テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

足止め銀世界?

2012-02-29 23:23:20 | 美味
「きゃはーッ! すごいィッ!」

  

「ゆきィでス!
 しろさがァ、まぶしィッ!」
「がるるーぐるるぐる!」(←訳:ホントだ凄いよー!)

  

 こんにちは、ネーさです。
 天気図の雪ダルマさんのマークを、
 んもーいっそ、
 イエティくんにすればよかったんじゃない?
 そんな降りっぷり&積もりっぷりでしたわね。
 ここ、東京・八王子は完璧な銀世界……!

「こんにちわッ、テディちゃでス! まッしろでスゥ!」
「ぐるる!がるるるーぐるぐる!」(←訳:虎です!道路が大変なことにー!)

 車でも歩きでも外出が危険な状況となって、
 あーあ、今日は身動きが取れません。
 こうなったら……
 
 ヤケ食いよ!!

「やけぐいィッ♪♪」
「がるっ♪」(←訳:やたっ♪)

 では、雪の日の自棄食いタイム、
 いえ、おやつタイムは、こちらを、どうぞ~!

  

 『コイケヤ』さんの
 《プレミアム ポテトチップス トリュフ香る塩味》!

 カロリーなんて気にしな~い!
 パリポリっと、いただきます!
 厚切りプレミアムなポテチを、パクっ!

「テディちゃもォ、いただきま~ス! ぱりりんッ!」
「がるるー!ぐるるぐるるーがるる!」(←訳:ボクもー!いただきますポリン!)

 風味豊かなトリュフ&素材引き立てる岩塩、と
 パッケージには記されていますが……
 ほほぉー♪
 トリュフのお味、ほのかではあれど、
 確かに存在しています!
 それに、お塩も、
 ああ、これは岩塩の塩辛さだわ!と判りますよ。
 海のお塩のまろやかさとは違う、
 きりっと鋭角な、濃密塩味……!

「んまんまッ!
 とくちょうあるゥ、しおあじィ、でスねッ!」
「がるぐるぐるる!」(←訳:コクがあります!)

 塩味ポテチ好きさんに、
 ぜひトライしていただきたいおやつですね。
 私ネーさは、
 うん!美味しい!ぜひリピしたいスナック菓子だわ!と思いましたよ。
 
「ちゃれんじゃーさんッ、おためしィあれッ!」
「がるるぐるがるるがるっ?」(←訳:ワインにも合うかもねっ?)

 大満足~♪なポテチおやつ、御馳走さまでした!
 明日はもう3月!
 春到来の月!になるといいですね♪

「うめもォ~さくらもォ~!」
「がるるーぐるるがる!」(←訳:ぽぽーんと咲いちゃおう!)
 
 ……桜のお花と、桜餅が恋しくなる雪の一日、でした。
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ひんやり~な《謎》の裏側…?

2012-02-28 23:24:21 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ひゃー!なんと!
 天気予報図では……2月29日は各地に雪ダルマさんが出現!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆきィ、ふりまスでスかッ??」
「がるる!ぐるがるるるーがるる!」(←訳:虎です!春先の雪はベショベショだー!)

 外出時には、皆さま、足元に御注意下さいね!
 幸いにも外出予定がない御方は、安全第一!
 お家でぬくぬく読書タ~イムと参りましょう!
 本日は、さあ、こちらを、どうぞ~!

  


  
           ―― 生霊(いきだま)の如き重(だぶ)るもの ――


 
 著者は三津田信三さん、2011年7月に発行されました。
 ミステリ好きさんに人気の、
 《刀城言耶(とうじょう・げんや)シリーズ》の最新刊であるこの御本は、
 ちょっと変わった趣向になっています。

「ふむふむゥ? どんなふゥにィ?」
「がるるぐるるる?」(←訳:ヘンテコなのお?)

 ヘンテコ、ではないんですよ。
 ミステリ史的な観点で考えると、
 むしろ、とても正統かつ正攻法な趣向です。
 つまり――

 『マスグレーヴ家の儀式書』!

 なのね。

「ふァ~? それはァ、ほーむずさんでスゥ!」
「ぐるるーぐるがるがるー!」(←訳:ホームズさんのお話だよー!)

 ええ、そうですね。
 『マスグレーヴ家の儀式書』は、
 ワトソン博士と出会う以前のホームズさんが手掛けた事件であり、
 探偵としては初期の、若き日のホームズさんの物語でもあります。

 この『生霊の如き重るもの』も、
 探偵・刀城言耶さんの、
 若かりし頃、と言いきってしまうのは大袈裟ですが、
 探偵未満、すなわち大学生時代の言耶さんの物語5篇から
 構成されています。

 言耶さんの父上は、
 警察も進んで協力を求める名探偵・冬城牙城(とうじょう・がじょう)さん。
 その父上と、言耶さん、
 親密な間柄であるとは申せません……。
 
「ちちとォ、このォ、たたかいィ!」
「ぐるるがるがるるー?」(←訳:巨人の星ですかー?)

