テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

花の都で、遠島の刑?

2019-06-30 22:44:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッ、はやいィ~ッ!」
「がるる!ぐる~!」(←訳:虎です!強い~!)

 こんにちは、ネーさです。
 陸上競技の日本選手権で、
 100mに続き200mもサニブラウン・ハキーム選手が制覇!
 はぁ……200mを20秒チョイでちゃちゃっと移動って……
 超運動音痴の私ネーさにとりましては
 異次元、いえ、異世界の数字でございます。
 羨望とともに拍手を送りながら、
 さあ、ここからは読書タイムですよ。 
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
       ―― パリ警視庁迷宮捜査班 ――



 著者はソフィー・エナフさん、
 原著は2015年に、画像の日本語版は2019年5月に発行されました。
 仏語原題は『POULETS GRILLES』、
 本国フランスで人気のミステリがめでたくも日本上陸です♫

「ぼんじゅゥ~るゥ、ぱりィ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:おフランスミステリ!)

 花の都パリを舞台にしたミステリといえば、
 そうね、もちろん、
 パリの警視庁を抜きにしては語れないわ。

 ガニマール警部の昔から、
 パリきっての、いえ、フランスきっての
 優秀な警察官さんたちが集う
 シテ島のパり司法警察局――

 ではなくて。

「あれッ? あれれッ???」
「がるぐるぅ?」(←訳:ここどこぉ?)

 ここは、パリ1区イノサン通り3番地。

 パリ市内で最も古い歴史を持つシテ島の、
 4区側に位置する警視庁とは
 明らかに異なる6階建ての建物には、
 幸いにもエレベーターはあるものの、
 老巧化している箇所もちらほら。

 そう、ここが本日付をもって開設される
 パリ警視庁《特別班》の本部なんです。

「つくえッ、かたむいてェまスゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:床にもへこみが!)

 脚が欠けた机は傾き、
 壁はくすみ、
 床に置かれた電話機は骨董品のよう。

 到底、エリート警察官が勤務する部署とは
 思えませんが、
 《特別班》を率いる
 アンヌ・カペスタンさんは、
 諦めの境地といったところでしょうか。

「もしかしてェ、もしかァするとォ?」
「がっるぅっる?」(←訳:やっちゃった?)

 カペスタンさんは、パリ司法警察の警視正。
 何事もなければ今後も出世街道をまっしぐらだったのに、
 ええ、ある事件の捜査が原因で
 停職処分になってしまいました。

 そして、処分が解けたカペスタンさんを待っていたのは、
 この《特別班》の部屋と、
 40人ほどの
 “戦力外”警察官さんたち。

「みんなァ、もんだいじィ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:規格外ばかり?)

 早い話が、
 カペスタンさんは
 厄介払いされたのでした。

 パリ警視庁の問題児や困り者たちと、
 未解決事件の書類が詰まった段ボール箱を押し付けられ、
 イノサン通りの古オフィスへ
 “遠島の刑”。

「ふふんッ! てぬるいィ~でス!」
「がるるるぐるる!」(←訳:メゲないもんね!)

 厄介払いされた優秀な捜査官と、
 未解決事件の書類。

 そう聞くと、
 多くのミステリ好きさんは
 大ヒットした北欧ミステリ《特捜部Q》を真似たのか?
 と勘繰りたくなるでしょうけれど。

 やってくれます、パリ警視庁《特別班》!

「こうどうりょくゥ!」
「ぐるる!」(←訳:想像力!)

 何より素晴らしいのが
 カペスタンさんのもとに集結した
 問題児警察官さんたち。

 個性が服を着て歩いているかのような
 《特別班》の問題児たちが
 手に手を取り合っうて危機に立ち向かえば、
 もはや敵なし?

「めがァ、はなせないィでス!」
「がるるるぐる!」(←訳:一気読みだよ!)

 フランスにもこういうミステリがあるのね!と
 嬉しくなってしまうエンタな物語は
 海外小説好きな方々におすすめです。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
 
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今夏の国立近代美術館は、《高畑勲 展》!

2019-06-29 22:18:09 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァいッ! らいしゅゥ~なのでスッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!竹橋だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、6月最後の週末である本日は
 読書をサボり、
 いえ、スパパッと放っぽり出し、
 全力で展覧会情報の御紹介に挑みますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


    
         ―― 高畑勲 展 ――



 東京・千代田区の東京国立近代美術館にて、
 会期は2019年7月2日~10月6日
 (月曜休館、ただし7/15、8/12、9/16、9/23は開館し、
  7/16、8/13、9/17、9/24は休館)、
 『TAKAHATA ISAO A LEGEND IN JAPANESE ANIMATION』
 と英語題名が、
 『日本のアニメーションに遺したもの』と
 日本語副題が付されています。

「はいじィ~!」
「ぐーるー!」(←訳:ペーター!)

