テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2019!新春特別企画♪《白髭連盟》その2!

2018-12-31 22:24:38 | ♪2019!新春特別企画♪
 窓の外に、浮かぶ街燈の灯。
 しんしんと、冷えてゆく空気。
 新年ももうすぐ、のロンドンに――

 「緊急出動とは、どういうこったぁ!」

 受話器に向かってボヤくのは、マイクマフト氏。

 名探偵テディちゃムズの兄にして、
 国家随一の博識を誇り、
 密かに“政府そのもの”と評される切れ者さんが、
 なぜか取り乱しておりますよ。

「なにぃ?
 プレゼントが届いておらんだと?!!
 そんなバカな!」
 
  

「ありえーん!」

 ごもっともです、マイクマフトおにいちゃん。

「わしの仕事に手抜きはないぞ!
 全てのプレゼントは完璧に配達完了したのじゃ!」

 『ええ、その通りです』と、通話相手は答えました。

  

 そも、《白髭連盟》とは。

 白い髭がこよなく似合う髭自慢さんたちによる
 (注:白い眉がお似合いの女性も可)、
 ボランティア組織なのです。

 そして、《宇宙サンタクロース連盟》のサンタさんたちも、
 99.999%が《白髭連盟》に加入しているため、
 いつしか両者はクリスマス時には協定を結び、
 夜を徹して国境なきプレゼント配達に邁進している、
 のですけれども。
 
  

「なに? 風邪にインフルエンザ?
 トナカイたちも過労でビタミン点滴中?
 ……そうか、北極域の白髭連盟員に病欠多発で
 配達に遅延が生じた、と?」

 プレゼント配達局の事務員さんの説明を聞き、
 マイクマフト氏は頷きます。

「先方に遅延は連絡済み、とな?
 では、プレゼントが届くのは今日か明日かと
 待っているチビっ子がいる、というのじゃな?
 今この瞬間も?」

 こうしてはおられん!
 と、マイクマフト氏は立ち上がりました。

「ゆくぞロディくん!
 聖夜は過ぎてしもうたが、まだ十二夜のうちだ!
 たとえ世界のはてだろうと、
 スッ飛ばしたれぃ!」

 新年目前の緊急出動、
 マイクマフトおにいちゃんの、手腕や如何に?


  ~その3!に続く~
 

 
 
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2019!新春特別企画♪《白髭連盟》その1!

2018-12-30 22:19:14 | ♪2019!新春特別企画♪
 ゴオォ~ン、ゴォ~ン……
 鐘が鳴ります、おごそかに鐘が。
 2018年が暮れてゆくよ、と
 ビッグベンの音色がロンドン市民に告げております。

 今年もやってまいりました、新春特別企画!
 例年のごとく、
 霧けぶるグレートブリテンの首都、
 ロンドンのダウニング街に響くのは……
 ん?
 ダウニング街?
 ベーカー街じゃないんですか?
 
  

「ふ~ぅ!
 困難なミッションを達成した後の、この充実感!」

 おや。
 椅子に掛けてくつろいでいるのは、
 名探偵テディちゃムズの兄・マイクマフト氏じゃありませんか。

「サンタクロースさんの手伝いは無事に終わったし、
 あとはもう、のんびり気ままに
 年越しすればいい。
 おっとと、
 扮装用のアゴ髭を外して、と」

  

「よし!
 ではいつものように、ディオゲネス・クラブに行って、
 美味しいパイとホットワインでもいただこうかな♪」

 官庁街と、首相官邸があるダウニング街、
 そのすぐ近くに
 ロンドン随一の変わり者が集まるディオゲネス・クラブがあり、
 マイクマフト氏の住居はクラブのほぼ真向いです。

 街路を渡れば、
 あたたかな炎が揺れる暖炉、
 極上のウィスキーが素早く給仕されてくる、
 座り心地の良いソファが待っている――

 ああ、なんたる幸運だろうか、と
 マイクマフト氏がにっこりした、その瞬間。

  

