「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

世界禁煙デー 撤去された厚労省のタバコ自動販売機

2018-05-31 05:10:09 | 2012・1・1
今日5月31日は「世界禁煙デー」である。これにちなんで厚労省の庁内に一つあったタバコの自動販売機が撤去された、と加藤勝信大臣から発表になった。たかが自動販売機だが、それだけ象徴的な話なのだろう。

マスコミの話題から遠ざかっている小池百合子都知事が久しぶりに新聞の見出しになった。この3月閣議決定した国の自動喫煙法より厳しい内容を盛り込んだ都条例案が提出され、都議会で成立する見込みのようだ。国の自動喫煙法は、議員の反対で厚労省原案から、かなり後退した内容といわれ、2020年の五輪パラリンピック向けではないという声もある。

これだけタバコが健康に害があり、本人だけではなく、周囲に害を与えているのが判っているのに、国会議員の中に依然、喫煙を支持しているのは理解に苦しむ。国会内には衆院、参院ともに喫煙スぺースが設けられているという。時代遅れもよいところだ。

東京のど真ん中の千代田区では、区内の公園を喫煙スぺースに指定しているが、この中には中国の周恩来元総理の留学記念碑のある神田の愛全公園も入っている。数年前、この碑を訪れたら、ベンチに座った人たちが、もうもうと煙を立てていた。都条例では公園を喫煙指定地からはずすべきである。


写真は昔、インドネシアのジャワ島で買った木彫りの”タバコ盆”。かっては、たいていの家にこういった”タバコ盆”や”灰皿”があったものだが、今の子どもたちは見たこともない骨董品になった

マハティールの「一帯一路」放棄と中国が建設中のインドネシアの高速鉄道

2018-05-30 05:46:10 | 2012・1・1
中国の「一帯一路」構想に基づき、マレーシアのナジブ前政権が中国政府と間でで進めていたクアラルンプールとシンガポール間の高速鉄道計画を政権の座に復帰したマハティール氏は早速、中止すると発表した。マハティール政権は、ナジブ前政権の過度の中国傾斜政策による経済破綻の立て直しを優先しており、中国との間で結んだ東海岸鉄道建設契約についをても契約条件を再交渉始めた。

ルックイーストなど知日派のマハティール首相である。中国主導による高速鉄道計画中止の背景には「一帯一路」という構想への反発もあると思うが、中国の鉄道技術力へ不信がマハティール氏にはあるのではないだろうか。隣国のインドネシアのジャワ島では3年前、中国が国際入札で日本に勝ち、ジャカルターバンドン間の高速鉄道を建設中である。当初の予定では2019年完成であったが、現地からの報道では、土地収用や建設現場の事故が多発し工期スケジュールは大幅に遅れている。

「一帯一路」構想の名の下でマレーシアでは中国からの直接投資は2016年度、前年比約7倍に増えている(日本貿易振興機構)。果たしてこれら巨額な中国資金がマレーシアの発展に役立っているのか。債務不履行によって中国の支配下に置くのが中国の戦術だという指摘もある。知日派のマハテイール氏は前に首相だった時代、何回も訪日、実際に新幹線に乗車している。一方のインドネシアのジョコ大統領は、インドネシアがJICA(国際協力機構)最大の供与国でありながら、中国と高速鉄道契約を結んだ。結果は現状が証明している。

迷惑な伝聞の伝聞の国会審議

2018-05-29 05:56:02 | 2012・1・1
昨日一日断続的にテレビで国会の集中審議を見たが、あいも変わらぬ野党側の”モリカケ”追及に正直いってウンザリした。安倍総理が加計学園の理事長と何回、ゴルフをしたりBBQを食べたり、そしてその費用をどちら側が払ったりする話は、予算委員会の集中審議として長く時間をかける問題だろうか。中でも安倍総理が”伝聞の伝聞”と重ねて否定していた、総理が加計理事長と平成27年2月25日にあったという、いわゆる「愛媛県新文書」は愛媛県職員の仄聞による記録だそうである。中村時広愛媛県知事が、何故この時期に新文書を公表したのか、国民にとっていい迷惑である。

政治に素人の僕が見ても、中村知事の動きは”政治的“匂いが感じとれるので、知事の経歴を調べてみると、県会議員、松山市長など歴任しており。父親も松山市長という地元では名士一族である。旧日本新党の出身で,2009年の総選挙では旧民主党を支持している。

