テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 野に、森に、ウォンバットと。 ~

2023-01-05 21:31:10 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ごえんがァ、ありまスようにィ~!」

「がるる!ぐぅるるるるる!」(←訳:虎です!じゃららんらん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 地元の神社さんでしっかり初詣をして、

 清々しい心地になったなら、

 さあ、読書タイムですよ。

 新年2回目の本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

 ―― ウォンバットのうんちは なぜ、四角いのか? ――

 

 

 著者は高野光太郎(たかの・こうたろう)さん、

 2022年10月に発行されました。

 『とあるウォンバット研究者の数奇な人生』

 と副題が付されています。

 

「……しかくゥ???」

「ぐるるがるる!」(←訳:四角いうんち?)

 

 ウォンバット。

 

 動物好きな方々は、

 ああ、あのモフっとした子ね!

 と、にっこりして下さることでしょうけれど、

 動物にあまり興味がない方々には、

 なにそれ?なのが、

 オーストラリアに生息する有袋類の、ウォンバット、ですね。

 

 有袋類ですから、

 コアラやカンガルーと近い種、ではあれど、

 ウォンバットの生態はまだまだ謎に包まれています。

 

 私ネーさも、ウォンバットくんの存在は知っておりましたが、

 うんちが四角い、とは知りませんでした。

 四角いうんちって何かの冗談かしら……あららっ、まあ!

 御本の冒頭にうんちのお写真が載っていて、

 これは……確かに丸くはないわね!

 サイコロに近い感じ、でしょうか。

 

「ほんとゥでス!……まるくないィ!」

「がるるるぐるがるぅ!」(←訳:不思議なブツだなぁ!)

 

 うんちも生態も不思議だらけの生きもの、

 ウォンバットの研究を行っているのは、

 著者・高野さん。

 

 この御本では、

 高校を出ていきなり海外へ!

 英語未収得のまま、

 タスマニア大学理学部動物学科に入学!するに到った

 高野さんの半生を織り込みつつ、

 より精密にウォンバットを観察することになった

 経緯が語られています。

 

 モフっとしていて

 ぬいぐるみみたいなルックスだけど、

 意外にも機敏で、走ると速い!

 

 天敵のタスマニアデビルを打ち負かす最終兵器は、

 牙や顎に非ず。

 必殺技の鍵となるのは、お尻!

 

「おッ、おしりィ??」

「ぐるるがる??」(←訳:お尻で勝利??)

 

 ウォンバットのお尻は、硬い。

 高野さんによれば『鋼鉄のお尻』。

 タスマニアデビルの歯も通らないほどの硬いお尻が、

 生き延びるコツ!

 

 そして、もう何十年も科学者たちを悩ませてきた

 四角いうんちの謎を考えながら、

 高野さんと同僚の学者さんたちは

 疥癬(かいせん)を病むウォンバットたちの

 治療に取り組みます。

 

「うわァ、これはァつらそうでスゥ!」

「がるるぐるるる~!」(←訳:治してあげたい~!)

 

 治療法は。その効果は。

 病をこれ以上蔓延させぬためには、

 悲しい出来事を少しでも減らすためには、

 どうしたらいいのか。

 

 ひとりの若き動物学者さんと、

 ウォンバットを中心とした

 オーストリアの生きものたちに心を寄せる

 ひとりの若き動物学者さんが出した結論とは?

 

 動物好きさんにも、

 ノンフィクション好きな活字マニアさんにも

 激おすすめの一冊です。

 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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