テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 年表に浮かぶ《彼女》たち ~

2023-01-09 21:28:41 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 まつしげさんッ、だいかつやくゥ~!」

「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!信長さまが怖い!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 大河ドラマ『どうする家康』第一回の驚きは、

 主役級の大奮闘を見せてくれた松重豊さんと、

 お馬さんがCGだったこと……!

 いや騎馬武者はCGじゃダメでしょ!と頭を抱えつつ、

 さあ、ここからは読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 歴史をこじらせた女たち ――

 

 

 著者は篠綾子(しの・あやこ)さん、

 2022年9月に発行されました。

 日本史に登場する女性をテーマとする

 歴史エッセイ作品です。

 

 取り上げられているのは、

 第1章『古代のロイヤルファミリー&プリンセス』で古代、

 第2章『千年の都の蹴れいなる王朝物語』で平安期、

 第3章『悪女たちのドラマティックな仁義なき戦い』で鎌倉~室町、

 第4章『戦国・江戸に燃え上がる女たちのスキャンダル』で江戸期、

 と、時代ごとの《歴史こじらせ女》33人。

 

「こだいッてェ、たいへんッなのでス!」

「ぐるるがる~!」(←訳:資料がない~!)

 

 2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で

 私たちは学びました……

 800年も前のことになると、

 分からない事柄が多過ぎる……

 資料が残ってはいても、

 どこまでが事実なのか、どう解釈すべきか、

 探り当てるのは容易ではありませんよね。

 

 この御本でも第1章の、

 磐之媛(いわのひめ)、

 軽大娘(かるのおおいらつめ)、

 持統天皇(じとうてんのう)他のエピソードは、

 背景が古代だからでしょうか、

 神話を読んでいるような感覚を味わいました。

 

 でも、その“ふんわり、ぼんやり”した心地が、

 逆に面白い~!

 

「そうぞうりょくゥ!」

「がるぐるるる!」(←訳:刺激されます!)

 

 古代日本の、気温は? 風は? 四季は?

 衣服はどんなものだった?

 移動する時は、徒歩? 馬? 牛車?

 徒歩だとすると、履き物は?

 お食事や住居は?

 姫さまたち皇妃さまたちは、

 どうやって恋人のもとに通い、

 家族を守り、

 国政に参加したり干渉したりしのか?

 

 ああ、『鎌倉殿』のように

 映像化してくれたらなあ、

 古代と現代が、もっと”近く”になるのになぁ……。

 

「むずかしィ~のでスゥ!」

「ぐるがるるるぐるる!」(←訳:困難どころか超至難!)

 

 第2章以降は、

 平安や鎌倉・室町などの時代に移って、

 特に第四章の江戸時代のエピソードは、

 歌舞伎の演目や、

 映画、小説の題材にもなったものもあります。

 

 『八百屋お七』の事件から思い起こされるのは、

 大友克洋さん監督作品の『火要鎮』……

 ん? あら、そうですね!

 実写で古代を描くのは困難でも、

 アニメーションでなら可能かも!

 

「おおともォかんとくゥ~!」

「がっるぐるるる~!」(←訳:作ってください~!)

 

 歴史の1ページに、

 しっかりと名を残した33人の女性たち。

 彼女たちの、本当の顔は。

 言葉にして残せなかった思いとは。

 

 歴史好きな活字マニアさんにおすすめの、

 また、

 北条政子さんの章もありますから、

 『鎌倉殿』ロスな方々にもおすすめの一冊ですよ。

 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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