「新文書」公表に当たって、中村知事は”愛媛県の名誉を守るため”と言っていたが、タイミングがあまりにも政治的だ。一国の総理が”(新文書は)伝聞の伝聞”と、文書に書かれてある、加計理事長との話し合いを否定している。こんな不確かな伝聞を公表し、これを鬼の首でもとったかのように国会で追及する野党も野党だ。米朝会談が開かれるのかどうかー。世界が今、大きな転換期を迎えている。にもかかわず、国会では、BBQの費用はだれがもったかである。ここは、一応、幕を閉じて財務省の改革を見守るべきだ。


北朝鮮の国体の護持の保証

2018-05-28 09:49:09 | 2012・1・1
米朝の6月12日開催予定の首脳会談は本当に実現するのだろうか。先の南と北の「板門店宣言」の融和ムードでは問題なく開催されると思っていたら二転三転、やっと22日、北朝鮮の金正恩の呼びかけで、文在寅との電撃会談が行われ、実現されるようだ。これとて、下駄をはくまでわからない。産経新聞の28日付け1面トップ記事の見出しは”米朝 6月12日会保障談へ意欲”である。

22日の南北首脳会談では、金正恩は非核後、果たして米国が確実に今の「金王国体制」を保証してくれるかの心配だったという。おそらく、金正恩にとって、これが本音であろう。文在寅がどのように保証したか不明だが、お互いに百年の友人の如くハグしあっているところをみると、金正恩も”保証”を得て安心したのであろう。

昭和天皇の敗戦の詔勅には“朕(ちん)はここに国体を護持し得て”とある。ポツダム宣言受諾をめぐって天皇制の国体が護持できるかどうかが国論をわる大問題であった。幸い、国際間の取り決めでわがくには2600年の国体は維持できた。同じ民族の国家である。将来、統一問題が出てきた時、南の国民が、たかが三代、百年にも満たない「金王国」の国体を護持するだろうか。北朝鮮は国連軍との間の休戦協定さえ、締結していない。米国ファーストのトランプである、自分の都合が悪ければ、簡単に取り決めをホゴにしている。

かりに米朝会談で成果があがり、ノーべル平和賞の候補にあがったとしても「金王国」の将来の国体の護持はだれも保証できない。



北海道から取り立ての蕗の宅急便 北海道再発見

2018-05-28 07:30:25 | 2012・1・1
小ブログを通じて知り合った札幌在住のMさんから今年も季節の蕗(ふき)が宅急便で贈られてきた。写真でもお判りのように首都圏でいう「きゃら蕗}に比べて太くてながい。40年ほど前、仕事で北海道に10年間、勤務していた時、ゴルフ場で初めてこの大振りな蕗にであい驚き、地元の人たちが、あまり見向きしないのにも、これまた驚いた記憶がある。

東京生まれ、東京育ちの僕だが、「きゃら蕗」といってもそれほどビッグな食品ではない。蕗は春先、味噌あえにして食べたり、佃煮屋で売っているのを食べた程度だ。子供心に”キャラ”は辛いがなまったもので、大人なの食べ物だと勝手に思っていた。それが、昨年、Mさんから初めて近所のゴルフ場脇の道路で採ってきたものだと頂戴した。ご親切にゆで方まで伝授されてくれた。実においしい。これこそ、自然食品である、改めて「蕗」の漢字を見ると、草冠に「路」であった。

江戸前のシャコを北海道では”ガサエビ”と呼んでいて、ひとふり大きい。まだまだ北海道は自然の宝庫である。中国の首相が東京での首脳会談のあと、わざわざ足を延ばして北海道を視察したのが理解できる。昔、”大きいことはいいことだ”というテレビCMがあったのを想い出した。ディスカバー.ジャパンの旅行キャンぺーんもその頃だった。Rediscover北海道である。









「栃ノ心の優勝 大関昇進へ」    

2018-05-27 07:04:16 | 2012・1・1
新聞社には昔から予定稿というのがある、締め切り時間を考慮して前もって原稿を作っておく。僕も現役時代、何度かこの予定稿の世話になったことがある。今日は大相撲5月場所の千秋楽。勝負の前に予定稿を書くのは失礼だが、明日の新聞の見出しが「栃ノ心ノ優勝 大関昇進へ」になってほしいものである。

看板に偽りありで、今場所も横綱、稀勢の里の欠場、大関高安の休場そして、これまた途中休場常連の豪栄道の欠場など盛り上がりに欠けたが、ただ唯一つ救いだったのは関脇、栃ノ心の健闘だった。残念ながら昨日、横綱、鶴竜に善戦むなしく敗退した。鶴竜は大横綱、白鵬の陰にかくれてそんな役割だが、先日の元大関、琴奨菊の立ち合いからの逃げ相撲は横綱としての印象を悪くした。

千秋楽で鶴竜が白鵬との横綱決戦に負け、栃の心が勢に勝てば13勝2敗二人のの同点決勝となる。、双葉山時代からの僕は多少期待を込めて、二人の決8定戦での栃の心を勝利を信じているのだが、結果如何。