 リリン!と電話が鳴りました。

「うん? 何事じゃ?
 大晦日の、こんな時刻に電話とは」

 マイクマフト氏が受話器を耳に当てるなり、
 息せき切った様子の相手が言うことには。

『マイクマフトさん、
 白髭連盟より緊急出動の要請です!!』

「むむむむっ!」

 マイクマフト氏、
 思わず受話器を握りしめます。

 はて、白髭連盟とは?
 緊急出動とは何のことやら?
 マイクマフト氏の“のんびり年越し”は、
 いったいどうなるんでしょうか?


    ~その2!に続く~

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2018年のBEST BOOKを探せ(その5)!

2018-12-29 22:14:33 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はれたァひはァ~だいあもんどッ!」
「がるる!ぐるるっるがるるる!」(←訳:虎です!シルエットあでやか!)

 こんにちは、ネーさです。
 晴れた夕空にダイアモンド富士が観測された今日は、
 2018年版《BEST BOOKを探せ!》もファイナル回となりました。
 第1回から順に、アートブック&絵本、
 コミックのジャンル、
 小説、ノンフィクション、と巡って
 第5回の本日は“総合”編です。
 2018年《BEST BOOK》の頂点に立つのは……
 こちら!!
 
  


       ―― ヒイラギ荘の小さな恋 ――


 著者はチャールズ・ディケンズさん、
 イラストはヨシタケシンスケさん、翻訳は金原瑞人さん、
 2018年10月に発行されました。
 『ディケンズショートセレクション』と副題が付されたこの御本には、
 短編作品6篇が収録されています。

 ……ええ、分かっています、
 我ながらツッコミどころ満載の選考だということは。
 
   そもそもこの《ショートセレクション》シリーズは、
   児童書として刊行されている作品。

   著者のチャールズ・ディケンズさんだって、
   1812年に生まれて1870年没、という、
   現代からはとんでもなく遠くかけ離れた“過去のひと”だろう?

 って叱られるかもしれませんが、
 100年経っても200年たっても、、
 この作品の良さは変わりません。

「いッしゅんだけどォ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:永遠なんだ!)

 とりわけておすすめしたいのは、
 表題作品『ヒイラギ荘の小さな恋』です。

 微笑ましくも美しい、
 夢のような恋のおはなし。

 或いは、他愛ない、とさえ言える小咄。

 けれども、ごく短い物語の背後には、
 広大な世界が、
 ひとの世の営みが存在することが確かに感じられ、
 読み手のこころを打ちます。

 そうしてさらに、
 『ヒイラギ荘』の物語がその真価を発揮するのは、
 読了直後ではなく、
 読み終えて、何日も、何ヶ月も、
 もしくは何年も経ってから。

 時が過ぎても、
 ふっと思い出す。

 何かの拍子に、ありありと文章がよみがえる。

 耳元に、瞼の裏に、物語の場面が立ち昇る。

 これは、そんな一冊、そんな物語です。

「ずッとずッとォ!」
「がるるるるる!」(←訳:忘れられない!)

 イラストのヨシタケさん、
 訳者の金原さんにも全力で拍手を贈りたいこの作品は、
 読者の年齢を問わぬ名作です。

 冬休み、本屋さんへ行く機会があったら、
 どうか皆さま、探してみてください。
 『ヒイラギ荘の小さな恋』を。
 そして、ぜひ、一読を♪




 さて、次回からは
 これも毎年恒例の《新春特別企画》に挑みます。
 Twitterも更新しましたので、
 おヒマでしたら、

  こちら

 を覗いてみてくださいね~♫
 
 
 
 
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2018年のBEST BOOKを探せ(その4)!

2018-12-28 22:26:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 さささッさむいィけどォ~!」
「がるる!ぐるがるる~る!」(←訳:虎です!まだ探しま~す!)