  

 高畑勲(たかはた・いさお)さん(1935~2018)。

 ええ、もう説明の必要などありませんね。
 アニメーションの演出家・映画監督として
 1960年代から現代まで
 日本のアニメ界をぐいぐい引っ張ったクリエイターさんです。

 高畑さんの監督作品や
 演出に携わった作品は、
 ちょっと思い浮かべるだけでも――

「ぽんぽこォ!」
「がるる!」(←訳:蛍の墓!)

 『アルプスの少女ハイジ』(1974年)
 『赤毛のアン』(1979年)
 『ホーホケキュとなりの山田くん』(1999年)
 『かぐや姫の物語』(2013年)
 そして――

  

 『太陽の王子ホルスの大冒険』(1968年)。

 高畑さんは、この『太陽の王子ホルスの大冒険』に
 特別な想いを感じていたのかもしれませんね。
 チラシ(フライヤー)には
 高畑さんのこんな言葉が掲載されています。

  《『太陽の王子ホルスの大冒険』は、
    ぼくたちの青春の一時期の
    すべてを注ぎ込んだともいえる
    たいへんに思い出深い作品です。》

  

「ふゥ! どのォさくひんもォ~」
「ぐるるる!」(←訳:忘れ難し!)

  

 チビっ子時代に、
 少年少女時代に、
 大人になってからも、
 まだまだこれからも、
 私たちとともに在る高畑さんの描いたアニメーションたち。

 初の大規模な回顧展となるこの展覧会では、
 制作ノート、絵コンテなど、
 未公開資料も展示されます。

「いべんとォ、ありまス!」
「がるるぐる!」(←訳:講演会です!)

 7月21日には
 叶精二さんを招いての講演会
 《高畑勲の革新的アニメーション演出術》
 が開催されます
 (当日10:00より受付にて
  先着130名に整理券を配布。
  申込不要、聴講無料、要観覧券
  詳細は公式HPを御参照くださいね)。
 
  

「ことしのォなつやすみィはァ、おでかけェするならァ~」
「ぐるがるぐるがるる!」(←訳:東京国立近代美術館!)

 なお、この展覧会は
 岡山県立美術館へも巡回する予定です
 (2020年4月10日~5月24日)。

 活字マニアさんもアート好きさんも、
 映画マニアさんも、
 ぜひ!!

 



    では、ここでオマケ画像も…じゃじゃじゃ~ん!
   
   『茅ケ崎えぼし工房』さんの
   《かぼちゃプリン》を――
   「えいッ!」
   「がるぅっ!」(←訳:とりゃっ!)
   
   おお!やりました!
   お皿にポンと!
   けっこう綺麗に!
   「おいしィ~♪」
   「ぐるるる!」(←訳:美味なり!)
   かぼちゃプリン好きな御方におすすめですよ♪

   大雨に警戒が必要となりそうな週末です。
   皆さま、気象情報に充分留意しつつ、
   どうか穏やかな休日を。

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― ことばの鏡 ―

2019-06-28 23:09:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 るいくんッ、ふぁいとッ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!8番決定!)

 こんにちは、ネーさです。
 バスケット関連のニュースが俄かに増え始めて、
 《スラダン》ファンの私たちはニヤニヤ笑いが止まりません♪
 さらなる吉報が米国から届くことを期待しつつ、
 さあ、読書タイムと参りましょう。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  


 
       ―― コピーライターほぼ全史 ――



 編者は東京コピーライターズクラブの皆さん、
 取材と文は鈴木隆祐さん、2019年5月に発行されました。
 以前に御紹介しました『名作コピーの時間』を手に取って以来、
 すっかり《名作コピー》に夢中になっている私ネーさですが、
 はいはいはい! 見つけましたよ!
 この御本にもどっさり載ってます!

「ふゥ! おもいィ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:重量あります!)
 
 ええ、厚さ3㎝超、
 本文は494ページにも及び、
 片手で持つには重過ぎるほどのこの御本には、
 《名作コピー》だけではなく、
 《コピーライター》さんたちにも
 スポットライトが当てられています。

 というか、主役は《コピー》よりも
 《コピーライター》さんたち、ですね。

「まずはァ、れきしをォ~たどりまスゥ!」
「がるるぐる~!」(←訳:先駆者登場~!)

