「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

目黒区とソウルの中浪区との友好協定

2019-07-31 05:19:25 | 2012・1・1

 

東京の目黒区と韓国ソウル市の中浪区とが友好都市協定を結んだ。”徴用工”訴訟問題に端を発して今、日韓関係は最悪の中にあり、テレビの画面を見ると連日のように反日デモが続いている。そんな中で青木英二区長は与野党議員8人と共に中浪区を訪れ協定に調印してきた。

目黒区在住70年の区民だが、区の広報誌や区議会誌に載っていたのどうか知らないが、中浪区とは初めて聞く名前であり、友好協定を結ぶ理由もはっきりしないが、目黒区は中国北京市東城区と昔から友好都市関係にあり、その東城区がソウルの中浪区とも友好都市関係にあり、その相互の関係で友好都市協定を結ぶようになったらしい。

友好関係にケチをつける気はないが、産経新聞(7月30日付首都圏版3面)によると、目黒区の担当者は”自治体の交流なので国との関係性とは別に築いてきたものがあり。友好的な関係を維持していきたい”と述べている。”国との関係性とは別に友好関係が築かれるかどうか僕にはわからない、過去に築いてきた友好関係といっても、これまた区民にはわからない。

青木英二区長は都議(旧民主党)を2期経た後、区長に転身4期目に入っている。実姉も目黒区議であり、長男も目黒区議(地元政党)という目黒の政治家一家である。かって、目黒区では区議が政務調査費を流用して”抱き枕”を購入していたスキャンダルがあった。下卑た忖度になるが、海外出張に名を借りた税金のムダ使いはないだろうか。


戦争末期の機銃掃射の体験

2019-07-30 05:14:27 | 2012・1・1

東京のモノレール交通「ユリかごめ」の有明テニス駅近くのマンション建設現場から戦争中米軍が投下した不発焼夷弾が発見された。僅か1メートル大のものだが、自衛隊まで出て無事処理されたという。昭和20年3月11日の下町大空襲のさい落とされた有難くない戦争のレガシーである。戦争体験者はそうでなくとも梅雨の明けるこの季節には、戦争が悪夢のように想い出されるが、不発焼夷弾の発見は”戦争を忘れるな”というさらなる警告なのかもしれない。

東京では5月24日、25日の山の手大空襲を最後に深夜の大型な空襲はなくなった。29日の横浜大空襲は白昼、しかもB-29爆撃機のほかにP-51戦闘機100機が参加する空襲に変わってきている。僕の記憶では、この横浜大空襲前後から、艦載機の襲来が多くなってきた。中学3年だった僕は現在の千葉県流山市の利根運河の拡幅工事に動員されていたが、ここでグラマン関西戦闘機の機銃掃射を受けている、パイロットの顔が見えるほどの近距離からの攻撃であった。

八王子に5年住んだことがあるがJR中央線の湯ノ花トンネル入り口には7月5日白昼、停車中の旅客列車に機銃掃射され犠牲者の慰霊碑が建っている。おなじ八王子には東京品川区から学童疎開していた原国民学校4年生が機銃掃射を浴びせられ死亡した”ランドセル地蔵”も祀られている。空襲に。比べて犠牲者は少ないが、戦争末期、地方の都市を中心に、大勢の民間人が機銃掃射で犠牲になっていることを忘れてはならない。


昔”海賊海岸”とも呼ばれたホルムズ海峡

2019-07-29 04:42:55 | 2012・1・1
本棚を整理していたら、奥のほうから「ペルシア湾」(川崎寅雄著 昭和39年 石油評論社)が出てきた。60年前、UAE(アラブ首長国連邦)が成立する前、この辺りが英国の保護領で「休戦海岸」(Trucial States)とも別名「海賊海岸」(Piraste Coastes)とも呼ばれていた時代のことを書いた本で、副題は”真珠と海賊と石油”となっている。
 
僕は昭和37年、新聞社の移動特派員として、UAE構成国の一つドバイに1週間滞在し石油が出始めたアブダビや、昔ながらのバーレーンの真珠の製法を取材したことがある。むろん、宗主国英国との間で、海賊取締りを目的とした条約が結ばれており、ペルシャ湾の海賊は姿を消していたが、港には昔ながらの海賊船を思わせるダウ船はあった。
 
日本のタンカーが何者かに襲撃されたのに次いで、先日、英国のタンカーがイラン政府によって拿捕された。イラン政府の説明によれば。イランの船が英国自治領ジブラルタルで拿捕されたのに対する報復だという。英国は自国の船の安全を守るため護衛することに決定した。しかし、トランプ大統領のよびかける「有志連合」に参加するかどうか決めていない。
 
川崎寅雄さんの本を読むと、英国が宗主国としてペルシャ湾沿岸地域の治安維持に努めていたかの一端がうかがえる。それだけに単純にトランプの対イラン報復の一環としての「有志連合」参加は決めかねないのかもしれない。
 