 こんにちは、ネーさです。
 最強寒波の襲来に手指も爪先もガクブル……ですが、
 はい、2018年版《BEST BOOKを探せ!》は、
 アートブック&絵本、
 コミックのジャンル、
 小説……と続いて、
 本日はノンフィクションジャンルのBESTな作品を、
 さあ、どうぞ~!

  

 
           ―― 極夜行 ――


 著者は角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)さん、
 2018年2月に発行されました。
 《Yahoo!ニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞》、
 《大佛次郎賞》受賞、と
 大好評を博しているこの御本は、
 ノンフィクションのジャンルに留まらず、
 2018年を代表する1冊、と申せましょうか。

「まッくらなァ、ほッきょくけんッ!」
「ぐるるるがるるぐるる!」(←訳:ワンコと旅する4ヵ月!)

 地図の空白が失われた現代、
 冒険家さんたちは何処へ向かうのか――

  《これ以上の探検はムリです。》
 
 著者・角幡さん御自身がそう述懐する極闇の国の彷徨は、
 まるでSF映画のような“宇宙”感!

「おみごとォなのでス!」
「がるぅ!」(→訳:拍手ぅ!)

 そして、『極夜行』とは異なるアプローチで
 私たちをブチのめしてくれたのが、
 ↓こちらの御本です。

  


         ―― オカルト・クロニクル ――


 著者は松閣オルタさん、2018年9月に発行されました。
 拙ブログでご紹介した折にも書きましたが、
 『オカルト』と入っている題名のせいでちょっと、
 いえ、だいぶ損しちゃってるかもしれないこの御本……
 嬉しいことに、
 分かるヒトにはやっぱり分かるんです!
 重版が出来して、現在は四刷!

「やッたでスねッ!」
「ぐっるがる~!」(←訳:もっと行け~!)

 宇宙人やらUFOやらが出てくるオカルト譚ではなく、
 地道に資料を検証し、
 未解決事件の真相を探ってゆく松閣さんの語り口は、
 読み手の私たちに奮起を促します。

 本当は何が起こったのか?
 自分のアタマで考えるんだ!

「おしつけェ、なしィ!」
「がるるぐる!」(←訳:煽動もなし!)

 今年いちばん“考えさせられた一冊”とさえ言い切れる
 松閣さんの研究と思索の記録は、
 Web上で公開されていますので、
 そちらも覗いてみてくださいね
 (『オカルト・クロニクル』で検索を!)。

「なにはァ、ともあれェ!」
「ぐるるがるるぅる!」(←訳:読んでみましょう!)

 さて、明日はいよいよ
 2018年《BEST BOOK》探しのファイナル!
 総合編をお送りいたします。
 お楽しみに~♪



 
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2018年のBEST BOOKを探せ(その3)!

2018-12-27 22:08:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうもォ、つッぱしィるゥ~のでスゥ!」
「がるる!ぐるがるるるるる!」(←訳:虎です!暫しお付き合いを!)

 こんにちは、ネーさです。
 2018年版の《BEST BOOKを探せ!》、
 アートブック&絵本、
 コミックのジャンル、と来て、
 本日は小説のジャンルからBESTな御本たちを、どうぞ~♫
 
  


            ―― 宝島 ――


 著者は真藤順丈(しんどう・じゅんじょう)さん、
 2018年6月に発行されました。
 『HERO'S ISLAND』と英語題名が付されたこの御本は、
 でっかい“熱”の塊そのもの!
 米軍が支配する返還前夜の、
 そして返還後の沖縄に吹き荒れる嵐は、
 限りなく魅力的な登場人物たちを
 どこに連れ去ってゆくのか……
 この素晴らしい作品を生み落とした著者・真藤さんに拍手を!!

「ぱちぱちぱちィ!」
「ぐるるー!」(←訳:ブラボー!)