 カタカナ名の《コピーライター》が日本で誕生したのは、
 戦後まもない1950年代の頃でした。
 
 東京コピーライターズクラブ(TCC)の前身、
 《コピー十日会》が1958年が生まれ、
 その5年後に、TCCが発足し、
 『コピー年鑑』も創刊されました。

 この御本では、『コピー年鑑』を中心に、
 年代ごとにコピーをピックアップし、
 それを書いたコピーライターさんの活躍、その歴史を
 紡いてゆきますが、

 第一章『《コピー十日会』の時代』
 第二章『コピーライターの時代到来』
 第三章『コピーライタの境界を超えて』

 の3つの章から構成されています。

 第一章には、
 
   黒須田伸次郎さん作『ゴホン! といえば龍角散』(1953年~)

   梶祐輔さん作『白いクラウン』(1967年~)

 といった名作が並び、
 また第二章では、

   土屋耕一さん作『君の瞳は10000ボルト』(1978年)

   小野田隆雄さん作『恋は、遠い日の花火ではない。』(1994年)

   西村佳也さん作『なにも足さない、なにも引かない。』(1989年)

   眞木準さん作『恋を何年、休んでますか。』(1989年)

 など、今も記憶に鮮烈な作品が続き、
 第三章の――

「ほぼォ~げんざいィ!」
「ぐるるがるぅ~!」(←訳:進行形だよぅ!)

   澤本嘉光さん作『ホワイト家族24 白戸家』(2007年~)

   福里真一さん作『宇宙人ジョーンズ』(2006年~)

   多田琢さん作『自分より強いヤツを倒せ。』(2014年~)

 っていうのは、
 もう下手な説明なんて要らないわよね。

「ももたろゥさんッ!」
「がるるぐる??」(←訳:新作はまだ??)

 御本冒頭の『はじめに』は、
 こう記されています。

  《コピーは、時代の鏡である。》

 名作と言われるコピーの背後に、
 コピーライターさんたちはどんな思いを籠めたのか、
 制作の過程と、
 作品&作者さんの“その後”は……?

 新聞や雑誌に、
 ラジオやTV、
 そしてWEB上にも、
 時代を映し出す《コピー》と《コピーライター》さんの歴史、
 ぜひ、一読を♪
 
 
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~ お師匠さんには、ワケがある ~

2019-06-27 22:38:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむゥ! たいふゥだしィ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!G20だし!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうね、台風は突然発生するし、
 G20のために鉄道の駅は警備がスゴイことになってるし、
 落ち着かない週末になりそうですが、
 そんな中でも、はい、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
      ―― てらこや青義堂 師匠走る ――



 著者は今村翔吾(いまむら・しょうご)さん、2019年3月に発行されました。
 『青義堂』は『せいぎどう』とお読みくださいね。

「てらこやさんッていうとォ~…?」
「ぐるがるるる?」(←訳:学校だよねえ?)

 もとは、お寺での学問指南所であったのが、
 江戸時代になると
 上方では《寺子屋》、
 江戸では《筆学所》などとも呼ばれるようになり、
 やがて全国的にも広まっていった教育施設――
 寺子屋。

 前回記事の展覧会情報では
 師匠・メスキータさんと弟子・エッシャーさんたちの絆、
 その絆が守ったメスキータさんの作品について
 お喋りいたしましたけれど、
 この御本にも、登場します。

 お師匠さんとお弟子さんたちが、
 明和七年(1770年)の江戸に。

「めいわァ??」
「っるがるる?」(←訳:っていうと?)

 明和は、大雑把に言っちゃいますと、
 江戸中期、でしょうか。

 徳川家の第8代将軍・吉宗さんの孫にあたる
 家治(いえはる)さんが第10代将軍に就いていた頃、ですね。

 戦国の世は、すでに遠い昔話。
 争いごとのない平穏な明和の江戸の、
 日本橋南松川町に
 『青義堂』なる屋号の
 寺子屋さんがありました。

「ふァ~にぎやかァでスゥ!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:賑やか過ぎない?)

 戸を開ければ、
 今日も降ってくる黒板消し……ならぬ手桶。
 叱る師匠と、
 エヘヘと舌を出す生徒たち。

 あ、寺子屋さんでは
 生徒ではなく、筆子(ふでこ)、というのだそうですが。

 ここ『青義堂』の筆子たちときたら!

「わんぱくゥだしィ!」
「がるるぐる!」(←訳:困り者だし!)