 
 
 

東京も梅雨明け

2019-07-28 15:20:52 | 2012・1・1
  • 東京も今日29日、梅雨明け宣言が出た。気象庁によると、平年より8日遅く昨年より30日遅い。いよいよ本格的な夏の到来だ。梅雨明けの遅かっただけ「夏」が少なくて済むだろうか。来年の五輪年はどうだろうか。鬼に笑われそうだが、心配だ。梅雨明け前に咲き出した庭の朝顔。

懐かしの昭和20年代の歌謡曲

2019-07-28 05:43:55 | 2012・1・1

NHKラジオの「深夜便」を聴く機会が減ってきた。20年ほど前、この番組が始まった頃は、午前3時台の音楽のコーナーは欠かさず聴いたものだったが、最近は僕らの世代には馴染みの薄いJ-POPが多くなってきて耳からイヤホーンを外す。昨日、イヤホーンを外し忘れたら、昔、聴いたことがあるメロデイが流れてきた。題名も歌手の名前も忘れてしまっていたが、調べると小畑実が歌った「山の端に月の出る頃」(昭和26年 矢野亮作詞)であった。

戦後すぐの昭和20年代は流行歌の黄金期であった。テレビはまだなく、ラジオも民放はなく、NHKだけの時代だったせいか、人々はよく流行歌を耳にしたものだ。騒音防止法などなく、街頭宣伝塔やパチンコ屋の店先からは、これでもかとボリュームを上げて流れてきた。昭和26年が成人式の僕らの世代は、まさにこの時代が青春の最中であった。

ネットでNHKが選んだ昭和20年代前半(昭和21年-24年)と後半(25年ー29年)の流行歌ベスト5があった、参考までに挙げてみる。前半は①青い山脈(藤山一郎)②りんごの歌(並木路子)③港の見える丘(近江俊郎)④悲しき口笛(美空ひばり)⑤長崎の鐘(藤山一郎)。後半は①りんご追分(美空ひばり)②岸壁の母(菊池章子)③お富さん(春日八郎)④君の名は」(織井茂子)⑤上海帰里の((織井茂子)⑤上海帰りのリル(津村健)どれも、その時代を反映していて懐かしい。しかし。数えてみると、J-POPが世に出てからでも30年、昭和20年代に実際に耳にし歌った世代は80歳である。「深夜便」アンカーが関心をしめさないのも無理はない。

老人虐待 マス.メデイアの写真使用への配慮

2019-07-27 05:51:22 | 2012・1・1

スマホを使えない老人、言葉の用法が間違っているかもしれないが、民放の情報番組をみていたら”インスタ映え”を狙ったつもりなのか、老人虐待の見るに見かねない写真を放映していた。認知症の90歳代の女性を車イスから引きずり降し、馬乗りになって虐待している。一応、配慮したつもりで顔にはシャドーをかけているが、女性は3日後に亡くなられている。公共の電波にこのような写真を紹介する意味があるのだろうか。

マスメデイアの写真といえば、先日京都で起きたアニメ.スタジオ放火殺人事件についてわが家の購読紙は犠牲者の顔写真を載せていない。多分、新聞社間の協定か、警察からの申し出でによるものであろう。昔は大事件や大事故といえば、新聞社は犠牲者の顔写真の数を競ったものだった。犠牲者の遺族のことを思えば、陋習はなくなってよかったかもしれない。

最近の新聞の紙面は”彩り”がないようにみえてならない。テレビ時代前は、写真専門の新聞もあったほど、写真は新聞編集の重要要素であった。四季折々の花、町の御祭り風景などは、欠かさず掲載され読者を楽しませた。社会面の紙面も殺伐とした事件や事故だけではなく、読者の心をなごやかにさせる美談物の記事があった気がする。事件や事故が起こるたびに関係者が頭をさげて謝罪する画面は、見る目にももイヤだし、汚ならしい。


元山からのミサイル 半島の脅し外交

2019-07-26 04:50:13 | 2012・1・1

北朝鮮が5月についで、また日本海に向けて短距離ミサイル2発を発射、日本へも到達可能な6900キロほど飛んで着水したらしい。米国との間で非核化交渉の最中、なぜ飛ばすのか不明だ。たいしたミサイルではなく、トランプも是認のものだというが、わが国にとっては迷惑千番な話である。

このミサイルは北朝鮮の日本海に面する軍港であり、観光地の元山近くから発射された。元山は拉致問題が起きるまでは、北朝鮮と新潟を定期航路で結ぶ万景峰丸の母港であり、”ゲゲゲ”の境港町とは姉妹都市関係にあった。戦前、日本統治時代には、海軍航空隊の基地があり、大東亜戦争勃発時のマレー沖海戦では元山航空隊が大活躍している。