 けれど、言耶さん、
 奇怪な御話には目がない性質ですので、
 妙な出来事に深入りしては、
 おのずと探偵に似た働きをする羽目に陥ってゆきます。

  《不思議》の裏側にあるのは、何なのか?
  何者かの意思があって、
  この《不思議》は起こったのだろうか……?

 いや、僕は探偵じゃないんですけどー!
 父とは違うんですけどー!
 でも好奇心が疼いて、捜査せずにはいられないんですー!

「やぱりィ、こころはァ、たんていッ!」
「ぐるぐるがるるー!」(←訳:血は争えませーん!)

 探偵未満の学生・言耶さんが手掛けるのは
 巻頭の『死霊の如き歩くもの』から
 『顔無の如き攫うもの』まで
 不可能犯罪がずら~り!

 雪に残された足跡の謎?
 ドッペルゲンガーの謎?
 
 鳥肌を立てながらも、
 言耶さんは、謎の中心へ疾走します。

 《事件》と《怪異》の境界線は、どこに――?

「こッ、こわいィのはァ、やめましょゥッ!」
「ぐるがるるがるるー!」(←訳:早く謎を解いてー!)

 本格ミステリ好きさんは、ぜひ!
 怪談マニアの探偵・言耶さんと同じ趣味をお持ちの
 怖ぁ~い御話好きな方々にも、おすすめです♪
 理知の力で急いで事件を解決しないと、
 ほ~ら、
 あなたの背後に、怪しの影が……!

「ふきゃァ~ッ!」
「がる~っ!」

 では皆さま、くれぐれも雪害に御用心を!
 
 
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そこは、クマの王国?

2012-02-27 23:39:36 | ブックス
「きゃぽーッ!
 こんにちわッ、テディちゃでスゥ~!
 わほほォ~いッ♪」

 ……あの、えーと、
 こ、こんにちは、ネーさです。

「…がるるーぐるがるるー…」(←訳:…虎ですーこんにちはー…)
「らりほォ~ッ♪らりらりッ♪」

 えー、そのう、
 何故にまたテディちゃがこんなに張り切っているかと申しますと、
 どうやら今日の読書タイムに原因が――

「おほんッ!
 ごしょうかいィいたしまスゥ!
 こちらをォ、どうぞ~ッ!」

  


 
             ―― 天使のテディベア事件 ――


 
 著者はジョン・J・ラムさん、原著は2007年に、日本語版は2011年10月に発行されました。
 英原題は『THE FALSE‐HEARTED TEDDY』、
 本国アメリカで人気の、テディベアが主人公の、ではなくて、
 テディベア作家の探偵夫婦さんが主人公をつとめるミステリシリーズ第二作目が
 この御本です。

「もほほッ♪ 
 しんせきィ~しんせきィ~♪」
「がるるぐるがるる~???」(←訳:テディベア作家~???)

 テディちゃの親戚、というか、一族さんたち――テディベア。
 『テディ』なる名は、セオドア・ルースヴェルト大統領に由来する、等々
 諸説ありますけれど、
 クマ型ヌイグルミの愛称として
 地球のどこでも通用しておりますね。

 玩具としてのクマ型ヌイグルミを完成させた功績者は
 ドイツのマルガレーテ・シュタイフさん!
 そして、そのヌイグルミ『テディベア』に惚れ込み、
 世に広めたのはアメリカ人さんたち、とされています。

 そう、アメリカの方々は
 テディベアがだぁ~い好き!!

「むふァふォッ♪
 わがいちぞくはァ~にんきものッ♪」
「がる~ぐるるる?」(←訳:え~本当なのお~?)

 本当なんだから、始末に困って……いえ、おほん、
 そうなんです、テディベア愛好家の団体があり、
 専門誌なども発行されていて、
 購買層は子どもたちより、むしろ大人が主流なのです。

 ブラッドリー・ライオンさんは
 元サンフランシスコ警察の刑事さんでした。
 捜査中に受けた銃撃が原因の怪我で警察官家業を引退した今は、
 愛妻のアシュリーさんとともに、
 テディベア三昧の毎日。

 ええ、実はね、
 アシュリーさんは、テディベア作家さんなんですよ。

「うむッ! せんすがァ、よろしいィッ♪」
「がる~がるるぐるぐるぅ~」(←訳:へぇ~作り手さんかぁ~)

 さらにさらに、実は……このたび、
 ブラッドリーさん御自身も作家デビュー!