 『青義堂』の筆子さんたちは、
 皆それぞれに“ワケあり”な子どもたちばかり。

 剣術の才はあるのに
 学問への熱意は空っきしだったり。

 評判のいいお店の子なのに
 お金の大切さが全然わかってない子だったり。

 可愛い女の子なのに
 兵法大好き~!だったり。

「たいへんでスねッ、せんせいィ!」
「ぐるがるるるるる!」(←訳:気が休まらないよ!)

 筆子たちにキリキリ舞いさせられつつも、
 彼らを慈しみ、
 労をいとわず教え、諭し、走り回るのは
 坂入十蔵(さかいり・じゅうぞう)さん。

 手桶の熱湯を浴びせられても
 ひるまず臆せず、
 わんぱくな筆子たちに相対します。

 でも、実は。

 十蔵さん自身も“ワケあり”だったんです。

「えェッ? そうはァみえないィでス!」
「がるるぐるるる?」(←訳:普通に見えるよ?)

 十蔵さんの生まれた坂入家は、
 伊賀組(いがぐみ)の与力でした。

 時代小説マニアさんには、もうお分かりですね。
 そう、伊賀といったら、あの伊賀です。

「もッもしかしてッ!」
「ぐる~!」(←訳:忍者~!)

 しかも、伊賀組きっての秀才と目されていた十蔵さんは
 優秀な公儀隠密でもありました。

 そんな変わり種のお師匠さんと、
 変わり種の筆子たち。

 トラブルに巻き込まれないはずがないわよね?

「やぱりィ!」
「がるるっるぅる?」(←訳:そうなっちゃう?)

 ネタばれになってしまうので
 これ以上は書けないのが、ああ、残念でなりません。
 けれど、『青義堂』に集う面々の
 賑々しくも純真爛漫な冒険は、
 時代小説好きな方々だけでなく、
 ミステリ好きさん&エンタ好きな方々にも
 おすすめですよ。

「おししょうさんはァ、ふでこさんのォためにィ!」
「ぐるるるるがるるるるるぐるる!」(←訳:筆子さんはお師匠さんのために!)

 教える者と教わる者、
 ふたつを結ぶ物語を
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
 
 
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日本初を、駅ギャラリーで!

2019-06-26 22:19:53 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むふふッ♪ つーるもォ、いいけどォ~」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!テニスもね!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、開幕間近なのは《ツール・ド・フランス》に限りません。
 《ウィンブルドン2019》は7月1日から1回戦開始、
 決勝が行われるのは7月14日!
 その日、センターコートには誰が……?
 楽しく想像を巡らせながら、
 さあ、本日は読書……をサボって、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  


 
          ―― メスキータ ――



 東京・千代田区の東京ステーションギャラリーにて、
 会期は2019年6月29日~8月18日
 (月曜休館、ただし7/15と8/12は開館、7/16は休館)、
 『エッシャーが命懸けで守った男。』と
 日本語副題が付されています。

「いッ、いのちがけッ??」
「ぐるがるるる??」(←訳:何が起きたの??)

  

 サミュエル・イェスルン・デ・メスキータさん(1868~1944)。

 19世紀末から20世紀初頭、
 版画、デザインの分野で活躍し、
 “この時代のオランダにおける最も重要なグラフィック・アーティスト”
 とされ評されたのが、
 メスキータさんです。

 そして、デザインのお仕事の他にも
 メスキータさんが情熱を注いでいたのは、
 教育、でした。

 美術学校の教師として、
 大勢の画学生さんたちを指導したんです。

「あはァ! せんせいィ!」
「がるるぐる!」(←訳:お師匠さま!)

 しかし……メスキータさんの没年を見、
 既にお分かりの方々もおられるでしょう。

 1940年5月10日、ドイツ軍は
 ベルギー・オランダ・ルクセンブルクへの侵攻を開始、
 オランダ政府は5月12日にイギリスへ亡命し、
 国土は占領されました。

 ユダヤ人であったメスキータさんは、
 1944年1月31日、
 家族とともにゲシュタポに逮捕され、
 アウシュヴィッツ強制収容所で亡くなったのです。

「むうゥ~んッ!」
「ぐる~…!」

  

 エッシャーさんは、メスキータさんの教え子のひとりでした。

 アトリエに残された師・メスキータさんの作品の一部を
 エッシャーさんと友人たちは救出し、
 戦争中も懸命に守り抜きます。

 木版画、水彩画、
 手彩色を施したエッチング、雑誌デザイン――
 この展覧会は日本初となる
 メスキータさんの回顧展です。

 会期中には、講演会やワークショップ、
 ギャラリートークなど
 イベントも予定されていますので――

「なつのォ、とうきょうえきィへェ~!」
「がるぐるるるる!」(←訳:ぜひお出掛けを!)
 
