テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

―― 明日のロボット ――

2009-06-30 22:19:22 | ブックス
「ぐすんッ、ぐすんッ……ネーさ、かなしィでスよゥ~」

 ぐすん、ぐすん……テディちゃ、ネーさも悲しいわ。
 何故と申して、その理由は……
 ぐすんっ、こちらを、どうぞ~!



           ―― PLUTO 008 ――


 
 著者は浦沢直樹さん×手塚治虫さん、’09年6月に発行されました。
 手塚治虫さん著『地上最大のロボット』から生まれた
 21世紀版鉄腕アトムの物語も、ついに最終巻となります。

「ぐすんッ、
 おわッちゃうなんてェ、かなしィよゥゥ~ッ」

 おそらく、誰しもがそう思いつつ、
 この8巻を手にとっていることでしょう。
 プルートウは、
 そしてアトムは、
 闘いを選び択るのか?
 その闘いの、結末は?

「うゥッ、こわいィ、
 よむのがァ、こわいィでスゥ~!
 あとむくんにはァ、しあわせにィ、なッてほしいのにィ~!」

 8巻目に到って、
 世界最高の人工知能を持つロボットたちが
 なぜプルートウの標的とされたのか、
 プルートウが造られた背景、
 巨大な謀略の構造が
 ようやく明らかになります。
 お茶の水博士たち、
 天馬博士も、
 それぞれにアトムを援け、
 世界を救うために行動しますが……

 刻々と迫るタイムリミット?!

「うえェ~んッ、
 やぱりィ、こわいィッ!」

 人工知能たちが見る『胡蝶の夢』は
 どこまでがリアルで
 どこからが未来なのでしょう?
 『夢』が醒めたその後に、
 ロボットたちを迎え入れる場所とは?

 アトムくん、大好き!
 でも、ゲジヒトさん、
 貴方も素晴らしい!
 物語の主役は、もうひとりのアトムである、あなたです!

「うィ!
 げじひとさんッ、すてきィでスッ!」

 アトムくんたちの物語は……これでおしまい?
 どうか、そんなことありませんように!
 さらなるロボッたちの歴史絵巻と
 いつの日か出会えますように!

「ぐすんッ、
 あんこーるゥ! 
 あんこーるゥでスよゥ~!」
コメント (2)
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~ 見よや、蓮花のあかり ~

2009-06-29 22:07:36 | ブックス
(……ポクポクポクポクポクポク……)

「むむゥ?
 ネーさ、あのォぱくぱくゥはァ、なにィでスかッ?」

 テディちゃ、ぱくぱくじゃなくてポクポクですよ。
 あのポクポクは、そう、木魚の音じゃないかしら?
 なぜ木魚かといえば……はいっ、
 本日ご紹介いたしますこちらを、どうぞ~!


 
         ―― 見仏記 ゴールデンガイド篇 ――



 著者は、いとうせいこう さん&みうらじゅん さん、
 ’09年4月に発行されました。
 ’03年から’04年にかけ、Web上で連載していた
 みうらさんのイラスト、いとうさんの文章をまとめ、
 今春新たに出来上がったのがこの御本です。

 仏像好き!大好き!なことにかけては
 世に隠れもない仏友ふたり。
 今回も、いそいそとお出かけしまくります。

「ぱくぱくゥ、じゃなかッたァ、ぽくぽくゥ!」

 マイナーは却下!
 メジャーどころの、
 つまりはゴールデンルート見仏旅をやりましょう!
 と意気込んで御二方が向かったのは、
 奈良の有名寺院さんや、
 京都の超有名なお寺さん。
 でも……ハッと気付くと、
 そこは雪ふりしきる福島県の御堂?
 兵庫県の古い御寺?

「ごォーんンンン……」 (←鐘の音、のつもりでしょうか?)

 でも、いいんです!
 そこに仏さまが居られるならば。
 二人の心をとろかす仏像さまが座しておられるならば。

「じゃらんッ、じゃらんッ~」 (←錫杖の音……?)

