「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

戦局緊迫 8月だけだった80年前の夏休み

2021-07-18 07:56:13 | datta

90歳、加齢とともに世の中の動きについていけない感じだ。pc器機前の壁に貼られたカレンダーはどれも7月19日は赤字で「海の日」休日なのに今年は23日の東京五輪の開幕式との兼ね合いからか10月の「スポーツの日」が移転してきて3連休の休日となった。国を挙げて大いに楽しもうという国の心配りからであった。

戦前昭和生れ戦争中東京の小学生だった者にとっては「7月21日に特別な思いがあるのではないだろうか。老生の当時の学校通知表には「夏季休業自7月21日至8月31日」と印刷してある。待ちに待っていた夏休みが始まる日なのだ。

たまたま手元に区切りの良い80年前の昭和16年の亡父の日記帳があったので、往時のことを調べてみたら夏休みは8月ひと月だけだった。梅雨がいつまであけず、休みに入っても気温は30℃を超える日がすくなかった。戦局は日本軍が仏印に進駐、新たな展開を見せてきた。4か月後の12月8日、大東亜戦争に突入した。