 
 


    さて、ここでオマケ画像なんですけれども……
   
    はい、先日ご紹介しました
    『グリコ』さんの《リベラ》、
    今回は《ミルク》のお味にトライですよ。
   「ふむふむゥ~…ちがいィまスねッ!」
   「ぐるるる~!」(←訳:まろやか~!)
    《ビター》と《ミルク》、
    ショコラ好きさんは食べ比べしてみてくださいな♪


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~ 旅と、旅人 ~

2019-06-25 21:54:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やッほほいィ~! ちかづいてェきましたでス!」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!優勝候補の最有力!)

 こんにちは、ネーさです。
 ツール・ド・フランスの前哨戦といわれる
 《ツール・ド・スイス2019》が終了、
 総合優勝に輝いたのはエガン・ベルナルさん
 (国籍はコロンビア、チームイネオス所属)!
 おめでとうベルナルさん!
 そして《ツール・ド・フランス2019》は10日後、
 7月6日にベルギーのブリュッセルからスタートしますよ。
 はたして夢の栄冠を勝ち獲るのは……?
 開幕日を指折り待ちながら、
 はい、読書タイムも忘れずに、
 本日は、こちらのエッセイ集を、さあ、どうぞ~♫
 
  


 
       ―― 心に輝く 旅の宝石箱 ――



 著者は安野光雅さん他、2019年4月に発行されました。
 『著名人が綴る珠玉のエッセイ集』と副題が付されたこの御本には、
 64編のエッセイが収録されています。
 つまり、著者さんも作品数と同じ64人??

「おおぜいィ~なのでス!」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:でもそこが良いんだ!)

 各作品の並び方は、
 なんとアイウエオ順!

 輪島塗の職人さんである
 赤城明登(あかぎ・あきと)さんに始まって、
 作家・脚本家の和田竜(わだ・りょう)さんまで、
 名前の五十音順で
 作品が並べられているんですけど、
 おかげで、なかなか刺激に満ちた構成になっています。

 絵本作家・安野光雅さんの次は、
 服飾評論家の市田ひろみさん。

 住友電気工業名誉顧問の
 倉内憲孝(くらうち・のりたか)さんに続いて、
 漫画家のくらもちふさこさん。

 書道家・武田双雲(たけだ・そううん)さんの次に来るのは、
 騎手の武豊(たけ・ゆたか)さん。

「わふふゥ~♪」
「がるるるぐるるるる!」(←訳:不思議な取り合わせ!)

 でね、64人の書き手さんの中で、
 ピカリ!と光り、
 ニヤリ♪とさせられたのは
 どなたかと申しますと。

 イッセー尾形さん!

「はいゆうゥさんッ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:福岡県出身~!)

 この御本のテーマは、
 題名にもありますように《旅》。

 イッセーさんの
 『僕の西日本《旅》体験』
 と題したエッセイは
 俳優さんならではの体験に直結しています。

 日本各地を一人で飛び回る、
 ホテルと劇場の往復のみに費やした数十年。
 でも、その合間に。

 新神戸の駅近くの、旅館の思い出。
 山口県で、突然の歯痛。
 ひろしま美術館と、出雲大社。
 和歌山と奈良の県境で仰ぎ見た黄金色のイチョウ……。

 劇的な展開や描写がある訳ではないんですけど、
 イッセーさんの《旅》をちょこっと追体験できるこの作品、
 読後感がすばらしい!

「みなさまもォ、たいけんッされたしィ!」
「がるぐる!」(←訳:旅の記録!)

 贅沢な紙上の《旅》はまだまだ終わりません。

 音楽家のゴンザレス三上さん、
 なぜか占いとバトルしてしまう作家・三浦しをんさん、
 鉄人28号に会いにゆくイラストレーター・南伸坊さん、
 鉄道の旅といえばこのひと!な漫画家・松本零士さん、
 バレリーナの森下洋子さんのお話も、
 ファンの方々に、
 エッセイ好きな活字マニアさんにおすすめですよ。
 
 旅にお出掛けするのは
 少しばかり難しい梅雨時の読書タイムに、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
 
 
 
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あの日の、4人。

2019-06-24 22:29:45 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪がりれおォがりれおォ~♪」
「がるる!ぐるっるがる~!」(←訳:虎です!大ヒット御礼~!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、本日の読書タイムは
 昨秋以来メディアを賑わせている
 あの!伝説のバンドとヴォーカリストさんをを回想する
 入魂のノンフィクション作品を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♫ 

  


 
     ―― クイーンと過ごした輝ける日々 ――



 著者は東郷かおる子さん、2019年4月に発行されました。
 音楽誌『ミュージック・ライフ』元編集長さんによる
 “クイーンと過ごした日々”を詳述するノンフィクションであり、
 また、インタビュー集でもあると言えましょうか。

「おしゃしんッ、おおばんッぶるまいィ~!」
「ぐるるぅるがるる!」(←訳:フレディがいるよ!)