 ぴしり!と仏像の本質を見抜き、呟くみうらさん。
 その呟きを聞き逃さず、心象に刻みつけるいとうさん。
 仏友ふたりの行くところ、
 やわらかな西日が射しては
 御像の後背を、
 御社の暗がりを照らすのでした……

「なァむゥ~」 (←えーと、これは??)

 博識なみうらさんといとうさんの見仏旅、
 まだ読んでいない御方はシリーズ初巻『見仏記』から、どうぞ!
 『TV見仏記』はDVDにもなってます。
 書籍よりも映像がいいな~という御方には、
 DVDがおすすめですね。

「いとうさんとォ、みうらさんにィ、
 ついてゆけばァ、まちがいィなしィ!
 なのでスよッ♪」

 すてきな見仏をしたくなったら、
 そうです、ぜひこの御本を参考に!
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抹茶をパクリ♪

2009-06-28 22:20:39 | 美味
 は~い、日曜日は楽しいおやつタ~イムと参りましょう♪
 こんにちは、甘いもの大好きなネーさです。
 
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ネーさ、これはァ、しんさくゥでスねッ!」

 そうなんですよ。
 『エスキモー』さんの《ピノ 抹茶ミルク》、
 たぶん期間限定品だと思うんですけど、
 いえ、それよりも!
 箱を開ける瞬間はドキドキですね。
 今度こそ、今回こそ……!

「とりゃッ!」 (←パッケージ蓋を、オープン!)
 
 ……ああぁ~……今度こそ!と野望に燃えていたのですが、
 星の形をした『願いのピノ』は、
 またしても入っておりませんでした……。

「ざんねんだけどォ、
 はやくゥたべないとォ、とけちゃうッ!
 いただきまスゥ!もぐッ!」

 ですね。
 ネーさも、いただきまーす♪
 ぱくっ! 
 
「ちべたッ! んままッ♪」

 クールな抹茶のお味、美味しゅうございます。
 アイスをコートしているチョコが、
 ミルクチョコレートなのが少々惜しまれますね。
 ビターチョコレートのコーティングなら
 もっとクール!になったでしょうに……。

「もふふッ、ちべたッ!
 むッ?
 もうゥなくなッちゃッたでスゥ!」

 次こそは『願いのピノ』にお会いしたいものですね。
 クールで美味しい初夏のおやつ、ご馳走さまでした。

「まッちゃまにあにィ、おすすめッ!でスよゥ~」
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夏ショコラ、やってます。

2009-06-27 22:13:26 | ショコラ
 暑い週末にはショコラマニア復活!のネーさです、こんにちは♪
 そう、最高気温33℃だって、大丈夫!
 文明の利器、冷蔵庫は、まさに夏のショコラのためにあるのです!

「……そうなのかなァ~?」

 そ~おなんですよ、テディちゃ。
 はい、『チロルチョコ』さんの
 《三丁目の夕日》と
 《3色ソフト》が
 程よく冷えましたね。
 さっそくの実食です!

「あうゥッ!
 ネーさッ、これはッ!
 しょッ、しょうゆゥゥ?」

 《3色ソフト》に入っているのは、
 『イチゴソフト』『ココアフソフト』そして
 『醤油ミルク』の3種類。
 ……醤油ミルク、って?と
 雷雲のようにドス黒い疑問と不安が湧き上がりますが、
 ここはショコラマニアの度胸で突撃!
 いただきまぁす! もぐっ!

「いただきまスゥ!もぐぐッ!」

 ……あらっ?

「……むぴょッ?」

 美味しいわね、醤油ミルク!!