 さあ、次は。
 
  


           ―― あやかし草紙 ――


 著者は宮部みゆきさん、2018年4月に発行されました。
 『三島屋変調百物語伍之続(みしまやへんちょうひゃくものがたりごのつづき』
 と副題が付された《変調百物語》シリーズの第5作です。
 袋物屋《三島屋》さんと江戸の町を舞台に、
 新たに語られる連作5編のうち最も“怖い”のは、……
 やっぱり表題作品でしょう!

「せなかがァ、ぞくぞくゥ~ッ!」
「がるるる~っるぐるるるる!」(←訳:じわじわ~っと忍び寄るよ!)

 では、ここからは海外作品も♪
   
  


         ―― 君の名前で僕を呼んで ――


 著者はアンドレ・アシマンさん、
 原著は2007年に、画像の日本語版は2018年4月に発行されました。
 英語原題は『CALL ME BY YOUR NAME』、
 この御本を原作とする同名の映画作品が公開され、
 書籍も注目を浴びた……んじゃなくて!
 そもそもね、原作が素晴らしいから映画化されたのよ!
 先ず原作を読んでほしいわ! 原作を!!

 おっと、ついアツくなっちゃいましたが、
 はい、↓こちらの御本も、映画絡みなんです。
 
  


      ―― シェイプ・オブ・ウォーター ――


 著者はギレルモ・デル・トロさん、ダニエル・クラウスさん、
 原著は2018年に、日本語版は2018年3月に発行されました。
 英語原題は『THE SHAPE OF WATER』、
 ヴェネツィア映画祭の金獅子賞、ゴールデン・グローブ賞、
 米国アカデミー賞の主要部門賞をも獲得した同名映画の
 公式ノベライズ作品は……
 濃い! 重い!
 著者・デル・トロさんの執念!が詰まった一冊です。
 SF好きな活字マニアさんに
 おすすめですね♫

「えいがァすきなァ、おかたもォ~!」
「ぐる!」(←訳:ぜひ!)

 明日の第4回は、ノンフィクションのジャンルへ
 《BEST BOOK》を探しに行きますよ。
 お楽しみに~♪



 
 
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2018年のBEST BOOKを探せ(その2)!

2018-12-26 22:15:59 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ふァ~…いちにちィでェ、へんしんッ!」
「がるる!ぐるるがーるる!」(←訳:虎です!お正月モードだ!)

 こんにちは、ネーさです。
 毎度のこととはいえ、
 クリスマスから一夜を経て、
 すっかりお正月模様にに変わった街に感心しながら、
 本日も2018年の《BEST BOOKを探せ!》を続行しましょう♪
 第2回目の今日は、
 コミック・ジャンルのBESTな作品を、さあ、どうぞ~! 
 
  


        ―― 私の少女マンガ講義 ――


 著者は萩尾望都さん、2018年3月に発行されました。
 厳密にいうならば、
 マンガ作品ではありませんが、内容はとても貴重です。
 ナポリ東洋大学とボローニャ大学、
 ローマの日本文化会館で行われた萩尾さんの講演会と
 インタビュー……
 萩尾さんのファンの方々は、
 もう絶対に読まなくちゃ!な快作ですよ。

「ではァ、ここからはァ~…」
「ぐるっる~!」(←訳:コミック~!)

 2018年を代表する漫画作品としては、
 たとえば『ゴールデンカムイ』『薬屋のひとりごと』『はたらく細胞』他、
 それに私ネーさの大好きな青池保子さんの作品も
 選出したいところ、なんですけど、
 ここは敢えて、↓こちらで!

  


          ―― 夜廻り猫 4 ――


 著者は深谷かほるさん、2018年7月に発行されました。そして、

  


         ―― 夜廻り猫の展覧会 ――


 著者は深谷かほるさん、2018年11月に発行されました。
 ド派手なアクションや戦闘シーンはない……けれども、
 涙と笑いと若干のシュールさ?で
 読み手のこころをがしがしっと掴む“夜廻りワールド”、
 2018年も健在でした!