同じ朝鮮半島の韓国がこのところ、反日姿勢を強くしてきている。わが国がとった貿易管理提案に対して李洛淵首相が、何を意味するのか分からないが、”(日本が)状況を悪化させれば、予期せぬことが起きる”と脅してきた、国際的な決め事も簡単に破る国である。安倍総理はトランプ大統領との信頼関係で結ばれているが、文在寅、金正恩とは全くiない。ミサイルの正体が何なのか。どこに落下したのかぐらい、独自で把握すべきではないだろうか。

 

 

 

 


梅雨が明けない東京 心配な農作物

2019-07-25 05:32:01 | 2012・1・1

九州、四国、北陸、近畿など西日本一帯に24日、梅雨が明け宣言が出た。僕の住む首都東京も明け近しと思っていたら、熱帯性低気圧が週末にかけて日本列島に接近、東京は大雨になりそうだ。どうやら梅雨明け先送りされ8 月になるかも知れない。長い梅雨による日照不足、農作物の収穫への影響が心配だ。

26年前、わが家を新築した平成5年(1993年)は、いつまでも梅雨が続き、東京では梅雨明け宣言が出なかった。日照不足による冷夏で、新築までの間、わが家は古い木造の家に仮住まいしていたが、エアコンも扇風機も使用しなかった。この年は全国的ま異常気象で,米の作況指数は74%、コメ不足から2000万トンもタイから緊急輸入した。

異常気象だけではなかった。政局も不安定で、8月発足した日本新党、細川内確認閣は僅か263日の短命であった。北海道ではM7の地震が起きており、台風の上陸回数も1990年と同じく最多である。二百十日、二百二十日、これからが台風襲来のシーズンである。気象学で、どれだけ予測出るのかわからないが、備えあれば憂いなしである。舵取りを舵取りをそれより、心配なのは政局の安定である。10月の消費増税実施を前に、いっそう慎重な舵取りをお願いしたい。。

 

 

 


初めての介護サービス 

2019-07-24 05:14:13 | 2012・1・1

要介護2の認定を受けながら、これまで介護サービスを受けていなかったが、今日から週に1回、近所の施設で膝のリハビリ治療を受けることになった。朝9時過ぎ、迎えの車が来て1時間ほど治療してくれ、自宅まで送ってくれる。最近、膝の痛みから長い距離歩くのがきつくなってきただけに往復の送迎は有難い。

僕は6年前の2013年11月、左膝の関節摩耗から人工関節置換の手術を受けた。手術後5年間、昨年まで定期的に診断を受けていたが、医師の診断で通院をやめた。ところが、今年になってから、感じなかった膝に違和感を覚え、健常の右足先にもむくみが出てきた。かかりつけの医師の診察では、運動不足からくるのではないかという。

古い日記を調べると、僕が左膝に痛みを感じたのは80歳、傘寿を迎えた頃からだ。それまでは早朝ラジオ体操に出たり、自転車に乗って隣町の商店街に買い物に出かけたりしていた。ところが、左膝に痛みが出て軽い気持ちで近所の整形外科へ行き、理学療法を中心の治療を受けたり”電気”をかけたりしたが良くならなかった。流行のコラーゲン.サプルメントものんだが効き目はなかった。

それでも、81歳の2012年11月、僕は杖をつきながらもシンガポールとインドネへシアへ10日間、一人旅をしている。人工関節手術後の2017年にも妻の付き添いで北海道へ空の旅をしている。人間はいくつになっても欲があるものだ。折角の介護サービスである。他人の介護にならないだけでなく、もう一度海外旅行へ行きたいものだ。頑張ろう。


参院比例代表議員は”エージレス”でよいのか

2019-07-23 05:10:16 | 2012・1・1

参院選の自民党の比例代表当選者リストを見て思ったのは、19人の当選者のうち70歳代が6人,三分の一近くもいるのは少し多すぎないかということだ。。最高齢の山東昭子議員は76歳、6年後の議員終了時には83歳という高齢だ。百歳時代の到来とはいえ、重要な国政に当たる議員職の年齢として、如何がものだろうか。自民党には小泉内閣時代比例代表70歳という内規があったように記憶していたのだが。

北方領土交渉の際”ムネオハウス”で話題になった鈴木宗男氏(71)が日本維新の会の比例代表で9年ぶりに国会議員に返り咲いた。大変失礼だが、過去の人物であり、政界の渡り鳥のように僕にはみえる。しかも高齢である。政治家というより政治屋である。

同じ高齢者でもタレントの野末陳平氏(87)が参院東京区から立候補、落選したが9万票を獲得した。比例区と違って有権者だけの投票だから文句の言いようはない。人間は高齢になると肉体年齢だけで判断は出来ない。

政界では議員は”エージレス”、年齢に関係ないという考え方があるそうだ。今回自民党で比例区から立候補して当選した6人は、この考えに立つ特例のようだが、公党としてはやはり、内規であっても守ってほしいものである。