 アメリカ全土やカナダから
 百名を超えるテディベア作家さんたちが集まる《ハーベア・エキスポ》にて、
 自作のベアを初めてお披露目&出品することとなりました♪
 ブラッドリーさん渾身の作の、クマちゃんは……
 『ダーティベアリー』!

「だーてィ??」
「がるるー?」(←訳:ベアリー?)

 サンフランシスコでいちばん有名な警官さんといったら、
 『ダーティハリー』でしょう、もちろん!
 ブラッドリーさんはハリーに敬意を表し、
 ツィードのジャケットにサングラス、
 SFPDの金色の七点星形バッジ、
 革製ホルスターまで身に着けたテディベアを完成させていたのでした。
 はたして、審査員さんたちの評価は?
 新人テディベア作家として
 認めてもらえるだろうか……?

 が、事件です!
 《ハーベア・エキスポ》主催の朝食会で、事件が!

「んもうッ!
 たのしィおまつりがァ、だいなしィッ!」
「がる!」(←訳:だね!)

 生涯刑事気分?なブラッドリーさん、
 密かに捜査を始めます。
 とはいえ、なにせ堂々とクリント・イーストウッドさん風ベアを
 作ってしまう御方です。
 その言動に滲むユーモア、
 常にダジャレを忘れない心に、
 読み手はどうしたって笑っちゃうのです。
 
 『ダーティハリー』をはじめ、
 様々な映画からの引用、
 文学作品からひねり出したシャレやパロディ、
 韻を踏んだり、
 脇役さんたちとのやりとりも、まるで漫才。

「おじさんッ!もっとォ、まじめにィ~!」
「がるぐる……ぐるるる?」(←訳:真面目は……ムリかも?)

 コージーミステリを思わせる表紙画ですが、
 内容は……ユーモアハードボイルド?
 硬派ミステリのパロディ?
 クマと共存する新型警察小説?
 
 ミステリ好きさんにおすすめのこの御本、
 出来ればシリーズ第一作『嘆きのテディベア』と併せて、
 ぜひ~♪

「テディベアまにあさんはァ、よむのだッ!」
「……がる~」(←訳:……だね~)
 
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青の選手さんたちへ、エール!

2012-02-26 23:32:28 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 なぜでしょう、東京マラソンの日って天候がいまひとつですね~?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 らんなーのォみなさんッ、おつかれさまァでしたでスッ!」
「がるるー!ぐるるぐるがるがるるる!」(←訳:虎ですー!スタッフの方々もお疲れさま!)

 試合の後に交わされる、
 お疲れさまでした!という労いの言葉が、
 自然とこぼれてくるような一冊……
 本日の読書タイムは、そんな御本が主役、いえ、エースです!
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― サムライブルーの料理人 ――


 
 著者は西芳照(にし・よしてる)さん、2011年5月に発行されました。
 『サッカー日本代表専属シェフの戦い』と副題が付されています。
 御本の題名と副題から、もうお分かりですね!
 著者の西さんは――

「だいひょうゥちーむのォ、しぇふさんッ、でスかッ♪」
「がるるるぐるがるるるー!」(←訳:サッカー日本チームの一員だー!)

 ええ、そうなんです!
 日の丸を背負って戦うサッカー日本代表チームの選手さんたちを支える、
 大勢のコーチ陣&スタッフさんたち……
 西さんは、スタッフの一員として、
 日本サッカー協会から要請を受け、
 合宿や遠征に同行し、
 朝食・昼食・夕食と、
 選手さんとスタッフさんたち全メンバーの《食》を一手に引き受ける重要な、
 他の誰にもこなせない大仕事を務めておられる御方です。

「むむッ!
 えんのしたのォ、ちからもちィ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:重責ですね!)

 先日は、日本が誇るフレンチの名シェフ、
 三國清三さん著『僕はこんなものを食べてきた』を御紹介したばかりですが、
 西さんのお仕事は、
 ホントに三國シェフと同業種なの?
 と疑ってしまいたくなるほどです。

 美味しい、というだけでは、だめ。
 選手さんたちをリラックスさせる、
 励ましや、気分転換、
 集中力が高まるゴハンを作る。
 それも、場合に応じて、
 和・洋・中!何のジャンルでも!
 いえ、作る前に、
 先ず食材を調達しなくちゃ!
 食糧事情が異なる遠征先の国で、手に入る物、入らない物は?
 宿泊場所のキッチンは、どんな具合?
 現地の衛生状況は?
 調理器具は足りるだろうか?

「ひゃわわァ~! なんもんッ、やまづみィ!」
「がるぐるるる~!」(←訳:気が遠くなる~!)

 栄養学?
 参考にはなりますが、決め手には成り得ません。
 過去のデータ?
 参照できる程のデータは、
 残念ながら、大して無いんです。
 日本に於けるサッカーの歴史は、まだまだ、浅い……!