「んまんまでスッ、おしょうゆゥ!!」

 先日ご紹介しました
 田中ひろみさん著『プリンにしょう油でウニってホント?』には
 バニラアイスにしょう油でみたらし団子!
 とありましたが、
 どうやら『バニラ+しょう油』の法則は
 チョコレートにも充分に応用可能なようですね。

「いがいなァ、おいしさッ♪」

 他に《3色ソフト》の『イチゴソフト』、
 《三丁目の夕日》では『ラムネ』も
 侮れない美味しさです。
 駄菓子好きさんには必須の、
 そしてショコラ好きさんにとっても
 トライする価値あり!なお菓子、でしょうか。

「おやつにィ、おすすめェでスねッ!」

 ひんやりショコラで、
 皆さま、楽しい週末を! 

「ねッちゅうしょうにィ、ごようじんをォッ!」
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お城へ走れ!

2009-06-26 22:12:01 | ブックス
「ほるもォ~♪ るるゥ~♪ それはァ、ほるもォ~のォうたァ~♪」

 ……あの、テディちゃ、
 本日ご紹介いたしますのは、ホルモーの御本ではありませんよ。

「むぴゃぴィッ! そんなァ! だッてェ、だッてェェ!」

 えへん、ではあらためまして、
 皆さま、こちらを、どうぞ~!



            ―― プリンセス・トヨトミ ――


 
 著者は万城目学さん、’09年3月に発行されました。
 万城目さんといえば『鴨川ホルモー』!
 私たちもレーズン片手に
 オニたちと新たなホルモー戦史を築きたいところですが、

「あいッ!
 ネーさ、れ-ずんッでスよッ♪」

 ありがとう、テディちゃ。
 でもね、重ねて言いますが、この御本にホルモーは出て来ません。

「うッ、うッ、ぐすんッ、ぐすんッ、
 もぐもぐッ、ぐすんッ」 (←レーズンやけ食い中です)

 オニとオニ遣いさんたちの不在を補うかのように
 物語を背負って立つのは、
 会計検査院第六局に属する3人の検査官さんたち。
 東京発の新幹線に乗り込む彼らの目的地は……大阪です。

「ふゥ~んッ? けんさかんさんン~?」

 おや? 検査官の鳥居さんが窓の外を指していますね。
 新幹線の車窓から望み見えるのは、
 雲ひとつなく、
 珍しいほど美しい富士の山。

 往路の新幹線で富士山がきれいに見えると、
 検査でデカいものが見つかる――

 局内に伝えられるジンクスを鳥居さんは口にします。
 そんな鳥居さんをまったく相手にしない
 同僚の美女、旭・ゲンズブールさん。
 黙って眉間にしわを寄せる副長の松平さん。
 
 どうやら、3人の検査官の行く手には
 風雲急を告げる事態が待っているようですが……
 
「ふじさんはァ、たたかいィのォ、のろしィ、でスねッ!」 
 
 ユニークな3人の検査官さんに対して、
 大阪側の登場人物さんたちもギラリ!と光る曲者揃いです。
 賑やかに織り成された東西のキャラさんたちが
 浪速の町を駆け抜けた後、
 大いなる異変がお城に!

「むッ!
 あれはァ、ゆめかァ、まぼろしッ??」

 夢幻にも似た、
 しかし誰にも
 《ありえへん!》
 とは言わせない、
 魅力あふれる万城目ワールドへ、ようこそ!
 読むほどに楽しさ増す快作を
 まだ読んでいない御方は、ぜひ~♪

「みんなでェ、おおさかへェ、いッてみようゥッ!」
 
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スイート&ビターなミステリを!

2009-06-25 22:13:53 | ブックス
 『ペプシSHISO』を飲んでみましたら……?!?なネーさです。
 こんにちは。あのお味って……ナンなのでしょうか?

「こんにちわァ、テディちゃにもォ、わきゃりませんッ!」

 ミステリなお飲み物の追求はさておき、
 本日ご紹介いたしますのは、
 北の国を舞台にしたミステリです!
 さあ、こちらを、どうぞ~!