 御本の冒頭部分には、
 クイーンの4人――
 フレディ・マーキュリーさん、
 ロジャー・テイラーさん、
 ジョン・ディーコンさん、
 ブライアン・メイさん、
 そして著者・東郷さんがフレディさんと肩を組んでいる場面、
 ブライアンさんに取材をしている様子など、
 題名通り『輝ける日々』の写真が収められています。

 これだけでも、
 昔からのクイーンのファンの方々、
 『ミュージック・ライフ』誌を愛読していた方々は、
 胸にこみあげるものがあるでしょうね。

「いんたびゅーもォ、すごいィでス!」
「がるぐるるる!」(←訳:当時そのまま!)

 著者・東郷さんは、
 本文各章のインタビュー、
 雑誌に掲載した記事を
 敢えて発表時と変えていません。

 これが、却って効果抜群!

 クイーンがデビューした1974年、
 映画のクライマックスとなった
 1985年の《ライヴ・エイド》、
 フレディさんの訃報が世界を震わせた1991年、
 その頃の空気が活字から読み取れるんです。

「もういちどォ、みたくなるでス!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:ライヴエイド~!)

 映画の、つまり、フィクションの世界のクイーンではなく、
 リアル世界のクイーンの記録。

 この作品の底本である
 『クイーン オブ ザ デイ~クイーンと過ごした輝ける日々』は
 2004年に刊行されましたが、
 長らく入手困難となっていました。
 
 今回、改題し、加筆され、
 新たに生まれ変わった『輝ける日々』では
 ブライアンさん&ロジャーさんへのインタビュー、
 大ヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』映画評などが
 ファンの方々にとっては読みどころ、ですね♪

「うらばなしィ、いろいろッ♫」
「がるるぐる!」(←訳:楽しいよね!)

 読み終えて、
 こころに残るのは……本文270ページの、

 《スターはある日、突然変異で生まれるのではなく、
  しかるべき時に、
  しかるべき人々の目に止まり、
  しかるべき方法で売り出されて
  初めて誕生するのだ。》

 という一節です。

 まさに、フレディさんその人の生きざまを言い得たような、
 素晴らしい言葉じゃありませんか?

「いまもォ、ぼくたちィ!」
「がるるるるぐるるぅ!」(←訳:大好きだよフレディ!)

 代用品などない、
 唯一無二の音楽と、音楽家。

 映画でクイーンを知った方々、
 あの頃の洋楽ロックが好きなのよ~!な音楽好きさん、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね。

 
 
 
 
 
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~ ひらけ、新たなものがたり ~

2019-06-23 23:26:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむッ! これはァ、いわゆるゥ~…?」
「がるる!ぐるるるがる?」(←訳:虎です!季節モノかな?)

 こんにちは、ネーさです。
 “ものがたり”の世界で夏季に恒例のモノといえば、
 怖~い話……ではありますが、
 本日の読書タイムは、
 怖いだけでは済まされないこちらの御本を、
 さあ、どうぞ~♪

  


 
        ―― 今昔百鬼拾遺 鬼 ――



 著者は京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、2019年4月に発行されました。
 おそらく、著者・京極さんのデビュー時からのファンの方々は、
 懐かしくも嬉しい思いで胸がいっぱいになるんじゃないかしら♫

「もしやッ、あのォふるほんやさんがァ~…!」
「ぐっるるるるっ??」(←訳:帰ってくるのっ??)

 えーと、あのぅ、そうねえ、
 その答えを言っちゃうと……NOです。

「えええッ?」
「がるる!」(←訳:そんな!)