 2006年のワールドカップドイツ大会。
 2010年のワールドカップ南アフリカ大会と、
 大会出場へ向けての予選。
 その後の、2011年アジアカップ。

 監督さんたち、選手さんたちに
 西さんが提供するのは、
 《信頼》の食です。

   西さんがつくったごはんなら、
   安心して食べられる。

 そう言ってくれる彼らのため、
 西さん、ありとあらゆる知恵を絞りまくるのでした。

「あんしんのォ、ごはんでッ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:勝利をつかもう!)

 難関と難問だらけの未開の地を
 包丁一本で切り拓いてゆくかのようなシェフの“冒険”は、
 サッカーに情熱を注ぐすべての方々必読の労作です!
 どうしたら強くなれるか?
 強いカラダを作るため、維持するために
 どんな食事を摂ればよいのか?
 答えは、この御本の中に詰まっていますよ~♪

 そして……読んでいる間中、
 西さんのそもそものお仕事が
 福島県のJヴィレッジの総料理長であるという事実に
 胸が痛みます……。
 Jヴィレッジの現状は……
 福島県の現状は……
 生まれ故郷の福島を愛する西さんの苦悩に、
 被災地の方々の苦しみに  
 私たち読み手は、
 想い馳せずにはいられません。

 応援の意味をこめ、
 どうか活字マニアの皆さま、ぜひ一読を!

「こころのォ、そこからァ~!」
「がーるっ!」(←訳:エール!)
  
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にっこりゴール♪

2012-02-25 23:16:02 | 美味
 こんにちは、ネーさです。
 2月最後の週末は、おやつタ~イム!……と思ったのですけれど、
 ジョーシン電機でお買い物をしたら、
 こ~んな可愛い御品をいただいちゃったので、
 まずは御報告を♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむッ! はこォ、でスねッ!」
「がるる!ぐるがるー!」(←訳:虎です!箱だねー!)

  

「なかみィはッ? なかみィはッ??」
「がるる-?」(←訳:何なのー?)
「かぶりつきィッ!
 ……あッ!」

  

「りらくまちゃんだァ~ッ♪」

  

「ぐるっ!ぐるるがるるるー!」(←訳:わあっ!ピンクのもあるよー!)

  

 はーい、いただいたのは
 『和リラックマ ほのぼのペアボウル』でした♪
 直径約12センチ、
 高さ7センチほどのボウルは、
 ダークブラウンとピンクが各一個ずつで
 セットになっています。
 
 『和』とあるので、
 これは、ごはん茶碗かしら?
 汁碗にもなりそうですし、
 麺類や、スープの器にも良さそうですね。
 カフェオレボウルにも向いてるわ~♪

「みるくてィーにもォ、にあいィそうでス!」
「がるがるるぐる?」(←訳:抹茶オレはどう?)

 さて、では、
 貰って嬉しい&使って楽しい
 リラックマちゃんのボウルに合わせての本日のおやつは……

  

 じゃじゃん!
 『無印良品』さんの
 《部屋でくつろぐ チャイのひとくちケーキ》♪

 これは紅茶味系のお菓子ですが、
 『MUJI』さんでは、さくらをテーマにしたお菓子も販売中!
 さくらのブッセやクッキーは
 お花見ゴコロ沸き立つ春らしい色合いです。
 
「どれもォ、いいなッ♪」
「がるるぐるがるぐるる!」(←訳:美味しいお菓子歓迎だよ!)

 明日2月26日は、東京マラソン催行の日!
 私ネーさは折り紙つきの運動オンチですけれど、
 出場するぞ!
 東京の名所をガンガン飛ばしてきま~す!と走る気満々のランナーさんたちは
 水分&栄養補給を怠りなく、
 完走を目指して下さいね~!

「けんとうゥをォ、いのりまスゥ!」
「がるるーぐる!」(←訳:笑顔でゴール!)
 
 
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ショカツだって、すごいんです。

2012-02-24 23:44:48 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日は、まず……は~い、ゆるキャラちゃん、いらっしゃ~い!

  

 JR八王子駅で『ゴールデンウィークは東北へ旅行を!』と
 熱烈キャンペーン中なのは、
 青森県の観光マスコットキャラクター『いくべぇ』くん♪
 岩手県のキャラちゃんも来ていたんですけれど、
 人垣が厚くて、撮影は断念……。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゃらくんたちィ、にんきィでスねッ♪」
「がるるー!ぐるるがるがるる!」(←訳:虎ですー!カッコいいぞ東北!)

 いいぞ~東北!とエールを送りつつ、
 本日の読書タイムは……東京が舞台の、
 こちらの作品を、どうぞ~!

