「こんにちわッ、テディちゃでス!
ごえんがァ、ありまスようにィ~!」
「がるる!ぐぅるるるるる!」(←訳:虎です!じゃららんらん!)
こんにちは、ネーさです。
地元の神社さんでしっかり初詣をして、
清々しい心地になったなら、
さあ、読書タイムですよ。
新年2回目の本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ウォンバットのうんちは なぜ、四角いのか? ――
著者は高野光太郎(たかの・こうたろう)さん、
2022年10月に発行されました。
『とあるウォンバット研究者の数奇な人生』
と副題が付されています。
「……しかくゥ???」
「ぐるるがるる!」(←訳:四角いうんち?)
ウォンバット。
動物好きな方々は、
ああ、あのモフっとした子ね!
と、にっこりして下さることでしょうけれど、
動物にあまり興味がない方々には、
なにそれ?なのが、
オーストラリアに生息する有袋類の、ウォンバット、ですね。
有袋類ですから、
コアラやカンガルーと近い種、ではあれど、
ウォンバットの生態はまだまだ謎に包まれています。
私ネーさも、ウォンバットくんの存在は知っておりましたが、
うんちが四角い、とは知りませんでした。
四角いうんちって何かの冗談かしら……あららっ、まあ!
御本の冒頭にうんちのお写真が載っていて、
これは……確かに丸くはないわね!
サイコロに近い感じ、でしょうか。
「ほんとゥでス!……まるくないィ!」
「がるるるぐるがるぅ!」(←訳:不思議なブツだなぁ!)
うんちも生態も不思議だらけの生きもの、
ウォンバットの研究を行っているのは、
著者・高野さん。
この御本では、
高校を出ていきなり海外へ!
英語未収得のまま、
タスマニア大学理学部動物学科に入学!するに到った
高野さんの半生を織り込みつつ、
より精密にウォンバットを観察することになった
経緯が語られています。
モフっとしていて
ぬいぐるみみたいなルックスだけど、
意外にも機敏で、走ると速い!
天敵のタスマニアデビルを打ち負かす最終兵器は、
牙や顎に非ず。
必殺技の鍵となるのは、お尻!
「おッ、おしりィ??」
「ぐるるがる??」(←訳:お尻で勝利??)
ウォンバットのお尻は、硬い。
高野さんによれば『鋼鉄のお尻』。
タスマニアデビルの歯も通らないほどの硬いお尻が、
生き延びるコツ!
そして、もう何十年も科学者たちを悩ませてきた
四角いうんちの謎を考えながら、
高野さんと同僚の学者さんたちは
疥癬(かいせん)を病むウォンバットたちの
治療に取り組みます。
「うわァ、これはァつらそうでスゥ!」
「がるるぐるるる~!」(←訳:治してあげたい~!)
治療法は。その効果は。
病をこれ以上蔓延させぬためには、
悲しい出来事を少しでも減らすためには、
どうしたらいいのか。
ひとりの若き動物学者さんと、
ウォンバットを中心とした
オーストリアの生きものたちに心を寄せる
ひとりの若き動物学者さんが出した結論とは?
動物好きさんにも、
ノンフィクション好きな活字マニアさんにも
激おすすめの一冊です。
ぜひ、探してみてくださいね~♪