「らいねんもォ、よるをォあるくゥ~!」
「がるるるるぐるるる~!」(←訳:ネコたちよガンバれ~!)

 そして、もう1作品は、
 次巻以降への期待もこめて、こちらを!

  


         ―― ダンジョン飯 6 ――


 著者は九井諒子さん、2018年4月に発行されました。
 第1巻の頃とは、展開も傾向も大きく変化??
 この先はどうなっちゃうの?
 ダンジョンの闇を祓う勇者は?その方法は?
 
「こたえはァ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:迷宮の奥に!)

 と、コミックのエリアをバタバタと走り抜いて、
 明日の第3回は小説ジャンルの《BEST BOOK》を探しますよ。
 お楽しみに~♫


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2018年のBEST BOOKを探せ(その1)!

2018-12-25 22:04:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴィ~めりィ~くりすますゥなのでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるぐる!」(←訳:虎です!どこかで鈴の音が!)

 こんにちは、ネーさです。
 シャンシャンシャン……と軽やかな鈴の音色が空を渡りゆく本日は、
 さあ、恒例の年末企画、
 2018年版《BEST BOOKを探せ!》を開催いたしますよ♪
 第1回の今日は、
 アートブックと絵本のBESTな作品を、さあ、どうぞ~!

  


       ―― グスタフ・クリムトの世界 ――


 監修は海野弘さん、2018年7月に発行されました。
 『女たちの黄金迷宮』と副題が付されたこの御本には、
 クリムトさんのファンの方々にも
 あまり知られていない図版が多数掲載!
 装幀も凝っていて、
 あの横尾忠則さんも新聞の書評で絶賛しておられました。
 監修者・海野弘さんによる解説は必読ですよ♫
 
  


  ―― フェルメール原寸美術館 100%VERMEER! ――


 監修は千足伸行さん、2018年10月に発行されました。
 『フェルメール展』の影響でフェルメールさんの関連本が
 ドッと刊行された2018年でしたが、
 フェルメールさんの人生や画業を知るより、
 作品を“見る”ことに集中したいなら、
 ↑この一冊がおすすめです!

「つぎはァ、えほんッなのでスゥ~!」
「ぐる、がるる!」(←訳:はい、こちら!)

  


      ―― それしかないわけないでしょう ――


 ヨシタケシンスケさん著、2018年11月に発行されました。
 そして、同じく――

  


        ―― みえるとかみえないとか ――


 作はヨシタケシンスケさん、相談は伊藤亜紗(いとう・あさ)さん、
 2018年7月に発行されました。
 “絵本にしかできない表現”に挑戦するヨシタケさんの、
 上記2作品、そして他にも絵本、書籍の挿絵等は
 大人&チビっ子たちに大人気!
 2019年もきっと
 私たち活字マニアをワクワクさせてくれるに違いありません♫

「つぎはァ、どんなのォかなァ~?」
「がるぐっるるるー!」(←訳:新作待ってますー!)

 と、大急ぎで駆け抜けた《BEST BOOK》探しの旅第1回、
 明日の第2回はコミックのジャンルを予定しております。
 お楽しみに~♫
 
  
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HO! HO! HO!

2018-12-24 22:01:18 | おまつり
「HO! HO! HO!
 やあ、活字マニアの皆さん、
 おめでたい日といえば、わしの出番であるぞよ!」

 トナカイたちの鈴がリンリンと響く夕べ、
 名乗りをあげましたのは、
 名探偵テディちゃムズの兄マイクマフト氏です。

  

「今日24日は、クリスマスイヴ!
 大忙しのサンタさんをお手伝いすべく、
 わしも出陣するぞ!
 カモン、ルドルフ!
 贈り物を積んだソリはあっちに……
 ん? ありゃっ?」

  

「……おまえさん、トナカイではないなっ?!?」

「はい! ぼく、ロディです!」

「ルドルフとロディ……似ているようで大違いじゃが……
 いや、しかし!」

 大切なのは、心意気!
 チビっ子たちに贈り物を届けたい、
 その心意気があるならば!