  


 
              ―― ドルチェ ――


 
 著者は誉田哲也(ほんだ・てつや)さん、2011年10月に発行されました。
 前回記事では、
 間もなく映画が公開される予定の『戦火の馬』を御紹介いたしましたが、
 こちらは、現在TVドラマ化されて放映中の
 《ストロベリーナイト》原作者さんの御本です。

「けんどうのォ、おはなしもォ、わんだほーでしたでス!」
「がるるぐ-るるるがる!」(←訳:《武士道シリーズ》だね!)

 そういえば、『武士道シックスティーン』に始まる《武士道3部作》も
 映画化されましたね。
 著者・誉田さんの作品には
 映像クリエイターさんたちの想像/創造力を刺激する何かがある、のでしょうか?

 けれど、この御本の主役さんは、
 えへん、失礼ながら、
 スクリーンには不向きで、ちょっと地味……かもしれません。
 
 魚住久江(うおずみ・ひさえ)さんは
 警視庁の刑事さん。
 階級は巡査部長さんで、
 練馬警察署に勤務しています。

「うむむッ?
 ほんちょうきんむゥ、ではないィのでスかッ??」
「ぐるがるるぐるるー?」(←訳:桜田門じゃないのー?)

 すべての刑事さんたちが憧れるであろう本庁の、
 しかも捜査一課勤務。
 実は、魚住さんは以前にその一課で
 バリバリ働いていた経歴を持っているのです。

 それなのに、どうして
 《栄光の職場》を捨て、
 一課に復帰しないか、との誘いも断って、
 所轄署に留まっているのか……?

「ふしぎィ、でスねッ?」
「がるるるぐるるがるる~?」(←訳:所轄が好きなのかな~?)

 帳場が立つほどの大事件ではない、けれど。
 マスコミの注目も集まらない、けれど。
 軽々しく決着をつけたくはない事件。
 魚住さんをひどく悩ませる事件――
 
 この御本には、
 『ストロベリーナイト』の姫川玲子さんとは異なるタイプの、
 いえ、見方によっては、
 やはり姫川さんと同じように、
 真の刑事さん――真の警察官であるのだとも思える魚住さんの、
 “探偵ものがたり”6篇が収録されています。

 魚住さんとともに働く練馬署勤務の同僚さんたちの、
 ちょこっとユーモラスな言動が、
 なかなかにリアルで、つい、

「きッとォ、いるいるゥ、こういうひとッ!」
「ぐるるがるがるぐる!」(←訳:うん居るよね、たぶん!)

 と、頷いてしまう迫真性と、
 親しみをも併せ持っているところが
 独特の魅力になっていますね。
 はたして、
 《練馬の魚住刑事》あるいは《所轄の魚住刑事》シリーズ、
 今後は新たな人気シリーズになってゆくのかしら?

「きッとォ、なるなるゥ!」
「がるるぐるるー!」(←訳:続巻に期待だー!)

 警察小説よりも、正統派短編ミステリ!と呼びたい一冊です。
 誉田さんファンの方々、
 ミステリ好きな御方は、ぜひ~!
 
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炎よりも速く!

2012-02-23 23:25:01 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 桜の開花予想が発表されたようですね~♪
 って、まだ一ヶ月も先のことですけれど……。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おはなみィ、いまからじゅんびィ、しましょゥッ♪」
「がるる!ぐるるがるがるるがるぐるー!」(←訳:虎です!今年は良いお花見が出来ますようにー!)
 
 平和な世界で、美しい花を愛でる――
 本日ご紹介いたします作品も、
 “平和”を愛するものたちの物語です。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


 
               ―― 戦火の馬 ――



 著者はマイケル・モーパーゴさん、原著は1982年に、日本語版は2012年1月に発行されました。
 英原題は『WAR HORSE』、
 かねてから舞台化されて評判を呼んだこの作品は、
 2011年末には映画も公開されています。
 日本での上映は3月に予定されているそうですよ。

「テディちゃ、てれびィのォ、しーえむッ、みましたでス!」
「ぐるる~がるぐるがるるる!」(←訳:お馬さんのお話なんだよね~!)

 馬……というと、
 現代の日本に住む私たちは殆どの場合、
 サラブレッドを連想してしまいます。
 競馬場でレースに出場する、競走馬さんたち、ですね。
 ですが、馬イコール競走馬、ではなかった時代がありました。
 
 馬、といえば……農耕馬!
 
 歴史の上では、こちらの方が長く、また重要でもありました。
 畑を耕し、人を助ける労働力となってくれる馬たちの、ありがたさ!
 農家の人たちにとって、農耕馬は日々に欠かせぬ、
 なくてはならない存在ですよね。

「はたらくゥ、おうまさんッ、でスかッ♪」
「がるぐるっぐるぐるがるる!」(←訳:日本なら、道産子くんたちだ!)