 
            ―― スノーフレーク ――


 
 著者は大崎梢さん、’09年2月に発行されました。
 『本屋さんのミステリ』として人気の成風堂書店シリーズ
 『配達あかずきん』でデビューなさった大崎さんの
 書き下ろし作品です。

「むむゥ、きたのくにィ……むッ!
 ほッかいどゥ、でスねッ!」

 正解ですわ、テディちゃ。
 北海道は、函館。
 この町に、ひとりの女の子が住んでいます。
 いえ、女の子と言っては失礼でしょうか。
 真乃(まの)ちゃんは卒業間近の高校三年生、
 4月からは東京の大学へゆくことも決まっています……が。

 やはり、真乃ちゃんはまだ女の子、です。
 
 彼女の心には、
 どうにも溶けないわだかまり、
 何年かかっても納得できない疑問が
 深く根をおろしたまま。
 そう、小学生の頃から抱いている疑問です。

「ながァ~いィぎもんッ、でスねッ」

 小学校時代の、大切な友人――幼馴染みの男の子が、
 真乃ちゃんの前から消えてしまいました。
 大人たちの話では……亡くなったのだ、と。

「あうゥ~……それはァ、かなしいィ……」

 真乃ちゃんには、信じられません。
 信じたくない、のかもしれません。
 あの子は、どこかで生きている――

 そうして、真乃ちゃんは見つけてしまったのです。
 あの子だ!
 町角を、あの子が歩いてゆきます。
 成長したあの子、
 記憶の中のあの子が、
 真乃ちゃんと同じくらい大きくなって、ほら、そこに……!

「えッ? どこどこォ?」

 友人たちに助けられ、
 真乃ちゃんは『あの子』を探し始めました。
 幻であったとは考えられません。
 『あの子』は、どこ?

 正攻派のミステリであり、
 卒業記念アルバムを想わせる
 真乃ちゃんと友人たちそれぞれの青春物語は、
 はたして何処に着地するのでしょうか?
 ミステリ好きさんに、
 成風堂書店シリーズファンの方々に、
 おすすめの一冊です!

「なぞのォ、ゆくえはァ……ますますゥなぞッ!でスゥ~」
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《夏》の美、数々。

2009-06-24 23:19:06 | ブックス
「あッ!
 とんぼッ!」

 ええ、トンボくんの羽音まで聴こえるかのような
 なんとも美しい刺繍ですね。
 トンボといえば、季節は夏。
 本日ご紹介いたしますのは、はい、こちらです~!


 
             ―― 夏のおしゃれ ――



 著者は池田重子さん、’09年5月に発行されました。
 副題に『池田重子流きものコーディネート』とありますように、
 池田さんが所蔵する《夏》着物の美が
 密度濃く詰まった一冊です。

「ネーさ、
 とんぼのォほかにもォ、なにかァいまスッ!」

 そうね、テディちゃ、
 扉頁の隅っこには
 カタツムリくんがいるわよ。

「きょわわゥッ?!」

 先日ご紹介いたしました『春のおしゃれ』では、
 土筆(つくし)をモチーフにした帯留の可愛らしさに驚き、
 また同時にほのぼのとさせられました♪
 『春』が土筆なら、
 池田さん愛蔵の『夏』帯留の名品は……
 
 紫陽花、朝顔、百合といった花々や、
 野菜類では胡瓜、茄子、空豆、枝豆、
 動物では鮎に鵜、
 蟹に、蝶々に……変わったところでは虫籠も!

「むしかごォ?
 わわわッ、ほんとにィ、むしかごォ!
 かちょいいィッ!」

 団扇(うちわ)の帯留も、
 なんとも素敵ですねえ。
 夏季の着物は、織り、色合い、模様……
 春の着物に比べれば全体に抑え気味、とも見えます。
 着物は涼やかに、
 でも合わせる帯は地味でも手の込んだ豪華なものを。
 それにしたがって帯留も
 これ以上はないというくらいの超一級品を!

「むむゥ~、
 ほうせきやさんもォ、まッさおォでス!」

 着物も帯も、もちろん素晴らしいのですが、
 池田さんの帯留コレクションは
 どれもこれも国宝に指定しちゃいたい程です。
 透きとおったトンボの羽のように瑞々しい一瞬の《夏》の美を
 ぜひ、この御本で!