トランプのトゥイッター戦略より6か国会議の再開

2018-05-26 08:28:05 | 2012・1・1
トランプ大統領得意のツ゚ゥイター戦術について大統領がトゥイターをブロックする憲法違反だと約4千人の市民か訴えれた。大統領はあい変らずこまめのにトゥイターされているが、この反応フォローワ~の書き込みが5000万人いるというから大変の数だ。しかし、僕は返事を書いたことがないから、ブたかどうか知らない。

米朝首脳会談の開催は一体、どうなっているのか、板門店宣言、融和ムードの中で半信半疑ながらも、成果は別として開催まではこぎつけるのではないかとと期待していたが、24日現在が開催の見込みはない。それでもトランプは」ノーベル平和賞に未練があるのであろうか。この人たちやることはわまらない。下駄をハクまでわからない。

米朝会談が朝鮮問題解決への主軸だが、現座、頓挫している、日米ロシア、韓国北朝鮮の6か国会議の復活再開も検討してもよいのではないか。トランプ、金正恩と、自国中心の二人だけでなく関係国6か国で話し合ったほうが良い。安倍総理がモスクワで21回目のプーチン大統領と話し合いをした。もちろん、北朝鮮問題も議題に出たと思うが、そこまで具体的な話が出たかどうか。核実験場の破壊現場を世界のメデイアに公開したが、日本は呼ばれなかった。理由は何なのか。公平性にかけ、最終的な解決には遠いと思う。

皐月の花が真っ盛り

2018-05-25 14:20:37 | 2012・1・1
駅前の大通りの街路樹の躑躅(つつじ)散り始めたと思ったら、追っかけるように隣家の皐月(さつき)花が満開だ。現役のころは、躑躅も皐月も区別がつかなかったが、ようやく”ご隠居さん”も板についてきた。皐月は躑躅のあとに咲くだけで素人にはわからない。

鎌倉時代(14世紀後半の随筆家、吉田兼好の作品|徒然草」が好きだ。その第十段に”家のつきづきあらまほしきは、仮の宿とは言え興あるもんあり”というくだりがあり、”大方は家居荷こそ、ことだまは推し量れる”とある。家のたたずまいで、住んでいる人の気持ちもわかるというものだ。

わが家の周辺は戦前”幻しの五輪”に終わった駒沢会場に近く、当時新しく開発された。時局を反映して陸軍、海軍の高級将校が広い敷地地主化を借り受けて立派ン庭つきの家が多かった。皐月が植えられる当たりは、自然の崖になっていて、傾斜の部分に空襲で焼夷弾の破片が落ちてき両親と非たたきで消した。その頃おえら方の軍人が住んでいたが、みな戦地に出かけ、家族は疎開していた。皐月は立派に手入れされている、あの時代は、すこし空き地があれば、肥やしを巻き菜園づくりをしていた。



            
                           










    


  
     















    








  




5月24日、25日東京連続空襲があった頃

2018-05-24 04:42:03 | 2012・1・1
73年前の昭和20年(1945年)5月23日深夜(24日午前1時40分)、今僕が住んでいる家(目黒区)の裏通りにも焼夷弾の破片が落ちてきた。当時、中学3年生だった僕は、父母と一緒に火叩きで、これを消した。今でも鮮明に覚えているが、亡父の日記(写真)にも記述されており”初めて空襲を経験すと書いてある。戦後の記録によると、この夜山の手一帯にB-25、525機が襲来、6万5千戸の家屋が焼失、762名の犠牲者がでている。

東京では、この空襲についで25日深夜(午後10時20分)B-25、470機が来襲し、渋谷、青山通り、新宿、池袋から三多摩地方にかけて焼夷弾を投下、16万6千戸が焼失、3651人が死亡している。前日の空襲より被害は大きいのだが、当時僕は詳細について知らなかった。亡父の日記によると、24日の空襲で停電しラジオが聞こえず、27日まで新聞も発行されていない。父は26日、目黒の家から渋谷まで電車が普通のため歩いて通勤しているが、初めて渋谷駅前が焼野原と化したのに驚いている。

27日になって新聞が発行されたが、在京の5新聞による「共同新聞」であった。号外のような1枚ぺらで、内容は最小限度の情報であった。その関係もあって、当時の都民の多くは、自分が体験した空襲しか知らない。戦後かなりたってから、僕は同じ区内でも中目黒の空襲で「聞けワタツミ」の筆者の一人が亡くなっているの知った。3月10日の下町大空襲の被害があまりにも大きかったため、他の空襲の全貌が忘れれていくのは残念である。