 脚は太く!
 蹄も巨大で!
 見上げるような体高!
 その胴に鋤(すき)を着ければ、
 耕せない畑地などないような、
 立派な農耕馬! 
 農夫さんの誇り!

 この御本の主人公も、農場の農耕馬さんです。
 いえ、でも、仔馬の彼は、
 サラブレッドの血が半分混じっているためでしょうか、
 身体は痩せ細って、
 競りではロクな値がつきませんでした。
 よく働いてくれそうな馬だと、
 見ては貰えなかったのか……。
 と、そこへ。

 《これは素晴らしく勇敢な馬になりそうだね》

 そんな声が聞こえてきましたよ!

「わほッ♪ せんけんのォめいィがァ、ありまスゥ!」
「がるる~!」(←訳:嬉しい~!)

 声は、少年のものでした。
 農家の子、アルバート少年は
 彼にジョーイと名前を付けました。
 
 アルバートと、ジョーイ。
 英国の片隅の農場で、
 彼らは貧しくとも幸せに暮らしたことでしょう――

 戦争がなかったなら。

「せッ、せんそうゥッ!」
「がるーっ!」(←訳:ヤダーっ!)

 第一次世界大戦が始まろうとしていました。
 蒸気機関から燃料を使用するエンジンへ、
 技術は移ろうとしていましたが、
 まだまだ車が貴重品であった時代です。
 物資の輸送を担うのは、馬たち。
 騎馬となって、最前線で騎兵を乗せて走るのも馬たち。

 少年アルバートは、
 僅かなお金で軍隊に売られてゆくジョーイを
 見送ることしか出来ません。
 ただ、いつか、
 いつか再会を、と決意しながら。

 ジョーイもまた、
 アルバートのもとを去るしかありません。
 戦場へ、
 平和な農場とジョーイから引き離され、戦場へ……

「にげられるものならァ」
「ぐるがる~!」(←訳:逃げたい~!)

 タンク(戦車)。
 空を飛ぶ戦闘機械。
 毒ガス。
 機関銃。
 悪夢そのものの戦争の只中を生きる一頭の馬の物語を
 著者・モーパーゴさんは
 ジョーイの眼から描きます。
 その眼に映る、ひとの世の営みの、幸福も、不幸も。
 
 できれば、
 活字マニアさんに、
 映画マニアさんにも、
 映像で観る前に読んでー!とお願いしたい一冊です。
 目で見る戦闘シーンは後回しにしちゃって、
 まず文章をー!

「ものがたりはァ~!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:文字から始まる!)

 
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黒船&コアラの、おやつタイム♪

2012-02-22 23:00:46 | 美味
 こんにちは、ネーさです。
 今日2月22日は、皆さま御存知!ネコの日~!

「こんにちわッ、テディちゃニャンコでスッ!
 ねこまんまッ、くださいィッ!」
「がるるるるー!ぐるがるぐるるる!」(←訳:虎ネコですー!ボク鰹節がいいな!)

 ……なぜネコまんま? なぜカツオブシ?
 せーっかく知人さんがネコの日にぴったり!な御菓子を下さったというのに?
 いいわ!
 私ネーさが責任をもって、こちらのお菓子をいただきますよ~♪♪

「ふあゥッ?」
「がるー!」(←訳ええー?)
  
  

 上の画像は、
 『黒船』さんの《黒船どらやき》!

 最初に手にしたときは、
 えっ? この巾着型の紙袋はなぁに?
 と驚いちゃいましたが、
 袋を開けてみますと……

  

「おッ??」
「がるるっ!」(←訳:およよっ!)

 あらまっ!またびっくり!
 半円形というか、半月型のドラ焼きって、初めて拝見いたしましたよ♪

 ドラ焼きといえば、
 あのネコ型ロボットちゃんの大好物ですけれど、
 ドラちゃん兄妹もこの《黒船どらやき》は知らないでしょうね。
 
「たたたッ、たべたいィッ!」
「ぐるがるるるー!」(←訳:色も何か違うー!)

 沖縄産の黒糖が使われているんですって。
 では、みんなで一緒に、いただきまーす!

「いただきまスゥ!ぱくちょッ!」
「がるぐるるる!ぐるっ!」(←訳:いただきます!はむっ!)

 ほほお~♪
 黒糖のコクが豊かな、もっちりとした食感の生地……
 粒あんも、良い炊き加減だわ!
 これは、美味しいわね!

「おいしィでス! やわらかァもちもちッ♪」
「ぐるがるるがる~!」(←訳:上品な甘さだよ~!)