「あきのォ、おしゃれはァ、どんなのかなァ??」

 そちらもまた楽しみですね♪

「くまのォおびどめッ、まッてまァ~ス!」

 ……熊は……どうなんでしょう……?
  
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ピカピカ新作!《BAT》コミック!

2009-06-23 22:05:58 | ブックス
「あちゅいィ~……
 ネーさ、あちゅいィでスよゥ~……」

 本当に、今日の東京・多摩地方は真夏のようでしたね。
 でも!この新作で元気百倍!
 ぼぉ~っとなりがちな頭脳も目覚めちゃいますよ!
 本好きの皆さま&テディちゃ!
 こちらを、どうぞ~!


 
            ―― BILLY BAT ① ――


 
 著者は浦沢直樹さん、ストーリー共同制作は長崎尚志さん、
 ’09年6月に発行されました。
 『BILLY BAT』は『ビリーバット』とお読み下さい。

「ふむふむッ!
 まんがァ、でスねッ!」 (←急に読む気満々?)

 本日(6/23)付の朝刊に大きく広告が打たれて、
 あっ!浦沢さんの最新作!とお財布を、
 或いは図書カードを握りしめ、
 本屋さんに走った方々も多いことでしょう。
 かくも読み手を惹きつけて止まない
 日本漫画界きっての才人さんの新刊は――?

「わくわくわくくッ♪」

 時は1949年、合衆国本土。
 『スーパーマン』や『ワンダーウーマン』といった
 大ヒットアメコミに勝るとも劣らない人気を誇るのは、
 ケヴィン・ヤマガタさん作
 『ビリーバット』!
 蝙蝠ビリーくんのジャングル探険!
 ファラオの呪いを解き明かす冒険!
 いずれも絶賛を博して、
 現在好評連載中なのは
 ビリー探偵局シリーズ!
 累計総発行部数は○△♪万部~?!

「わおッ、すごいィすごいィ!」

 しかし……
 ヒットコミック作家となった日系のケヴィンさんは
 不安な思いを抱いています。
 『ビリーバット』は僕の完全オリジナル!
 と信じて疑わなかった彼に、
 意外な言葉がかけられたのでした。

  このコウモリのキャラクター
  見たことがある――

「ほぺッ??
 どゆゥことでスかァ??」

 いったいどういうことなのか、
 ケヴィンさん当人も理解できません。
 僕が描いたバリーバットを、
 見たことがある、って?
 しかも……日本で?

 かつて通訳として短期間赴任した国、ニホン。
 混乱を引きずりつつ、
 GHQ占領下のこの国に
 再びやって来たケヴィンさんでしたが……?

「むむゥ、いやなァよかんッ!
 ふあんでスよゥ!」

 凝りに凝ったストーリーと構成、
 迫真の画力、
 多彩な登場人物!
 今後の展開は完全に五里霧中!ではありますが、
 浦沢さんのファンならずともぜひ一読をおすすめいたします。
 とりわけ、巻頭の彩色パートの見事さは!
 必見ですよ!

「だいはくしゅゥ~!
 ぱちぱちぱちィ!!」

 次巻がひたすら待ち遠しい御本です。
 さあ、皆さまも、ビリーバットの謎世界へ!
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白き雪見ゆミステリ。

2009-06-22 22:11:15 | ブックス
 いかにも梅雨、これぞ梅雨、というお天気の東京・多摩地方から、
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥゥ、テディちゃでスッ!
 ネーさ、きょうのォ、ごほんはァ、きれいィでスねッ!」

 ええ、ブルーを基調とした雪景色がとても美しいこちらは、
 人気シリーズの最新作なんですよ。
 はい、お待たせしました、こちらを、どうぞ~!