  

「あァ~…おにィちゃんッ、だいじょうぶゥかなァ??」
「がるぐる~…」(←訳:不安だね~…)

 名探偵テディちゃムズと虎くんが、
 心配そうに遠くから見守る中、
 マイクマフト氏とロディくんは――

「腹ごしらえ、オッケイ!」
「ソリ準備よし!」
「GPS作動!」
「前後と上空、確認!」

  

「チビっ子諸君、
 ちょこっと遅刻したりするかもしれんが、
 デッカい心で待っていておくれ!
 では、HO! HO! HO!
 
  HAPPY HOLIDAY~♪」

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お城に、平和を?

2018-12-23 22:10:34 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おめでたいィ~しゅくじつゥはァ~♪」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!読書も朗らかに!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、祝日の読書タイムは、
 明るく!楽しく!元気よく!行きたいものですね♪
 という次第で、本日は、こちらの御本を、
 さあ、どうぞ~!
 
  


       
         ―― 猛犬、江戸に跳ぶ ――



 著者は経塚丸雄(きょうづか・まるお)さん、2018年6月に発行されました。
 『わんわん武士道』と副題が付されています。

 はぁ? わんわん武士道って何のこと?
 と、御本の題名と副題に目をパチクリさせてしまう方々も
 少ないないやもしれませんが……

 ずばり、申しましょう。
 この御本のテーマは、

  《貴方はバスカヴィル家の犬とオトモダチになれますか?》

 なんです。

「……ふァ??」
「ぐるるるがるるるるるぅ!」(←訳:ますます分かんないよぅ!)

 名探偵ホームズさんのファンならずとも、
 活字マニア諸氏は御存知のはず。

 『バスカヴィル家の犬』に登場する、
 伝説の魔犬――

 凶暴かつ巨大な魔犬は、
 代々のバスカヴィル家当主の生命を奪い、
 或いは寿命を縮め、
 沼地に響き渡る不気味な咆哮は、
 近隣に住まう人々をも震え上がらせてきました。

 そんな魔犬が、もしも……

 江戸城に現れたとしたら?

「ひいィ! おしろォはァ、ぱにッくゥでス!」
「がるるぐるるぅる~!」(←訳:みんな泣いちゃう~!)

 お江戸で犬、といえば、
 先ず連想するのは徳川五代将軍・綱吉公による
 “生類憐みの令”ではありますが。

 時代はもうちょっと下って、
 十代将軍・家治(いえはる)公が世を統べ、
 老中・田沼意次(たぬま・おきつぐ)さんが
 権勢をふるいまくっている頃のこと。

 旗本小普請(こぶしん)組の
 小笠原官兵衛(おがさわら・かんべえ)さんは、
 就職活動に励んでおりました。

「えッ? しゅうゥかつゥ??」
「ぐるるがるる?」(←訳:お旗本なのに?)

 小普請組は、いわば閑職。
 贅沢をしなければ
 遊んでいても食べてゆける――とはいえ。

 お役に就きたい。
 かつて父が就いていた将軍側近職のような、
 特別なお役に!
 と願う官兵衛さんが、
 紆余曲折の末、辿り着いた役職は。

「いぬゥ、でスかァ~…」
「がるるぐるる~…」(←訳:ワンコなんだ~…)

 阿蘭陀(オランダ)のカピタンが
 将軍家に献上したマステフ犬、
 その名も、仁王丸(におうまる)。

 ええ、バズカヴィルの魔犬は
 マスティフ犬の血が入っていたと申しますから、
 仁王丸くんも、
 魔犬の一歩手前、みたいなもんです。

「……まさかァ?」
「ぐるっる……!」(←訳:役職って……!)