 『黒船』さんの英文表記は『QUOLOFUNE』。
 本店は東京の自由が丘に、
 他に関東圏では東急たまプラーザ・伊勢丹新宿店・羽田空港・アトレ吉祥寺などに、
 関西圏では阪急うめだ本店・大丸心斎橋・大丸神戸店など、
 また、博多阪急にも支店があるそうですよ。
 『黒船どらやき』以外に、
 『黒船カステラ』
 『黒船ラスキュ』も人気です♪

「らすきゅッ??」
「がるるぐるぐるぐるるー!」(←訳:ボクの好きなラスクだー!)
 
 和であり、洋でもあるような、美味しいお菓子、
 焼き菓子マニアさんに、おすすめです。
 遠方にお住まいの御方は、
 オンラインショッピングで、パクリと!

「ふゥ~♪ ごちそうさまッ♪」
「がるるるぐるがるー!」(←訳:御馳走さまでしたー!)

 はーい、御馳走さま……の前に!
 本日はオマケ画像も、どうぞ~!

  

 『ロッテ』さんの新製品《コアラのマーチ 期間限定クリーミィカフェラテ》を
 いただきましたら……

  

 『おめでとう』
 とプリントされたコアラちゃんが?!?

「ふァぽッ♪ めでたいィ!」
「がるぐるる~!」(←訳:おめでたや~!)

 春とともに、
 めでたさも運んで来てくれそうな笑顔のコアラちゃん、
 感謝をこめて、
 御馳走さまでした~♪♪

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~ すっぱい酸っぱい、トマトの思い出 ~

2012-02-21 23:33:19 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 和菓子屋さんに桜餅が並び始めて、ピンク色がきれいですね~♪
 ……うん? あの緑の色の御菓子は……?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ! あれはァ、かしわもちィ!」
「がるるー!ぐるるぐるがる!」(←訳:虎ですー!確かに柏の葉だ!)

 柏餅……好きなんですけれど、いいんでしょうか、2月なのに?
  
  いや、構わん!好きならば!
 
 本日ご紹介いたします作品の著者さんは
 そう言って下さるかしら~?と想像しつつ、
 さあ、今日も読書タイムに突入で~す! 

  


 
             ―― 僕はこんなものを食べてきた ――



 著者は三國清三(みくに・きよみ)さん、2010年4月に発行されました。
 『Ce que j'ai mange jusqu'ici』と仏語題名が付されています。
 食通さんには、
 『オテル・ドゥ・ミクニ』のミクニさんの著作です!
 と説明した方が分かりやすいかもしれませんね♪

「しぇふさんッ、でスねッ!」
「がるるぐるるぐる~!」(←訳:料理長さんようこそ~!)

 お料理に関する著書を多数刊行されておられる三國シェフさん。
 ですが、この御本は
 レシピブックや、研究書、料理の歴史書、の類ではありません。
 いえ、歴史は、ちょこっと関係アリ、でしょうか。

 歴史は歴史でも、
 三國さん御自身の歴史。
 
  ――こんなものを食べてきた――
 
 この題名に、三國さんの思いが込められています。

「きッとォ、しぇふさんはァ、ちいさいィころからァ~」
「ぐるるがるがるるるぐる!」(←訳:すごい御馳走を食べてきたんだ!)

 ええ、それは本当にすごい御馳走だったようです。

 もいだばかりの、みずみずしいトマト。
 とうきび、きゅうり、なす、すいか、メロンも。
 みな、お母さんが畑で育てている野菜や果物たち。

 もずく、なまこ、ホヤ。
 小さなイカ、甘海老、ウニ、あわび。
 漁師をしているお父さんは、新鮮な海の幸を。

 そうそう、家では鶏を飼っていたので、
 産まれたての卵も、よく食べました。

「ほわわァ~! ほんとにィ、ごちそうゥでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:なんて贅沢~!)

 とは、とても考えられませんでした……当時は。

 北海道増毛郡増毛町(ましけまち)。
 かつては、にしん漁で賑わった港も寂れ、
 冬の時代が訪れていました。
 生まれ育ったその町を、
 三國少年が離れたのは、
 昭和44年、十五歳のとき。

 高校進学のため、ではなく、
 住み込みで働きながら
 調理師学校で学ぼうと、
 故郷をあとにしたのです。

「がんばれェッ、みくにしょうねんッ!」
「がるっる!」(←訳:ファイト!)

 下働き時代の日々を、
 三國さんはごくあっさりと書き流します。
 その裏にどれほど、筆にしがたい艱難辛苦があったことか――

 しかし、見ているひとがいたのです。

 三國少年が山のような汚れものを、鍋を、お皿を洗う姿を。
 その手の動きを。
 挫折を知った上での、不屈の精神を。

 《料理の神様》は、
 ちゃあんと見ていてくれたのでした。

「ふゥ~、よかッたでスゥ!」
「ぐるるがるがるる~!」(←訳:やさしい神さま~!)