 
              ―― 鷺と雪 ――


 
 著者は北村薫さん、’09年4月に発行されました。
 戦前の昭和を時代背景とする物語の語り手は、
 裕福なお家のお嬢さま――花村栄子(はなむら・えいこ)さん。
 シリーズ3作目となるこの御本では、
 栄子さん、女学校の最終学年を迎えています。
 尤も、栄子さんは高等科へ進んで
 来年度も勉学を続ける予定、なのですが。

「ふむふむッ、
 がくせいさんはァ、たいへんでスゥ~」

 同級生の友人さんたちは、
 何しろ華族のお嬢さまや
 財閥のお嬢さまばかり……
 学業に一区切りをつけたら、
 親族両親が用意した政略結婚が待っています。
 
「ひゃあッ、
 おかねもちィもォ、たいへんなのでスゥ!」

 こんな気忙しい状況だからこそでしょうか、
 小さな謎、
 どうということもなさそうな不思議が、
 気に懸かってなりません。

 たとえば、お兄さんとのお喋り。
 暗黒街で見かけたルンペンさんが、
 ある華族の若さまにそっくりだったよ――

「ふァ? まさかァ?」

 まさか、と誰もが思います。
 単なる偶然、と深追いしません。
 ただ栄子さんを除いては。

 栄子さんとともに謎を追うのは、
 優秀この上ない運転手にして
 男装がよく似合う智慧者、ベッキーさん。

 ベッキーさんの運転するフォードが、
 川のほとりの公園へ走ります。
 そこで知る、ルンペンさんの素顔とは……?

「あえるゥのかなッ?
 どきどきィ、するでスよッ!」

 先日ご紹介いたしました
 柳広司さん著『ジョーカー・ゲーム』と
 ほぼ同じ時代が
 すれ違うようにして描かれます。
 とすれば、表紙の雪景色は、あの……?

 ミステリ好きさん以外の方々にも、
 激おすすめ!の一冊です。
 今年度ベストテン入り確実の、
 いえ、ネーさ的にはベストワンな作品です!
 大久保明子さんの装丁、
 謡口早苗さんの装画も心に残ります。
 本好きの皆さま、ぜひ~!

「けッさくをォ、わかちあいましょゥッ!」
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チーズでリベンジ!

2009-06-21 22:16:26 | 美味
 カンカンカンカンカンカーン!(←む? なぜかゴング音が?)

「わゥッ???
 ネーさ、なにごとォでスかッ!?!」

 よくぞ訊いてくれましたわ、テディちゃ!
 本日は、リベンジおやつターイム!なんですよ。

「……りべんじィ?」

 えーと、つまりですね、
 前回の記事にてお伝えいたしました
 英国『ウォーカー』社さん製のメレンゲのお菓子、
 たいそう甘うございました。
 その反動で、
 甘くないお菓子が食べたくなっちゃった~♪
 という次第なのでありまする。

「……ふァ?」

 ですから、はい!リベンジおやつターイム!
 チーズ味のスナックお菓子の出番です。
 『グリコ』さんの新作《細切り チーズプリッツ》!
 そして
 『Tohato』さんの《こんがりチーズ チェダーチーズ味》!
 ではっ、いっただきまーすぅ!

「むひゃぴィ!
 ネーさにィ、ぜんぶゥたべられちゃうゥまえにィ、
 テディちゃもォ、いただくでスゥ!
 もぐぐッ!」

 かりかりっ! ぽりっ!
 細プリッツくん、良いチーズ味を出してるわ!
 塩が適度に効いていて美味しいで~す♪
 こんがりチーズくんも、同じ路線ね。
 ソラマメ型の濃厚チーズ味クラッカー、
 コロコロしていて可愛い~♪

「もぐぐッ、んままッ♪
 たしかにィ、ちーずゥ!」

 チーズ好きも満足なチーズお菓子、
 御馳走さまでした!
 でも……しょっぱい系お菓子でリベンジを完遂した後は、
 なんだかまた甘いモノが欲しくなってきたような……。

「ネーさ、そこなしィぬまにィ、はまッてまス……」 
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