 《その吠え声は遠雷のごとく、
  濠を越えて本丸御殿内部にまで達し、
  ときに障子をかたかたと鳴らせる》

 という仁王丸くんを、
 飼い馴らすのが官兵衛さんの任務です。

 成功すれば、万々歳。
 でも、もし……失敗したら。

「ひいいィ!」
「がるるぅ!」(←訳:怖いよぅ!)

 仁王丸くんと、官兵衛さんの未来は?
 御城に平和は訪れるのか?

 エンタ度満点な時代小説は
 連休の読書タイムに、
 冬休みの読書に、激おすすめです。
 皆さま、ぜひ~♪

 
 
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~ 物語るジュエリーたち ~

2018-12-22 22:17:07 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆずのォおふろにィ~とりゃあァ~ッ!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!ダイブ!)

 こんいちは、ネーさです。
 今日22日は冬至ですね♪
 ユズ湯……はいいんですけど、
 南瓜のお料理って……かぼちゃプリンじゃ駄目でしょうか。
 できれば葉山マーロウさんのプリンがいいなぁ~♪と夢想しつつ、
 さあ、週末の本日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!
 
  


      
     ―― 愛のヴィクトリアン ジュエリー 展 ――



 茨城県笠間市の茨城県陶芸美術館にて、
 会期は2019年1月2日~3月10日
 (月曜休館、ただし1/14と2/11は開館して1/15と2/12は休館)、
 『A Celebration of Victorian Jewellery Love,leisure and Ceremory』
 と英語題名が付されています。

「ふわわァ~♪ きらきらァなのでス!」
「ぐるるがっるるる!」(←訳:しかもカッコいい!)

  

 ヴィクトリア女王が在位したのは、
 1837年から1901年の間。

 産業革命期とも重なるその時代は、
 数多くの魅力的な宝飾品が
 生み出された時代でもありました。

「だいやもんどッ!」
「がるぐっるる!」(←訳:真珠ぎっしり!)
 
  

 この展覧会では、

 《01-アンティーク・ジュエリー》
 《02-歓びのウェディングから哀しみのモーニング》
 《03-優雅なひととき アフタヌーンティー》

 という3つのパートに分けて、
 英国王室にまつわる宝飾品や著名なコレクションなど、
 ヴィクトリア時代を中心とした技巧を凝らしたジュエリーと、
 当時のウェディングの装い、
 豪奢な銀器によるアフタヌーンティーのテーブルセッティング、
 繊細きわまる手仕事のアンティーク・レースなど
 ヴィクトリア女王治世下の英国文化が紹介されます。

「もォひとつゥ、ちゅうもくゥなのはァ~…」
「ぐるるるがる!」(←訳:こちらの指輪!)

  

 特別出品されるのは、
 ダイアナ元妃ゆかりのダイヤモンドリング。

 1985年7月1日、
 ダイアナ元妃24歳の誕生日を記念して、
 フランスの宝石商から贈られた指輪が
 展示されるそうですよ。

 また、
 1月12日には記念の講演会、
 同じく12日に
 当時のアンティークジュエリーを実際に手に取って観賞する
 《ハンドリング セミナー》、
 2月2日には《アフタヌーンティー・セミナー》、
 2月10日と3月9日にはギャラリートークなど
 イベントも予定されています。

 詳細を美術館HPでご確認の上、
 ぜひ、お出掛けを♪

「しんねんをォ、きらきらァでェ~!」
「がるるる~!」(←訳:始めよう~!)


 

    さて、連休ですが、おやつタイムは……こんな感じで?
   
    『無印良品』さんの
    《チョコレート餅》、
    けっこう好きなんですよねえ♪
    「むふふッ、もちもちィ~!」
    「ぐぅるるがるるる!」(←訳:チョコも美味しい!)
    では、どうか皆さま、穏やかな休日を♫
    
    
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