 《料理の神様》の粋な計らい、とは?
 三國少年が抱いた目標とは?
 そして、
 功成り名遂げた現在の三國シェフさんが愛する食事――食べもの、とは?

「ぷふッ♪
 しぇふさんのォ、だいこうぶつはァ~…!」
「がるっぐるるぐるがるがる!」(←訳:あっ!ここでバラしちゃ駄目だよ!)

 料理って、なに?
 食べるって、どういうこと?
 僕、どんなものを食べて育ったんだろう?
 僕という存在を作ってくれたのは何なのか――?

 日本を代表するフレンチのシェフさんが綴る半生記は、
 食いしん坊を自認するすべての活字マニアさん、必読!
 お料理を勉強中の調理師学校生さんも、
 ぜひ、お読み下さいね~!

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謎めくお江戸の、不思議譚。

2012-02-20 23:33:30 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 あらっ? あらららっ?
 今日はちょっと暖かいんじゃありませんこと~?
 とうとう春!が来たんでしょうか~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ! だまされてはァいけませんッ!」
「ぐるる!がるがるるがるぐるー!」(→訳:虎です!温度計を見てみてー!)

 えーっと、現在の外気温は……10℃。
 意外に低いわね……ってうか、私たち、寒さに慣れて感覚がズレちゃったの?!?

「そォでス!」
「ぐるがるるる!」(←訳:カンチガイです!)

 そうですか、カンチガイですか……
 何だかガッカリしちゃったこんな時は……
 素敵な御本にパワーを分けてもらいましょう!
 本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― おいち不思議がたり ――


 
 著者は あさのあつこ さん、2011年12月に発行されました。
 2009年に刊行された単行本『ガールズ・ストーリー――おいち不思議がたり』を改訂・改題し、
 新たに文庫化した作品が、↑画像の御本です。
 表紙の愛らしい画を描いたのは、丹地陽子さん~♪

「きゃわゆいィ~でスねッ♪」
「がるっぐるるる!」(←訳:江戸っ娘さんだ!)

 前回記事では
 浅草仲見世・助六さんの『江戸の縁起物』を御紹介いたしましたが、
 こちらは、江戸を舞台とした《時代ミステリー》なのだそうですよ。

 おいちさんは、十六歳。
 いえ、満十六歳ではなく、
 たぶん数えで十六歳なのでしょうから、
 現代でいえば、十五歳の、女の子です。
 
 では、おいちさんは、
 蝶よ花よと育てられた十五歳のお嬢さま……?
 いえいえいえ、お嬢さま、だなんて。
 江戸広しといえど、
 箸より重いものを持ったこともない、
 正真正銘のお嬢さまは、極少数。
 
 箸よりもずっとずっと重い、《生命(いのち)》というもの。

 おいちさんが、日々抱え、
 なんとか支えようとしているのは、《生命》です。

 父である松庵さんの仕事は、
 医師。
 その父のもとに育ち、
 気付けば、おいちさん、
 父の仕事を手伝うのが毎日の務めとなっていました。

「おえどじだいィのォ、なーすさんッ、でスかァ~」
「がるぐるる!」(←訳:えらいなあ!)

 貧乏長屋の一角の、
 松庵さんを頼ってくる病人さん怪我人さんたちは、
 こちらもやっぱり、
 贅沢なんかにゃ縁のない、その日暮らしの庶民さんたち。
 病人さんたちの診療にあたる松庵さんを
 おいちさんは、少々変わった方法で手伝います。

  父さん!
  おでこから血を流している子どもが来る!

「ふァッ?
 まだァだれもォ、きてないィでスよゥ??」
「がるがるるる!」(←訳:うんそうだよね!)

 そう、まだ来ていません、だぁれも。
 ですが、おいちさんには、分かるのです。見えるのです。
 他の人には見えないものが。
 おいちさんにだけは。

 父の松庵さんは、それを
 “カン”などと呼んで、
 さして気に留めてはいませんけれども。

「それはァ、せんりがんッ?!?」
「ぐるがるる!」(←訳:透視術かも!)

 そのチカラが、
 おいちさんに語る、ヒトの世の《不思議》とは。
 暴れ、荒れゆく《不思議》を静めるために
 おいちさんが為すべきこととは……

 ミステリであり、
 また医療小説&青春小説の要素も備えたこの御本は、
 《病む》ことの意味を考えさせるエンタメ作品でもあります。
 あさのさんのファンの方々は勿論、
 え~?時代小説は読んだことないよ~という御方も、
 ぜひ一読を!
 おいちさんの可愛らしさに、惚れちゃいますよ~♪

「つづきィ、よみたいィでスゥ~!」
「ぐるがるがるるる!」(←訳:続編待ってます!)

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