「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍内閣支持率の急落 政治の流れの潮目

2017-03-09 06:38:43 | 2012・1・1
日経新聞が読者を対象にしたアンケート調査によると、2月25日には63.7%あった安倍内閣支持率が3月7日には37.1%と半分近くに低落した、とネット情報にあった。例の「森友学園」をめぐる数々の疑惑が浮上した結果でる。昨日、ひねもす,テレビの”ワイド.ショー”を見ていたが、どの局も「森友学園」の理事長を国会へ招致し、疑惑を晴らすべきだという野党の要求に賛成である。反対なのは変な理屈をつけ、ごねている自民党だけである。

昔流の言葉でいえば「森友学園」は”疑惑のデパート”である。安倍総理は”マスコミのイメージ操作”だと強弁しているが、国会の事務方の答弁を聞いている限り、国民は納得しがたい。それに加えて、伝えれる「森友学園」の異常な教育方針である。僕は教育勅語を暗記させられ、「愛国行進曲」を歌い、出征兵士を送った世代だが、とてもついて行けない。たとえ私人であっても、何故、総理夫人は、こんな学校に名誉校長の名前貸しをしたのだろうか。その責任を感じず、”戸惑っている”では済まされない。

安倍総理の言う”イメージ操作”かもしれないが、「森友学園」と接触があった自民党の鴻池祥肇議員の言動もおかしい。本人は記者会見まで開き、疑惑を頭から否定しているが、取材の記者に対して”そこをどけ。どかないと蹴とばすぞ”という言動は、安倍総理の”向きになって”(民進党福山哲郎議員の言葉)答弁する態度に通じるものさえ感じる。

安倍内閣支持率の急落は一過性ではないような感じがする。「森友学園」問題とは直接関係ないのだが、東京都政の豊洲市場移転問題をめぐる石原慎太郎元知事の小池百合子知事批判と、僕にはオーバーラップして見えてきた。自民党の過去の体質を持つ人の老害である。安倍総理がその継承者といわないが、昨日わが家に届い自民党区議の区政報告会のパンフの写真は「安倍晋三」ではなくて「石破茂」とのツーショットであった。潮目の変り目に来ているのであろうか。