 『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『鉄鼠の檻』などなど
 ミステリファンを魅了する《京極堂》シリーズは、
 ここのところ休演中のようで、
 寂しい思いをしておりましたが、
 その寂しさを埋めるかのように
 スピンオフ的な新シリーズが開幕しました。

 古書店主にして神職でもある《京極堂》こと
 中禅寺秋彦(ちゅうぜんじ・あきひこ)さんの妹、
 敦子(あつこ)さん。

 そして、或る事件で中禅寺さんと知り合いになった女学生、
 呉美由紀(くれ・みゆき)さん。

 新シリースを引っ張るのは、
 このおふたり――
 敦子さんと美由紀さんです。

「あれッ? ふるほんやさんはッ??」
「ぐるがるるる??」(←訳:出て来ないの??)

 それがね、
 美由紀さんもね、
 始めは《京極堂》さんに相談したい、と考えたんですけど。

 別の事件が進行中なもので、
 《京極堂》さんも、
 お仲間の文士先生・関口さん、
 薔薇十字探偵・榎木津礼二郎さんも、
 忙しくて手が離せず、
 妹の敦子さんが兄の代理として
 美由紀さんと会うことになったのでした。

「くんくんッ! においまスゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:事件の匂いだ!)

 昭和29年、3月。

 新聞の見出しとなり、世を騒がせていたのは、
 《昭和の辻斬り事件》。

 そして、駒澤野球場周辺で発生した連続通り魔事件の
 7人目の被害者は……

 美由紀さんの友人の
 片倉ハル子さん、だったんです。

「ひいィッ!」
「ぐるぅ!」

 しかし。
 警察は事件現場で容疑者を確保、
 容疑者も犯行を認めました。

 ハル子さんを救うことは出来なかったものの、
 これで事件は解決した、と
 多くの人は思った……はず。

「ただァ、ひとりィ?」
「がるるるるるぐるる!」(←訳:美由紀さんを除いて!)

 事件についての新聞報道を読んでも、
 美由紀さんは腑に落ちません。

 証拠がある、
 証明できる、のではないんですけど、
 納得しかねることばかりで、
 敦子さんとともに
 あらためて事件の細部を調べてみれば。

「ころがりィだすのはァ~…」
「ぐるるるがる!」(←訳:さらなる疑問!)

 ネタバレ回避のため、
 これ以上はお喋り出来ないのですが、
 昭和29年という時代背景を
 “もうひとつの主役”に据えた物語は、
 前半はゆっくりと、
 後半は走って走って走って、
 嵐のような結末へ……!

「あッとうゥてきィ!」
「がる!」(←訳:圧巻!)

 罪とは、いかなるものか。
 罪に、いかように立ち向かうべきか。

 物語の終盤での、
 美由紀さんの叫びが、涙が、訴えが、
 読み手の胸を打ちます。
 シンプルだけど、真実。
 きれいごとだけれど、きれいごとで終わらせちゃいけない。
 腹の底からの、叫び。

 この叫びには
 耳を傾ける価値があります。
 ミステリ好きさんも
 エンタ好きさんも、
 どうかぜひ、一読してみて下さいね。
 激おすすめです!
 
 
 
 
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《だるまちゃん》に会いたくて。

2019-06-22 22:19:54 | ミュゼ
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 あめのォしゅうまつゥ、なのでスゥ~」
「がるる!ぐるるるるがるぐる!」(←訳:虎です!アジサイは綺麗だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 夏至の今日6月22日は……残念ながら雨模様になりましたが、
 こんな日には屋内で楽しめるイベントを!
 ということで、
 読書をサボっての展覧会情報を、
 さあ、どうぞ~♪

  


 
        ―― かこさとしの世界展 ――



 広島県広島市の ひろしま美術館にて、
 会期は2019年6月15日~8月4日(会期中は無休)、
 『だるまちゃんもからすのパンやさんも大集合!』
 と副題が付されています。

 ええ、分かってます。
 広島……ここ首都圏からは遠いです。
 遠いんですけど、
 活字マニアの一員としては
 どうしてスルー出来ましょうか。

「だるまァちゃんッ!」
「ぐるるるがぅる!」(←訳:かみなりちゃん!)

  

 《だるまちゃん》シリーズ、
 《からすのパンやさん》シリーズ他で知られる、
 絵本作家かこさとし さん(1926~2018)。

 そう、赤いボディのだるまちゃんを、
 シェフ帽をかぶったカラスのパン屋さんを、
 皆さま、どこかで見たことがあるはず!

「かがくのォ、えほんもッ!」
「が~るるるぐる!」(←訳:た~くさん刊行!)

 絵本作家さんなら文系……と思いきや、
 なんと、かこさん、
 東京大学工学部の出身!
 工学の博士号をお持ちで、
 第一作目の絵本は『だむのおじさん』(1959年)という、
 ダムをテーマとする作品だったそうです。

「ほわわァ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:理系なんだ!)

