョン・H・ワトソン氏は呟きます。
 ええ、そうです。

 世界初の諮問探偵にして比類ない頭脳の持ち主、
 テディちゃムズ!
 
 彼とともに年を越したことも、今は遠い思い出。
 往診を終え、ベイカー街の下宿に戻っても
 火事かっ?!と勘違いするほど
 パイプをくゆらすあの、茶色のクマ影はないのです。

「今頃、テディちゃムズはライヘンバッハの滝の底なんだ……」

 《犯罪界のナポレオン》ことネーさ教授との死闘で、
 テディちゃムズは不帰のテディクマとなったのでした。
 ああ、悔しい!
 唇を噛み、ユキノジョン・H・ワトソンは
 ベイカー街221Bの窓を見上げます。
 テディちゃムズが生きていたなら、
 あの窓に揺れるクマ影が――

「あッ!
 あれはッ? あの影は?!?!」

 窓に映るは、テディクマのシルエット。
 あれは、あのずんぐりしたクマ影は!
 まさか!

「テ、テディ、ちゃム、ズズッ、ズ、あわわわッ!」

 どたどた、どたたたっ。
 足と舌をもつれさせ、
 下宿の階段を駆け上るユキノジョン・H・ワトソン博士!
 ドアを開けた博士が目にしたものは――


「やァ、ユキノジョン・H・ワトソン、
 げんきィだッたかいィ?」

 
                          《次回に続く!》 
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新春特別企画・予告編!

2008-12-31 12:41:07 | 2009新春特別企画!
 よこくッ!

 ことしもォ、やりますゥ、テディちゃとォ、ネーさッ!
 なづけてェ、
 
   ――《2009新春特別企画》!――

 テディちゃ、だいかつやくゥ~!
 それにィ、テディちゃのしんせきィ、
 しろくまのォ、ユキノジョーもォ、かつやくゥしまスゥ!

 2008のォ、わらいィおさめにィ!
 2009のォ、わらいぞめにィ!

 むッぽッぽッ♪
 たのしみにッィおまちィくださいッ!

 
(心配だわ、大丈夫かな~、とネーサの独り言がどこからか……)
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