テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 青雲に、弓手を ~

2023-01-04 21:35:58 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あらためましてェ、しんねんッおめでとゥございまスゥ!」

「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!おめでとう~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 HAPPY NEW YEAR 2023!

 新春特別企画でたっぷり遊んだあとは、

 新年最初の読書タイムですよ。

 朗らかな《春》にふさわしいこちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― 凛として弓を引く 青雲篇 ――

 

 

 著者は碧野圭(あおの・けい)さん、

 2022年10月に発行されました。

 《凛として弓を引く》シリーズ2作目となる

 【青雲篇】で描かれるのは、

 “部活動”の艱難辛苦~!

 

「ぶかつゥのォ、くろうゥ~…!」

「ぐるる~!」(←訳:分かる~!)

 

 主人公は、矢口楓(やぐち・かえで)さん。

 

 前作『凛として弓を引く』での楓さんは、

 高校1年生になったばかり、でした。

 そのタイミングで、

 弓道と出会い、

 地元の弓道会に参加して、

 “弓を引く”ことの楽しさ、奥深さに

 ぐんぐんと惹かれて行きます。

 

 そうして、ふたたびの春。

 高校2年生になろうとする楓さんに、

 友人が或る提案を持ちかけて、これが……!

 

「ふァいッ! はじめェましょゥ~!」

「がるるる!」(←訳:部活動を!)

 

 この4月から楓さんと同じ高校に進学する

 友人の賢人(けんと)くんは言うんです。

 

 学校に弓道部を作ろう!

 

「わほゥ!」

「ぐるるがるるぅる!」(←訳:良いアイディア!)

 

 楓さんの学校――

 武蔵野西高校には弓道部がありません。

 でも、もしあれば。

 

 弓道会とは別に、

 自分のスケジュールに合わせて練習日を組めるし、

 何より、

 試合に出られる!

 

 弓道会での目標は

 段級審査に合格することだけれど、

 審査と試合はまったく異なるもの。

 試合に出る、っていうのを……やってみたい!

 

「うむうむッ! わきゃりィ~まス!」

「がるるぐるるるるがるるるぅ!」(←訳:練習にメリハリが生まれるぅ!)

 

 ただ、ちょっと問題が。

 

 新しく部を作るには、

 いくつものハードルをクリアせねばなりません。

 

 部員は、最低でも5人。

 書類を整えて生徒会に届け出をして、

 一年目は同好会として出発して。

 顧問になってくれる先生や、

 練習場所に、練習の道具を確保して。

 

 文化系のクラブだったら楓さんたちの苦労も

 さほどではなかったかもしれませんが、

 弓道は体育会系ですからね、

 練習場を見つけるだけでもタイヘンです。

 

「それにィ~…うふふッ♪」

「ぐるるるる!」(←訳:部長さんだ!)

 

 新生弓道部の、いえ、弓道同好会の部長は、

 なんと、楓さんに決定してしまいました。

 しかも、部を立ち上げるドタバタの最中、

 楓さんたちは気になることを耳にしたのです。

 

   武蔵野西高校には、以前、

   弓道部があった――と。

 

「むむッ! ほんとうゥでスかッ?」

「がるぐる!がるるぐる!」(←訳:本当だよ!部室もある!)

 

 校内の、部室棟。

 その一角に、弓道部の部室は有りました。

 鍵が掛けられたドアの周囲には埃と枯葉がたまり、

 長らく使われていない様子ではあったものの、

 ドアには『弓道部』の表記もあります。

 

 弓道部は、確かに在った……

 けれど、この放置ぶりは?

 

「すておけないィ、のでスよゥ!」

「ぐるがるるる!」(←訳:謎を明らかに!)

 

 休部になった経緯を突き止めるよう、

 生徒会の役員さんから求められたこともあり、

 楓さんたちは調べ始めます。

 

 なぜ、弓道部の“時”は止まってしまったのか――

 

 かつて学生だったすべての方々、

 いま学生生活を送っている方々にも、

 そうそう!部活ってこんなだよね!

 こういう苦労あったわ!

 と心当たりありまくりな物語は、

 弓道を知らない方々にもおすすめですよ。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

コメント
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