  

 この展覧会では、
 自然や宇宙、絵画、歴史、健康などを主題にしたもの、
 《だるまちゃん》シリーズ、
 《からすのパンやさん》シリーズ他、
 かこさんが制作した絵本の原画や下絵、
 資料などが展示されます。

「とうきょうゥにもォ~…」
「がるるるるるぐる~…」(←訳:来てくれないかな~…)

 目にすれば、
 頬も心もほっこりゆるむ《だるまちゃん》の世界――

 いつか関東圏へも巡回してほしい
 可愛らしい企画展へ、
 広島に行く機会があるアート好きさんは
 ぜひ、お出かけしてみてくださいね♪
 
 
 


    では、ここで美味しいオマケ画像も、パクリ!
   
   『グリコ』さんのチョコレート
   《リベラ ビター》には
   脂肪や糖の吸収を抑える機能が??
   「もぐぐッ!
    むずかしィことはァ、わきゃらないけどォ~」
   「ぐるがるるる~!」(←訳:これ美味しい~!)
   機能や効果よりも
   味の良さでリピしたくなるキューブ型チョコレート、
   ショコラマニアさんはお試しあれ♫

   手足がダルいなぁ、
   なんだか喉がヘンな感じだわね、と
   体調を崩しやすい季節です。
   休息&睡眠時間をきちんと確保して、
   皆さま、どうか穏やかな週末を。
  
  
 
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― これだ!を探して ―

2019-06-21 23:28:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!!
 うおおォ! おめでとうゥ~なのでス!」
「がるる!ぐるがるぅ!」(←訳:虎です!快挙だよぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 漫画『スラム・ダンク』ファンとしては(もちろん全巻持ってます!)
 もう嬉しくて嬉しくて夢のような一日でした♫
 日本人がNBAドラフト一巡目で指名されるとは……!!
 八村塁くんの未来に心からのエールを送りながら、
 さあ、読書タイムもガンバらなくちゃ!
 ということで、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
        ―― 伊藤まさこの 器えらび ――



 著者は伊藤まさこさん、2019年4月に発行されました。
 ありそうで、でもなかなか見当たらない
 《器(うつわ)》の買い方・使い方・お手入れの仕方を
 著者・伊藤さんが丁寧にレクチャーしてくれる御本です。

「これはァ~たすかりィまスゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:参考になるよね!)

 実は私ネーさ、ここ数ヶ月
 ず~っと探しているんです、
 《お椀》、
 あ、正確には《汁椀》ですね。

 お味噌汁やお雑煮をよそう、
 あの《汁椀》です。

「……ところがァ……」
「がるるるぐるる~…」(←訳:無いんだよねえ~…)

 好みの形、
 好みの色、
 これだ!というサイズの《器》を見つけ出すのは、
 意外に難しいものです。

 そんなとき、
 大いに頼りになるのがこの御本!

 シンプルな、
 美しい曲線の白い丸皿。
 アンティークのスープ皿。
 曲げわっぱのお弁当箱。
 オーバルにキャセロール、
 染付の青い小皿たち――

「すぷーんッ、かわいィ~♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:お盆も良いね!)

 これだ!を探して、
 伊藤さんは旅に出ます。

 本文66ページから87ページにかけての
 《器をめぐる旅》、
 88ページから93ページにかけての
 《旅の戦利品》では、
 飛騨高山、
 富山、
 金沢のお店、
 そこで買った品物が紹介されていて……
 ここ、良さそうね!

「とおいィけどォ~!」
「がるぐるるがる?」(←訳:行く価値はある?)
 
 塗り物のお椀、といえば、
 輪島か金沢か、と思っていたら、
 飛騨高山では
 渋草焼(しぶくさやき)という焼き物や、
 漆器、古民具なども
 ステキに面白い?
 
 これは朗報です♪

「あのゥ~、おわんのォついでにィ~」
「ぐるるがるる~!」(←訳:これも欲しい~!)

 かご、ざる、
 洋食器用のトレー、
 重箱に、エッグスタンドも。

 巻末近くには、
 器のコーディネート例も載っていて、
 カッコよさにうっとりさせられます。
 収納の方法もオシャレだし、
 あらっ?
 この赤い漆器のお椀は……?

「ひゃァ~♪」
「がるる!」(←訳:完璧だ!)

 胸の奥のアンテナが、

   これだ!

 と震え出す、
 雑貨マニアさんには堪らない一冊です。
 インテリア好きな御方&骨董好きな御方にも
 おすすめですので、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね♪
 

 
 
 
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