テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 止まらぬモフモフ愛 ~

2024-05-10 22:04:50 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はごたえェ~しゃきしゃきィ!」

「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!春の味だね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 知人さんから新鮮なタケノコをいただいたので、

 タケノコ御飯を作ってみました。

 お焦げとタケノコの相性の良さに舌鼓を打ったあとは、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― 猫と ――

 

 

 著者は、養老孟司さん、村上由佳さん他、

 単行本(旧題:にゃんこ天国)は2018年に、

 画像の2024年2月に発行されました。

 『ねこのエッセイアンソロジー』と副題が付されています。

 

 収録されているエッセイ33篇の著者さんは、

 養老孟司さんを一番手に、

 伊丹十三さん、池波正太郎さん、内田百閒さん、大佛次郎さん、

 梶井基次郎さん、夏目漱石さん……と、

 猫好きで知られる日本の作家さんたち、ですが。

 

「ぷふふッ!」

「ぐるるるがぅるるる!」(←訳:沸騰するニャンコ愛!)

 

 あふれるニャンコ愛が

 止めようとしても止まらないのは、

 いったいどの作家さんなのだろうか、と考えたとき、

 真っ先にお名前が挙がるのは……

 谷崎潤一郎さん、かもしれません。

 

 何しろ、

 『ねこ』とズバリ題された作品の一行目が、

 

 《動物中で一番の縹緻(きりょう)好しは猫族類でしょうね。

  猫、豹、虎、獅子、みんな美しい》。

 

 いえホントのところはね、谷崎さん、犬も飼っているんです。

 それも、

 

 《今四匹しかいません。

  セパードにグレーハウンドに、エアデルテリヤが二匹、

  近いうちに広東犬が二匹来ます》

 

 なんて言うんですから、

 いったい谷崎家の内部はどうなってたんだ??

 大型犬マニアで猫好き??

 

「だいこんらんッ、でスねェ~」

「がるるぐるがるるるぐる~」(←訳:障子と畳はボロボロかな~)

 

 一方、冷静に……

 いえ、冷静さと情熱の両方を

 小さな猫ちゃんに注ぐのは、村上春樹さん、でしょうか。

 

 村上さんが三鷹に住んでいた学生時代のことでした。

 或る日のアルバイト帰り、

 夜中に道を歩いていたら

 勝手にうしろからにゃあにゃあとついてきて、

 村上さんのアパートに居着いてしまったのは、

 のちにピーターと命名された

 茶色の虎猫ちゃん。

 

 ろくに飯を食べる金もない、

 と村上さんが回想する貧乏時代を

 一人と一匹はなんとか乗り切りました。

 

 しかし、、村上さんの結婚が決まったとき、

 そこには別れが……?

 

「いけませェ~んッ!」

「ぐるるるっるぅがるる!」(←訳:置いていっちゃダメだ!)

 

 谷崎潤一郎さん著『ねこ』(本文160ページ)、

 村上春樹さん著

 『猫のピーターのこと、地震のこと、時は休みなく流れる』

 (本文185ページ)、

 そして、

 全活字マニアさんの涙腺が崩壊する

 夏目漱石さん著『猫の墓』(199ページ)。

 

 佐野洋子さん、徳大寺有恒さん、

 村上由佳さんの作品にも泣かされます。

 ニャンコを愛する活字マニアさんは、

 手許にタオルを用意して、

 ぜひ、完読してくださいね~♪

 

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